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町田山崎団地を舞台に、団地に住まう人とまちの人とが入りまじり、団地ならではの豊かな暮らしや心地いい日常の景色を共に創り・発信していく取り組み、「まちやまプロジェクト」。

そのプロジェクトの一環として、団地や町田にまつわる取り組みをしている方のインタビューを発信しています。今回は、2025年にスタートした「未来団地会議」という、山崎団地のにぎわいを育てるコミュニティで活動中の3名にお話を伺いました。

「未来団地会議」とは?

UR都市機構とYADOKARIが手を取り合い、2024年の夏からスタートした「まちやまプロジェクト」。緑があふれ、遊歩道や公園が点在する、のびやかな暮らしの広がる町田山崎団地。この場所を舞台に、団地に暮らす人とまちの人、大人と子どもが一緒になって心地よい日常をつくり出していく取り組みです。

そして、このプロジェクトのビジョンを可視化し、実践していくためのイベントとして「まちやままるごとスコーレ」を開催してきました。忙しない日々の中で少し立ち止まり、人生の”学び”や”余暇”をテーマに、大人も子どもも入りまじりながら、団地でのこれからの過ごし方を実験していく場です。

団地に住んでいる方もそうでない方も、山崎団地を舞台に好きなことに挑戦できる機会としても、地域に開かれています。2024年の夏から回数を重ね、次回は6回目を迎えます。(2026年3月8日予定)

今後も多くの方の”やってみたい”を実現し、まちのにぎわいを広げるために生まれたのが、今回取り上げる「未来団地会議」というコミュニティです。出店に向けたアイデアを共有しながら育てていく場として、2025年の夏からスタートしました。

人の数だけ物語あり、それぞれの関心を持ち寄りトライする

ここからは、未来団地会議の参加者である八塚さん・田村さん・首藤さんに、まちやままるごとスコーレでの出店内容や企画の経緯、山崎団地の好きなところをお聞きしていきます。

同じ場所に集い活動をされているみなさんですが、これまでのバックグラウンドや関心領域は様々。八塚さんは暮らしに工夫をプラスできるDIY、田村さんはヨガをはじめ持ち帰れるセルフケア、首藤さんは世代や性別を越えて楽しめるアートのワークショップと、三者三様の分野で活動中です。

ーまずはみなさんの普段のご活動と、未来団地会議に参加されたきっかけを教えてください!

八塚さん:
普段は参加型のオフィス作りをしていて、社員さんと一緒に企画を考えながら空間づくりをするファシリテーターなどを担当しています。それ以外のお休みの日に、商店街で屋台作りをしたり、誰かの「こういうの作りたいんだよね」というアイデアをワークショップ化してみんなでDIYしたり、そういう”作る遊び”をしています。

元々は町田の賃貸マンションに住んでいるだけで、地域のつながりは全然ありませんでした。近所の知り合いは大家さんくらいだったんですけど、町田のシバヒロという場所で「一箱古本市(古本のフリーマーケット)」が開催されることを知って。本もあるし面白そうだから出店してみようと思って参加したのが、地域と関わるきっかけでした。

最初は古本だったのが、出店時に使っていた手作りの本棚に興味を持ってくれる人がいて、そこからちゃぶ台やベンチ作りなど一緒にものを作るようになったんです。そしたら、近所の山崎団地でも新しい取り組みが始まるということで参加しました。

田村さん:
私はずっと町田で暮らしていて、山崎団地は子ども時代の遊び場でした。

現在は、デイサービスと呼ばれる高齢者の通所介護を行う施設で勤務しています。

暮らしの中でサポートが必要な方と関わり、その方らしいペースを大切にしながら、日々現場で過ごしています。

また、長年母の介護もしてきて、それが一旦落ち着いた時に「私ってなんだろう、何ができるかな」って思ったんです。自分の専門性を考えた時に、身近な人の介護をしてきた当事者であること、そして仕事として介護に関わってきたこと。

その二つの目線を持っているからこそ、何かできるんじゃないかと感じています。

もともと、KAIGO LEADERS の「SPACE」という、介護に関心のある人たちが集まるオンラインコミュニティに参加していました。学び合い、助け合い、挑戦できる場所があり、つらい時には相談し、支え合える関係があったことで、家族介護を続ける中でも、自分自身が孤立せずに過せたのだと思います。そんな中で、セルフケアの大切さを強く感じるようになり、家族介護者の方に向けたお話の場に、参加する機会をいただきました。みなさんそれぞれに悩みを抱えていて、その気持ちもとてもよく分かるので、その時間が少しでも心が軽くなり、感じたことや知識を持ち帰ってもらえる場になればと思い仲間と参加しました。

自分の生活の土台が整って、やりたいことも見えてきたところで、ちょうど山崎団地の「まちやままるごとスコーレ」のお知らせが目に止まったので参加してみようと思いました。

首藤さん:
私は大学進学で上京して、キャンパスが近いという理由で山崎団地に暮らし始めました。高校生の時から美術作品を作っていて、展覧会などをつくる中でイベントの企画・運営する側にも興味が出ていたので、大学では教職と学芸員の授業を取っています。

教育の提示と受け取りっていうコミュニケーションが、すごく心地いいなって感じることが多かったんです。学芸員は社会教育の側面がありますし、学校教育に限らず学びを得られる場として、イベントや展覧会を企画・運営する過程に魅力を感じていました。

大学1年生の頃、綾野さん(町田山崎団地名店街 会長)のお店「もつ鍋処 さくら」でバイトしていて、ある時私が「イベントとかやりたいんですよ」ってポロっとこぼしたんです。そしたら綾野さんが「今週の土曜日に”冒険遊び場”があるから遊びにおいで」と誘ってくれて。冒険遊び場は毎月第四土曜日に開かれている、子どもや大人が集まって自由に遊ぶ会で、他にも防災イベントの「DANCHI CARAVAN」など、団地の様々な催しに行かせていただきました。そこからURやYADOKARIの方とお話するようになって、「まちやままるごとスコーレなら私もイベント企画ができる」と思って参加することになったんです。

ーお三方のお話だけでも、まちやまを舞台に色々な人が集まっているのだなと感じました。まちやままるごとスコーレでの出店の内容と、企画の背景を教えていただきたいです!

