#23 セルフリノベで団地が変わる|YADOKARI✕公社二宮団地

こんにちは。

最近は二宮のお知り合いもちょっとずつ増えて、ここへの移住、そして二宮生活が楽しみでしょうがない岸田です。

これから私が入居する予定のお部屋の施工をするわけですが、なんといっても特徴は、セルフリノベで自分好みのインテリアを自分で作れるところ。作る苦労も楽しむことが二宮団地でできるのです。

お食事会議の会場になる百合が丘商店街のコミュナルダイニングもちょうど一年前に公社の方、チョウハシさん、団地居住者、地域の方など、みんなで作った場所なのです。わたしも設計から参させていただいたので、ちょっとそのインテリアの製作の過程を紹介したいと思います。


もともとはこの場所、空き店舗で丸太等の木をふんだんに使った山小屋感たっぷりの場所だったのですが、廻りの木の板を外せば、そこにはコンクリートの壁が。昔のコンクリートは今ほど精度が良くなく、でも、そのざらっとした感じがとてもかっこいい。コンクリートの空間に元々あった木を使い空間を作っていきます。これもその場で話し合いながら決めていきます。

図面は簡単な間取り図だけあって、あとのデザインは現場で決める。このあたりもリノベーションの醍醐味で、予定調和で進む新築とは違った楽しみがあるのです。

外した木の板はカウンターの腰壁、テーブルに、丸太はベンチに、とその場所にあったものを再利用して出来ているのです。入り口は大磯で眠っていた古建具を使いデザインをしていきました(サイズも風合いもこの空間にぴったり)。


もともとお風呂があった場所は、浴槽を撤去して倉庫のスペースに。

2階はキッチン併設の広間となっております。ここも壁の解体に始まり、キッチンの撤去、壁の塗装など皆さんでDIY。よくよく見ると荒々しい仕上げが苦労を物語っています(笑)。


そして1階のバックヤードにはコミュナルダイニングの目玉のピザ窯が。製作はチョウハシさんです。こちらのピザ窯はお食事会議でも活躍中で本当においしいピザや、焼き物ができるんです!そんな食を通じてコミュニティを生む場所がコミュナルダイニングなのですが、ここで毎月第4土曜日に開催されている“お食事会議”では、昔ながらの人や新たに移住された方などがたくさん集まりワイワイ楽しくやっています!ご興味のある方はぜひご参加ください。

DIYやセルフリノベの文化が根付き始めている二宮町。肩肘張らずにセルフリノベを楽しめるのもこの場所のよいところ。

幸いにも団地居住者や、今回のプロジェクトに関わる方々にもリノベーションの名人達がいますので、困ったら助けを求めればいい。そうやってセルフリノベを通じながら団地コミュニティーが循環していけば、二宮らしいあらたな二宮団地が出来上がっていくでしょう。私も二宮団地をそんな場所にしたいのです!

(2017年8月30日記事掲載)