モダン・ボヘミアンがテーマ。ファッショントラック「J.D. LUXE」初の常設店

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アメリカで2010年頃から流行し始めたファッショントラック。開業と運転資金の負担の少なさから日本でも注目する人が増えているようです。ビジネス専門サイトの調査では、2年ほどで消えていくものが多いという分析もあるなか、2011年からロサンゼルスの街やビーチにポップアップしてきた「J.D. LUXE」は、2015年秋に念願の常設店舗をオープンさせました。

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ファッショントラックは、実店舗をフルタイムで営業しても収益化が困難なアメリカ都市部の周辺地域で発展してきました。小さな商圏を巡回し、モバイルショッピングという手段でより多くの顧客にアプローチすることで、常設店では達成できない利益を確保できます。バザール的なお祭り気分も消費者マインドを刺激し購買を促進、その存在は小規模コミュニティの間に徐々に浸透していったのです。

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J.D. LUXEのファッショントラックは、2011年のイエローの電動トラックからレッド、ホワイトへとカラーリングが変化。顧客ターゲットの変化によるものでしょうか。

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J.D. LUXEスタート4年後の待望の常設店は、2015年にできたオープンエアの大型ショッピングモール「Westfield Topanga & The Village」の一画に設置されました。常設店といってもブリック&モルタル式の固定店舗ではなく、最新作のファッショントラックが“常駐”しているスタイルです。ネーミングも「トラック+モルタル フラッグシップストア」とそのまんま。

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トラックのインテリアとエクステリアは、スピリチュアル系の女性インテリアデザイナー、Brittaney Eliseの率いる「BE. 」が担当。「モダン・ボヘミアン」をテーマに、ホワイトを基調としたクリーンで上品なデザインとなっています。

白い天上に際だつ黒い円形レールにカーテンを吊るした試着室は、省スペースの効果的なミニマムデザイン。

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トラックなのにブリック&モルタル風のテクチャーの壁面がユーモラスです。品数を絞って空間に余裕をもたせたディスプレイを実現しています。子どものプレイグラウンドもあり、ファミリー層が多く訪れるモールなので、アイテムもミセスを対象に高級化路線を採用している印象です。

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エクステリアはブラック&ホワイトでまとめ、あえてペイントのムラを残したDIY感のあるラスティックな仕上げに。

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J.D. LUXEの創業者ジョーダナは、モバイル・ポップアップストアの有料ウェブセミナーも開催しています。以下が彼女が唱える、あなたがモバイルストアに向かうべき理由です。

・低コストのスタートアップ
・ポップアップはトレンド
・自分がボスになる
・家主とのリース契約が要らない
・自分のブランドを紹介しても、好みのブランドを選んでもいい
・場所にしばられない
・顧客人数によって移動したり、イベントでポップアップ可能
・顧客を常連化するショッピング体験を提供できる
・もうかる

なるほど、ごもっともな感じです。しかし「もうかる」って言いきってるけど…。
「必死にがんばって運が良ければ、もうかる」ってとこが、現実のような気がしますけど。

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