八塚さん:
やっぱり「みんなで何かを作る」ことをやりたいと思って。団地の中でやるイベントなので、せっかくなら暮らしの工夫にもつながって、一緒に作る体験ができるようなものがいいなと考えていました。なるべくハードルが上がらないように手軽にできて、通りすがりの人でも参加できるものとして、小さなちゃぶ台作りを思いついて。普段端材を活用することが多いのと、自分が作れるものや持っている工具が家具寄りなのでぴったりでしたね。

田村さん:
介護のオンラインコミュニティ内で行われている「自由研究」の中で、家族介護者向けのコミュニティについて学び合う機会がありました。そこで、シェアハウスのリビングみたいな感覚でいつでも相談ができて、ただそこに居るだけでもいいし離れてもいい、自由に出入りして尊重し合えるものがあったら気が楽だよねっていうアイデアが出て。

最初はオンラインで考えていたんですけど、やっぱりリアルでつながる場所も必要なんじゃないかって感じていて。未来団地会議で自分がやりたいこと、できることを話す時に「町のリビング」があったらいいなと思ったんです。

これまでセルフケアとしてヨガを取り入れてきて、人に伝えるための勉強もしていたので、まずは持ち帰れるセルフケアをテーマに、心地いい場作りから挑戦しました。

首藤さん:
イベントで出店するにあたって、まず大学生のグループが欲しいと思って、同じ専修の子たちとサークルを作りました。それぞれのやりたいことをやろうというコンセプトで、名前は「ぼくらのサークル」です。

出店内容をどうしようか考える時に、同じ大学の先輩が自治会事務所で子ども向けのお絵描き教室を開いていることを知ったんです。冒険遊び場などで子どもたちが団地に集まる様子を見ていたし、私も学芸員や教職で学んだことを活かせるのではと、そこからヒントを得ました。サークルのメンバーも同じアート系の専修なので、一緒に企画ができることとして、まずは子ども向けのアートワークショップを考えていきました。

一歩踏み出すと見えてくる、ワクワクする未来像

ー実際に出店してみていかがでしたか?また、今後やってみたいことについてもお聞きしたいです。

八塚さん:
前回の出店で保育園の男の子が作っているところに、通りがかりのおじいさんがつきっきりでコーチを始めるっていう場面があって。これまでは体験を提供する人と、受け取る人がその場にいる感じだったけど、第三の関わりが生まれたのは面白いと思って。

これだけ広い団地だから、色々な仕事をしてきた人がいるだろうし、実はちょっと知識があって教えられるとか、そういう人の出番にもなったら、それはそれで楽しいと思います。この地域にどんな人がいるのか、もっと掘りたいですよね。

初回から継続して参加をしていますが、出店をしているところに「作ったちゃぶ台こうやって使ってるよ」って報告をしてくれる人もいて。一回でさよならじゃない、関わりがつながっていくのは、団地の中でやっている面白さだと感じました。普段の買い物のルートの横でやっているので、おばあちゃんたちが色々話した挙句、作らないで帰るとか(笑)タクシーの運転手をやっている方が仕事の大変さを語るとか、そういうのもいい場面だなって思います。

今後やってみたいことは、団地の中にみんなでシェアできる作業スペースが欲しいなと考えています。体験でものづくりに興味を持った人や、近所で何か作りたい人が気軽に集まって使える場所。”みんなの図工室”を作りたいです!

田村さん:
出店してみて、人とのつながりが戻ってくる感覚がありました。やってみるから良かったらどう?と声をかけたら、何十年ぶりに会えた人とかもいて。きっかけがあるってすごく大事だし、思ったことを行動に移せる環境があるのは本当に大きなことだなっていうのを身をもって体験しました。

前回は広場でのヨガとセルフケアにまつわる本の展示をしましたが、社会とのつながりの側面も大きな視点として重要だと考えていて。こういった集まれるきっかけが緩やかに続いていくことで、孤独を防いでいけるかもしれないと思いました。

だから、これからも、セルフケアと、社会とのつながりをつくるケアの両方を大切にしていきたいと思っています。一度立ち寄って、またそれぞれの旅に戻っていくような、人生のトランジットスペースのような感じ。私がやっているヨガは椅子に座ってできるなど、性別や年齢も関係なく、どなたでも参加いただけるものです。みんなで呼吸をして、余白を作るきっかけができて、自分らしく好きなことに向かえる土台となるような場づくりを続けていきたいと思っています。

首藤さん:
子ども向けのワークショップをしようと方向性が決まった後に、子どもの発達段階に合わせた内容がいいかなと思いました。教職や学芸員の授業で学んだことや、メンバーの意見も合わせていって、まずは誰でも挑戦できるフィンガーペインティングをやってみることにしました。

「絵を描こう」と言われるより参加しやすいし、指で直接絵の具や紙に触れることで、より色々な感覚に意識が向きやすくなるそうです。当日は大きな模造紙にペイントするコーナーが大人気で、みんな大胆かつのびのびと好きな色をのせてくれました。

ただ、ワークショップで何をするのかは大袈裟に言うと何でも良くて、これをやることで人が集まれて、おしゃべりできるのがいいなと思いました。

前回は毛糸を使った簡単な編み物ワークショップをしましたが、その時はおばあちゃんたちも懐かしいと言って参加してくれたんです。少しずつ交われる世代が増えてきて、自分のできる範囲が広がっている感覚があります。次はおじいちゃんたちも参加してくれるもの、誰でも楽しめるようなものを企画したいです。

「あったらいいな」を受けとめてくれる場所

ー最後に、山崎団地やまちやままるごとスコーレの好きなところを教えてください!

八塚さん:
大学で建築の勉強をしていたので、団地といえば”建設当時の最先端”の住まいと認識していました。部屋の間取りから商店街などの機能まで、白紙から理想の暮らしを描いて計画的に作られたものですから。でも実際にはそう計画通りに上手くはいかないよねって斜めに捉えていた時期もありました。学生の頃は粗を探しちゃうというか。

でも、社会に出て色々な経験を重ねていく内に、作った人の意図を感じられるようになって、スコーレで久しぶりに団地に来た時に、一周回って「団地、超いいじゃん!』って思ったんです。無理してたくさん住棟を建てるのではなく、地形に合わせながら建物同士の距離をしっかり取っているから、日当たりは抜群。広場もたくさんあるし。70年代に描いていたキラキラな暮らしの要素が、今でもちゃんと生きているなって。

これはマンションに住んでいるだけでは分からなかったことで、スコーレのように団地に住むだけでなく、関われる余地、やってみる余白があるところも団地の面白さだと感じています。

田村さん:
人生の場面の切り抜きというか、そういう感覚が続いているんですよね。隣の木曽団地のお肉屋さんは、私がちっちゃい頃からあそこで焼き鳥を焼いていて、大人になってから夫と一緒に顔を出してみたりして。そういえば子どもの頃、駄菓子屋さんのぐりーんハウスでミサンガ作ったなとか。

それぞれの思い出がこの場所に積み重なっていると思います。伝統って、こうしてつながっていくのかなって。

だから、私みたいに距離や気持ちが離れていた人も、まちやままるごとスコーレが戻ってくるきっかけになるんじゃないかな。「いい場所にしよう」「こんなことやってみよう」という思いを受け止めてくれる環境があるから、私も戻ってこれたので。単純にこの団地や、集まる人の作る空気が好きですね。

首藤さん:
一人暮らしだけど寂しくないのは団地のおかげだと思っています。夕方に歩いていれば、誰かのお家の夜ご飯の匂いがするし、実家みたいな安心感があります。私が育ってきた環境からしても、都会より田舎の方が好きなんです。山崎団地は田舎まではいかずとも自然が豊かなので、散歩やランニングをしていると季節特有の匂いを感じられるところも好きです。

まちやままるごとスコーレで特に印象に残っているのが、6月のナイトシネマです。初夏の団地って、葉っぱも青空もすごく鮮やかなんですよね。その中で子どもたちの笑い声が聞こえて、夕焼けの中みんなで映画を見ている風景が心に残ってます。出店の準備で忙しくなる瞬間もありますが、ゆったりと過ごす団地での時間の中で、一生これをやっていたいなって思えるんです。

あと、スコーレっていう言葉も元々知っていて、いいなと思っていました。

八塚さん:
介護などのケアから、ものづくりやアートも全部暮らしにつなげていけるから、色々な人が絡む余地がありますよね。

田村さん:
色々な視点や価値観を持っている人たちが、この場所に集まって生きてるんだなって、今でも感じるし。なんか、団地ってすごくない?

一同:

まとめ

同じ場所で挑戦する同士である皆さん。終始、和気藹々とした雰囲気でお話が進んでいきました。お互いの「やってみたい」が出てくると、「それいいね!」とワクワクが広がっていく様子が印象的でした。一人ひとりの新たな一歩が、近くの人へ少しずつ伝播することで、町のにぎわいが広がっていくのだと実感できるような時間でした。

団地を舞台に、「やってみたい」を実験してみたい方、日常のにぎわいを一緒に作ってくれる方、いつでも町田山崎団地にてお待ちしてます!

町田山崎団地を舞台に、団地に住まう人とまちの人とが入りまじり、団地ならではの豊かな暮らしや心地いい日常の景色を共に創り・発信していく取り組み、「まちやまプロジェクト」。

そのプロジェクトの一環として、団地や町田にまつわる取り組みをしている方のインタビューを発信しています。

今回は2024年にスタートした、このまちやまプロジェクトの現在地について。2年間で改めて見えてきた町田山崎団地の魅力や、新たな可能性についてUR都市機構のみなさんと一緒にお話していきます。

団地から”まちのにぎわい”をつくる「まちやまプロジェクト」

「まちやまプロジェクト」はUR都市機構とYADOKARIが手を取り合い、2024年の夏からスタートしました。

緑があふれ、遊歩道や公園が点在する、のびやかな暮らしの広がる町田山崎団地。

この場所を舞台に、団地に暮らす人とまちの人、大人と子どもが一緒になって心地よい日常をつくり出していく取り組みです。

町内会や商店会、学校など地域のみなさまと力を合わせながら 「まちやままるごとスコーレ」をはじめ、季節ごとのイベントやワークショップなどを開催してきました。

毎日の暮らしのなかでちょっと楽しい体験ができる、そんな”まちのにぎわい”を団地から広げていくのが、このプロジェクトの目指すかたちです。 

団地のこれからの姿をみんなで想像しながら、様々な実験的な取り組みを通じて、“まちやま“の未来を育てています。

豊かな屋外空間が広がる、町田山崎団地の魅力について

今回はUR都市機構(以下、UR)から坂田辰男さん、三輪聡さん、佐藤圭太さん、花枝卓哉さんにご参加いただきました。YADOKARIからは木村勇樹さん、姜美宇さん、遠藤実咲さんが参加し、対談形式でまちやまプロジェクトの2年目を振り返りました。

ーまずはURのみなさんの簡単な自己紹介と、改めて町田山崎団地(UR)以下、山崎団地)に感じている魅力をお聞かせください!

写真左から:三輪聡さん、佐藤圭太さん、坂田辰男さん、花枝卓哉さん

三輪さん(UR):
町田エリアの6つの団地を担当しており、皆さんの力を借りながら「団地に関わる人たちとのパイプをいかに作るか」に主眼を置いて業務に取り組んでいます。

この団地は屋外空間が圧倒的に広く、自然も豊かな点が特徴です。先日初めて山崎団地にいらっしゃった方も、第一声が「屋外空間がすごい!」という感想でした。この環境の良さをどう伝えるかが重要だと思っています。

坂田さん(UR):
山崎団地とは、かれこれ10年前から関わりがあります。団地の中だけでなく、近隣の「薬師池公園」や、医療・介護・福祉施設が集積する「グランハート町田」など、昔よりも周辺地域の方々と連携して色々なことができるようになりました。

今後も新しい取り組みが生まれるであろう土壌が育っている点は、未来に向けた魅力でもありますよね。

佐藤さん(UR):
このプロジェクトには今年度から参加して、入居促進などを中心に担当しています。この特徴的な屋外環境やコミュニティ、様々な資源を活かして、団地をもっとよくしたいと考えながら仕事をしています。

山崎団地は設立から50年以上になりますが、当時から子育て世代が多かったそうです。そのため、団地の中に保育園と幼稚園だけでも5つの施設があるんです。団地敷地内は歩車分離されているので、車の心配をせず安心して遊べる点など、環境の良さが改めて評価されています。今でも町田市内の広い範囲から子どもが集まっていて、安全面もこの団地の強みです。

花枝さん(UR):
エリア計画課という部署で、多摩エリアの将来を構想しながら、入居促進や未来に向けた動きに取り組んでいます。

居住空間の中にのびのびと歩けて、ふと立ち止まれる場所があるのは、団地ならではの魅力だと思います。道すがらの樹木や公園、ベンチが点在するだけでも場所の使われ方が変わると感じていて。ただ通過するだけでは賑わいは生まれづらいので、人が自然と溜まれることが重要なのかなと。

ーYADOKARIの3名も自己紹介をお願いします!

写真左から:姜美宇さん、木村勇樹さん、遠藤実咲さん

姜さん(YADOKARI):
私は2年目からの参加だったので、最初は手探りの状態でご一緒させていただきました。ここに住んでいなくても「やってみたい」を持ち寄って、人が集まる受け皿があるのがすごくいいなと思っています。

木村さん(YADOKARI):
まちやまプロジェクトを担当して2年目になるのですが、その間に自分の息子ができて、改めて山崎団地の環境の良さを実感しています。来るたびにホッとしますし、息子と遊びに来たら楽しいだろうなっていつも思っています。

僕たちのような団地の外から来た人のことも受け入れていただき、空間や人の関係性にも「風通しの良さ」はずっと感じていて。本当に色々な物事が気持ちよく流れているので、そこに惹かれている人は多いと思います。

遠藤さん(YADOKARI):
私もまちやまを担当して2年目になりました。企画作りを中心に、地域プレーヤーの方の出店や、アーティストの方の出演をつなげる役割を担当しています。この連載インタビューに加え、今年度は「まちやま通信」という広報誌も制作して発信を行っています。

それぞれの「やってみたい」が集まって、日常のにぎわいが育つ場へ

ーまちやまプロジェクトの1年目と2年目で、どのような変化がありましたか?

遠藤さん(YADOKARI):
初年度は「まちやままるごとスコーレ」を大きく2回行いました。非日常感も出しつつ、しっかりと企画を組むイメージでした。

今年度はもっと日常に落としていきたかったので、大きなイベントを1回、コンパクトなイベントを3回行うスケジュールにしたんです。「チャレンジテント」という名前で、ワークショップや販売の出店など、やってみたいことに挑戦できる場を増やして公募しました。団地の外の方々が参加しやすい仕掛け作りをしたことは、違いとして大きいです。外から見た時に、団地との関わり方にグラデーションが出てきたかなと思います。

木村さん(YADOKARI):
やっぱり2年目の方が、山崎団地に関わる方々との関係性が色濃くなったと感じます。商店街のお店と協働してスタンプラリーを行ったり、その景品としてお店で使えるとして割引券を作ったり。コミュニケーションの取り方一つをとっても、お互いに理解が深まってきて、実現できることも広がってきたと思います。

坂田さん(UR):
団地に関わってくれる人が増えてきた実感はありますね。このプロジェクトを始めなければ関わりが持てなかったであろう方々も、イベントに参加してくれたり、遊びにきてくれたり、単年度じゃなく継続していくことで見えてきた兆しがあると思います。

まちやまプロジェクトの目標は集客数よりも、山崎団地という大きなステージをいかに使ってもらうかに主軸を置いています。今は年に数回のイベントですが、色々な取り組みが日常的に行われるようになったらいいですよね。昔はあちこちのプレイロット*でお母さんたちが集まっていたように、自然と人が集まれる機会を可視化していきたいです。
プレイロット=団地の敷地内に設けられた子ども向けの遊び場

姜さん(YADOKARI):
今年度から「未来団地会議」という、団地で挑戦したいことを持つ方々が集まって、アイデアの共有や実際の出店につなげていくコミュニティができたのですが、その参加者のみなさんも同じご意見でした。

サーカスのように色々な人が関わって楽しくいられる雰囲気がすごく好きで、これからもイベントが続いてほしいとお話をしてくださって。それぞれで関心のある分野は違っていても、同じ場所に集まる仲間のような感覚が生まれているのがすごくいいなと思います。

花枝さん(UR):
日常をテーマに置いていたので、広場で映画を鑑賞する「ナイトシネマ」のイベントでは、芝生に座れるスペースと、少し離れたところに休憩スペースを設けて、通りがかりでも足を止めやすい工夫をしたのは大きな違いですね。色々な距離感でその場にいられる形に近づけたのかなと。

遠藤さん(YADOKARI):
「次はどんなことをするのー?」と気にかけてくれる近所の子がいたり、「高齢で遠出が難しいから、団地の中で映画や音楽に触れられることが嬉しい」と涙ながらに伝えてくださる方がいらっしゃったり。イベントを楽しみにしてくださっている声を聞けたことも印象的でした。

広い敷地に眠る可能性を、もっと集めていけるように

ー今後のまちやまプロジェクトで実現させたいことや、描いていきたい未来についてお聞かせください!

三輪さん(UR):
11月のまちやままるごとスコーレで設置していただいたヤーンボミング*、通りがかりで見る度にいいなって思うんですけど。最初にアイデアを聞いた時は、管理する立場からすると難しそうだなと考えていたのが正直なところです。でも、実際にやってみると他の団地でもやってみたいと思うほど素敵でした。

せっかく団地で何かやりたいと思っている人がいても、建物を管理する我々が積極的に関わっていかないと、実現までたどり着けないことも多いです。だからこそ、様々な意見を吸い上げて、ここにいる人たちが描く将来像へ近づけていく役割を担っていきたいですね。

※ヤーンボミング=街路樹やベンチなどまちの公共物を、カラフルに編まれた毛糸で包むストリートアートが11月のまちやままるごとスコーレにて行われました

坂田さん(UR):
農のある暮らしを作る「エディブルまちやまガーデン」をスタートできたり、「未来団地会議」のように参加者が主体になってやりたいことに挑戦できる場所を作れたり、URだけではできなかったことをこの2年間で実現できたと思っています。今はまだ種が芽生えた段階なので、この風景が日常になるように育てていけるといいのかなと。

また、将来的に活動が定着していくためには、経済の循環も必要になってくると思います。我々の利益を上げるということではなく、ここに関わる人たちが豊かになる状態を目指さなければ回らなくなってしまうので。お互いがwin-winになるような、小さな循環を作っていけることが最終的な理想ですね。

花枝さん(UR):
ここに関わる人たち同士で価値の交換が回っていけば、みんなでまちやまを作っている感覚を持てますし、新しいことに挑戦するハードルも下がると思います。そこから我々だけでは想像できないような取り組みがたくさん生まれていくことに期待していますね。

佐藤さん(UR):
これだけ広い団地なので、どこで何が起きているのか伝わりづらい部分があると感じています。
「エディブルまちやまガーデン」も位置としては団地の端の方なので、畑づくりに関心のある方は多いはずですが、まだあまり気づかれていないと思うんです。

商店街にある国産ビール専門店「Danch! Brew Works」店主のサカモトさんが、団地内のクラインガルデンにてホップ作りを始めたというお話も聞きました。夏には手持ち花火をする会を企画してくださって、日常の中で小さな変化も起こっています。

我々が出会えていないプレイヤーの方や取り組みもまだまだたくさんあると思いますし、そういったことを拾っていけたら面白いですよね。

花枝さん(UR):
この団地に関わった人が、いい思い出としてちゃんと記憶に残る場所にしていけたら。離れた後も故郷のように思い出せて、イベントや集まれる機会が続いていれば戻ってこれるようにできるといいですよね。

坂田さん(UR):
たしかに、賃貸住宅は退去したら戻ってこれる場所がないっていう点が、少し寂しくも感じます。住んでいなくても顔を出せる、サードプレイスのような関わり方を作れたら、世代を超えた長期的なつながりが生まれるかもしれないですね。

三輪さん(UR):
東京都だけど里山みたいな暮らしができる、”とかいなか”としての魅力も高めていきたいです。”まちやま”と平仮名表記を選んだのも、町と山の両方の魅力を持つ場所の愛称としてぴったりだと思っています。近くの小野路町にも竹林があって、小野路竹倶楽部という竹を使って様々なものづくりをしているコミュニティがあります。そういった方々ともお話しながら、里山の活動も増やせたらと想像しているところです。

遠藤さん(YADOKARI):
このエリアにいる方々って、この場所をあえて選んでいると思うんです。駅から離れているので、利便性や効率を優先させたらここは選ばないかなって。だから、住んでいる方やお店を開いている方など、そのこだわりをもっとお聞きしていきたいです。

また、近くの山崎高校では定期的に地域の大人が集まる機会が設けられているのですが、各々で育まれている思想や多様性も大事にしていけたら、さらに豊かな場所になるんじゃないかと思っています。

この2年の間にも、新しい取り組みがどんどん動き出している町田山崎団地。最大の特徴とも言える広大で自然豊かな屋外環境に、まだ見ぬ可能性がたくさん眠っています。このエリアの今後がさらに楽しみになるような対談でした。お近くの方もそうでない方も、何かピンときた方は、ぜひ一度まちやまの空気を感じに遊びにいらしてください。

2025年12月20日(土)、町田市の鶴川団地にて「空き地に集まる、団地暮らしの”あったらいいな”」をテーマに開催している、鶴川ダンチホリデイvol.5が行われました。

鶴川団地の広い敷地を、どうしたら楽しく活用できるのか?空き地となっている場所に「鶴川なかにわBASE」という名前をつけて、マルシェやワークショップなど地域の人と人を繋げるイベントを実験的に開催しています。

5回目となる今回は、前回好評だった「たのしくそなえる、防災デイキャンプ」がパワーアップして帰ってきました!

防災にまつわるワークショップや紙芝居に加え、自分のテントを張ってキャンプ気分を味わえるエリアや、ダンボールで作る秘密基地ゾーンも出現!生きる学びが盛りだくさんの、鶴川ダンチホリデイvol.5の様子をお伝えしていきます。

キャンプで遊んだ経験が、非常時にも生きてくる

今回は、鶴川ダンチホリデイの会場となる「なかにわBASE」の半分が、その日限りのキャンプ場に大変身!テントなどの道具を持ち込んで、区画内でデイキャンプを楽しむことができます。

キャンプや防災のノウハウや、初心者の方も質問ができるように、町田市防災アンバサダーのコウダミキさんがアドバイザーを担当してくれました。コウダさんは防災士のかたわら、キャンプ歴15年以上、年間50泊以上のキャンパーとしても活躍されています。

「道具は揃えたんですけど、まだ上手く使いこなせていないので、こういう機会に学べたらいいなと思って参加しました。」とお話をしてくれたのは、お子さまを連れてデイキャンプに遊びに来てくれたお父さん。

それぞれの知識に合わせ、学びを共有できる機会となりました。

【キャンプと防災① 火おこしワークショップ】

今回キャンプエリアでは、キャンプと防災に役立つワークショップが開催されました!

一つ目は、焚き火の火を起こす体験です。焚き火は火を安定させるまでが難しいイメージがありますが、コツや原理が分かれば誰でもマスターできます。非常時にはガスや電気が止まってしまう場合もあるので、火の知識が少しでもあると安心ですよね。

コウダさんのレクチャーのもと、基本的な火の起こし方を学んでいきます。

まずは着火剤やその代用となるものを、焚き火台にセットします。今回使用したのは牛乳パック!内側に塗られたパラフィンがいい仕事をしてくれます。外で調達する場合は、松ぼっくりや杉の葉が燃えやすいそうです。

牛乳パックを小さく丸めて、焚き火台にセットします。

次に、薪の準備です。ここでのポイントは木の種類!まずは燃えやすい針葉樹から火をつけていき、安定してきたところで燃焼がゆっくりな広葉樹に移すと上手に焚き火ができます。

使いやすいサイズにするために、みんなで薪割りをしていきます。果敢に挑戦して上達していく子どもたちの姿がたくましいです。

着火剤の牛乳パックの上に針葉樹の薪を組み、火を着けたら様子を見ながら薪をくべていきます。

「トングってけっこう重たいね」
「こっち側に立つと燃えちゃう!」

新しい発見の言葉が行き交い、火の扱い方や気をつけるべきことが自然と身についていくワークショップでした。

【キャンプと防災② もしもの時のおやつ作りワークショップ】

ワークショップ二つ目は、”防災おやつ”作りです!最小限の材料で、おいしい蒸しパンを作っていきます。

なぜ防災でおやつ作りをするのか。食糧不足時のエネルギー補給としての役割もありますが、災害時の「心を落ち着かせる時間」を作り出せることは、気持ちを保つためにも重要です。

不安を和らげる”心の防災食”として、キャンプでも役立つ「おいしい備え」を体験していきます!

今回使った材料はこちら。ホットケーキミックスは小麦粉や米粉などでも代用できます。

「おいし〜!!」と目を輝かせながら、出来上がった蒸しパンをみんなで頬張ります。

もちろん、災害時に使える材料は限られていますが、息抜きの大切さを知っているだけでも、きっと”もしもの時”の心の支えにつながります。

紙芝居にダンボール秘密基地づくり、たのしくそなえる工夫がたくさん!

キャンプエリア以外でも、防災を学べる企画が用意されました。キーワードは「たのしくそなえる」こと!

【防災にまつわる紙芝居】

鶴川団地で活動するコミュニティビルダーの二人による紙芝居。防災と関連するお話を読み聞かせてくれました。

紙芝居が始まると、興味津々で集まる子どもたち。集中してお話を聞いている様子が、背中からも伝わってきます。

【どうする??防災クイズ】

災害が起きた時、取るべき行動を2択クイズに!“こんな時、どうする?!”という、実際の場面を想像しながら答えを出していきます。

正解すると「イェーイ!」とみんなで喜ぶ様子に、観戦する大人たちの顔もほころびます。

参加者の方々には、非常食として「アルファ化米」がプレゼントされました。アルファ化米は、一度炊いたお米を乾燥させたもので、水やお湯を入れるだけでふっくらご飯が食べられます。

非常食も一度食べてみて、自分の好みの味や、実際に使う時の調理方法などを知っておくことが大切。「どのくらいストックしておくべきか?」「弱っている時に食べられるか」という想像にも発展していきます。

【ダンボールで秘密基地づくり】

今回特に盛り上がりを見せたのが、ダンボールや廃材を使った秘密基地づくり!

避難所での生活では、どうしても人との距離を取りづらく、精神的な負担がかかりやすいです。自分のパーソナルエリアを楽しく作れたら、少し心が軽くなるのでは…そんな想いも込めて企画されました。

みんなで協力して、仕切りや屋根を作っていきます。

子どもと一緒に夢中になっている大人の姿もちらほら。それぞれのこだわりが詰まった秘密基地が次々と誕生し、なんだかお祭りようです。

【いざとなった時の「どうぐ」体験会 】

非常時にどんな防災どうぐがあるといいのか、実際の使い方を体験できるワークショップも用意されました。

非常用トイレのセットや、雨水などを濾過できる道具、エアーマットなどが並びました。

意外と知られていなかったのは、アルミシートの保温力の高さ。冬本番の気温でしたが、エアーマットの上で寝転んでみたところ、アルミシートの有無で体温の奪われ方が全然違います。1.2時間くらいはそのまま寝ていても耐えられそうでした。

定番グッズも実際に使用してみると、活躍シーンがより具体的に浮かぶようになります。

【防災バンダナをつくろう!】

町田市防災アンバサダーの三木佳代さんによる、「防災バンダナ」を作るワークショップも用意されました。

「防災バンダナ」は避難所生活や、迷子対策に使われることの多いアイテムです。名前やアレルギーなどの医療情報、緊急連絡先などを記載して、避難バックへ入れておけば、代わりに必要な情報を相手へ伝えることができます。幼い子や、非常時に話すことが難しい場合などに役立ちます。

また、好きな絵や色が散りばめられたバンダナは、気持ちが落ち込みそうな時のお守りになります。

【町田の起震車「ぐらり号」がやってくる!】

今回も町田の起震車「ぐらり号」が出動してくれました。最大で震度7の揺れを体験をしながら、地震が起きた瞬間にとるべき行動を学ぶことができます。

大きな揺れを初めて体験する子も多く、驚いた表情の子や笑っている子など反応は様々。怖がって乗らずに見学する子もいましたが、親子で話して考えるきっかけになれば100点です。

アイテムから知る、日頃の備え!マーケットエリア

日頃から暮らしに取り入れられるもの、いざという時に便利なものと出会えるマーケットエリアも登場しました。

“自助共助アイテム”を紹介しているのは「YouYouLiving」。前回の鶴川ダンチホリデイvol.4にて、能登の復興状況や活動についてお話してくださった丹羽昭尋さんが運営されているショップです。

こちらの物販の売り上げも、能登の復興支援金として活用されます。

災害時に気持ちがふさいでしまう時に、少しでも元気が出るようにとカラフルなもの、デザインが素敵なものを中心にセレクトされています。

能登支援のために作られたステンレスの真空二重タンブラーは、冷たいものや温かいものの温度を保ってくれます。普段使いにも、アウトドアでも重宝するアイテムです。

他にもベトナムの女性や障害者施設の職業支援と、サッカーチームのグッズを結び合わせた商品も。お気に入りを見つけつつ、誰かのサポートにつながるアイテムが様々に並んでいました。アイテム一つ一つから、様々な学びが得られるショップです。

環境と人に優しい”エシカルアイテム”との出会いの場となったのは「HONOTOKIKIブースです。みつろうラップや竹歯ブラシなど、自然素材で環境に優しい日用品がずらり。実用性やデザイン面にもこだわったセレクトで、暮らしへの取り入れやすさを大切にされています。

店主の小林貴子さんがお店を始めた背景には、コロナ禍での内面と向き合う時間や、居住されていた熊本での度重なる水害などがありました。環境問題や自分たちの暮らし方の影響について振り返り、「まずは家で始められることから」と環境にいい日用品を調べていったそうです。

「こういうものって完璧主義になりがちですが、できる範囲でいいんです。私も体調が悪い時は便利なものに頼っています。」と小林さん。

エシカルなものに関心はありつつ、”高くて続けるのが難しそう”というイメージがありましたが、小林さんのやわらかな言葉で身近に感じることができます。

ちょうど歯ブラシが広がってきていたことを思い出し、私も竹歯ブラシを使ってみることにしました!

後日実際に自宅で使ってみると、木のヘッドが口内に優しく、一方でしっかり磨けて感動。レギュラーで使うことになりそうです。

防災グッズも同様に、いつも使っている物の代用から少しずつ取り入れると、負荷なく試していけますね。

また、マーケットエリアにはこだわりのフードやスイーツを提供してくれる、3台のキッチンカーも登場!学びの合間にホッと一息、休憩できるスペースも設けられました。

▶︎POR-BONM

オリジナルの浸し液を使用した創作フレンチトースト!しっとりもちもち食感で、満足感たっぷりスイーツです。

▶︎空とぶからあげ

塩ダレ秘伝みそにしっかりと漬け込まれたからあげ。熱々でジューシーな唐揚げをほおばると幸せな気持ちになります…。

▶︎Farmars’ Kitchen .D.

農家直送の野菜やお肉を使ったフードやデザートは、ソースも全て手作り!旬の果物を使用したジェラートも大人気でした。 

終わりに

最後は段ボールの秘密基地を、「よーい、ドン!」で片付け大会!どんどん段ボールを運んでくれた子どもたちのおかげで、あっという間に片付いてしました。

今回も各々が楽しみながら、防災の知識を持ち帰ることのできる1日となりました。ここで学んだ備えが、もしもの時のお守りになりますように。また次回も、この場所で再会できることを心待ちにしています!

例年多くの人でにぎわう「鶴川団地 秋祭り」の開催地であり、地域住民の方々の暮らしに寄り添うお店が集まる「鶴川団地センター名店街」。誕生から60年を迎えようとしているこの商店街は、地域の交流拠点として愛されてきました。

その文化をつないでいきたいという思いで始まったイベント、鶴川ラクガキオンガク祭vol.6が2025年12月13日(土)に開催されました。

鶴川ラクガキオンガク祭は、音楽とアートを通して、様々な世代が集まれるイベント。お買い物ついでに立ち寄る方、一日たっぷり楽しまれる方など、商店街ならではのボーダーレスな雰囲気が魅力です。

鶴川に所縁のあるアーティストの音楽ライブや読み聞かせ、アートのワークショップに加え、今回は本や物語と出会える新しい企画も。

団地の広場がカラフルな音や色で彩られる、鶴川ラクガキオンガク祭の様子をお伝えしていきます!

今日だけはラクガキし放題!団地の広場が自由帳に

ラクガキオンガク祭の名物の一つが、「ひろばにラクガキエリアですこの日だけは特別に、広場の地面にチョークで落書きし放題!迷いなく絵を描き始める子どもたちのそばで、ひざを汚しながら絵を描く大人たちの姿も。

1日を通して、足元がカラフルに彩られていく様子を楽しめます。

クリスマスが近づいていたので、ツリーもたくさん飾られました。

そして今回も、アートにまつわるワークショップを受けることができました。テーマはクリスマスカードづくり!オリジナルのハンコを作って、世界に一つだけのカードに仕上げていきます。

担当してくださったのは、作家の鈴木晴絵さん。版画やドローイング、コラージュ・植物やコットンを素材にした紙すきなどの様々な手法を用いて創作活動をされています。

ワークショップは終日たくさんの子どもたちで賑わいました。サンタさんを描く子もいれば、サッカーチーム・FC町田ゼルビアのマークを描く町田っ子も。

グッと集中して、それぞれのこだわりをカードに表現していきます。

アート以外にも、音楽教室「和音の木」による駄菓子屋さん、鶴川中央公園冒険あそび場『つるぼう』によるポップコーンやお菓子釣りを楽しめるコーナーも。

そして、ラクガキオンガク祭の定番フードとなっている”団地ウィッチ”。センター名店街の「ベーカリーフジヤ」のパン&「佐藤商店」のお惣菜のコラボレーションから生まれた、この場所でしか味わえないグルメです。

つるかわ図書コミュニティ施設「つるぼん」にて、お話と出会う

今回は新しい取り組みとして、2025年春にセンター名店街にオープンした「つるかわ図書コミュニティ施設 つるぼん」ともコラボレーションが実現!本やお話に出会える企画が登場しました。

「つるぼん」はセンター名店街内にあった町田市立鶴川図書館を引き継ぎ、”図書コミュニティ施設”として運営を再開した場所です。

旧図書館で利用の多かった本を厳選した約1万3000冊の蔵書に加えて、新たな視点での選書や空間づくり、本にまつわるイベントも積極的に開催しています。

▶︎本棚の案内サインには「まずははじめの一歩から」「お金はたいせつ」など、親近感の湧くワードが並びます。目的が決まっていなくても、本棚とおしゃべりしているような感覚で、手に取りたい一冊が見つかりそう。

元々鶴川団地周辺は、地域の人たちと本との出会いの場を提供する、”文庫活動”が根付いている土地なのだそう。この日も定期開催されている「おはなしに出会う会」に子どもたちが集まり、つるぼんを通じて、地域文化が受け継がれている様子も印象的でした。

つるぼんの入口前では、この日限定で”一箱古本市”がオープン!つるぼん館長の金城さん、「朝田文庫」、「七生Books」の3店舗による古本の出店がされました。※朝田文庫は午前中のみの出店

「七生Books」では、島や山を旅するのが大好きなご主人が集めた”旅本”がずらりと並びます。写真集や旅行記、民話の本など、ご主人のマニアっぷりが伝わる選書が評判でした。

物語の世界を楽しむパフォーマンス&音楽ライブで寒さも吹き飛ぶ!

音楽ライブや紙芝居など、パフォーマンスで会場を彩ってくれたアーティストは、過去最多の8組!

最初に登場したのは、センター名店街の音楽教室「和音の木」にて結成された、おやじバンドです。一曲目からパワー全開な演奏で、会場のテンションは一気に上がっていきます!

次に登場してくれたのは、シンガーソングライターのNamicoさんです。力強さと優しさが混ざり合う歌声に、会場全体が暖かい空気に包まれていきます。

3組目は「まちだ語り手の会」の増田佳恵さんによる”語り”の時間。日本や世界各国で伝承されてきたお話の世界を、肉声で届ける活動をされています。 

この日の演目は『牛方とやまんば(日本の昔話より)』と、『かしこいグレーテル(グリム童話より)』の二本立て。

気がつけば物語の世界に引き込まれていて、ドキドキしたり、クスッと笑いが溢れたり。声の表情によって、お話の世界が鮮やかに目の前に広がっていく感覚は、不思議で面白い体験でした。

4組目に登場したHAMは、東京・神奈川を中心に活動中のアイルランド伝統音楽ユニットです。どこか懐かしいメロディと心が踊るリズムに、自然と身体が動きます。

会場に用意されたタンバリンやトライアングルで、お客さんも一緒に演奏を楽しむ場面も!心がほぐれていく演奏会でした。

5組目はコミュニティビルダーの鈴木さんと石橋さんによる、紙芝居の読み聞かせです。今回はクリスマスにちなんだお話を、二本立てで用意してくれました。

駆け回って遊んでいた子たちも、導入の手遊びが始まると二人の周りに集まってきます。二人の臨場感あふれる読み聞かせに、子どもたちも釘付けの様子です。

紙芝居が終わると、今度はお囃子が聞こえてきます。獅子舞と共に登場したのは、6組目の町田出港バンドです。

子どもたちも、おそるおそる頭を差し出して獅子に邪気を食べてもらいます。

町田愛に溢れるメンバーによる”お祭り系バンド”は、血湧き肉躍る演奏で会場を踊らせてくれました。

ライブもいよいよ終盤、7組目はセンター名店街の音楽教室「和音の木」にて結成されたガールズバンドです。

「和音の木」は年齢や経験不問、誰でもウェルカムな音楽教室で、現在は2歳〜82歳の方が通っており、自分のペースで音楽を始めることができます。

今回のガールズバンドも各々のペースで練習を重ね、全員が揃ったのはこの日が初めてだったそうです!しっかりと息の合った演奏と、楽しんでやり切る姿にパワーをいただきました。

最後に登場したのは、第1回目のラクガキオンガク祭から出演してくれているハ〜モニ〜ズです。

クリスマスソングやディズニーソングなど、ホリデー気分をばっちり盛り上げてくれます。大人の魅力たっぷりな演奏を広場で聴けるなんて、贅沢な時間です。

フィナーレにはNamicoさんも再び登場!鶴川で出会ったアーティストたちによる、スペシャルステージとなりました。

暮らしのそばで人と人がつながる場所が、この先も続いていきますように。そんなことを思いながら、2025年最後のラクガキオンガク祭の幕は閉じました。

終わりに

アートと音楽、そして本の企画も加わり、さらにパワーアップした6回目の鶴川ラクガキオンガク祭!今回のイベントを通して、この土地で大切に守られてきた文化や、新たに紡がれている人のつながりを感じることができました。

この場所で、またみなさんと会える日を楽しみにしています!

町田山崎団地を舞台に、団地に住まう人とまちの人とが入り混じり、団地ならではの豊かな暮らしや心地いい日常の景色を共に創り・発信していく取り組み、「まちやまプロジェクト」。

そのプロジェクトの一環として、団地や町田にまつわる取り組みをしている方のインタビューを発信していきます。

7回目となる今回のテーマは、団地でつくる「みのり“農”のある暮らし」について。

働き手不足や気候変動など、様々な課題を抱える日本の農業。一方で、近年は個人で野菜を作ることへの関心も高まっています。地域農園、ひいては団地の中にある農場は、私たちの暮らしの中でどのような役割を果たすのでしょうか?

今回お話を伺うのは、町田山崎団地の新たな農空間「エディブルまちやまガーデン」の発起人であり、世話人を務める森田亜貴(もりたあき)さん。”サステイナー”として活動する彼女に、暮らしと自然の営みに寄り添った農についてお聞きしました。

生活と自然の営みに寄り添う農で、食について考える

ー森田さんは貸し農園など、家庭菜園におけるアドバイザーとしてご活躍されています。活動の中で大切にしていることは何ですか?

一般的な家庭菜園の指南書は、近代農業技術をベースにしているので、ある程度以上の品質と収量を得るための方法が書かれています。ただ、家庭菜園では売り物を作るわけではないので、農家と同じレベルを目指す必要はありません。自分や家族がおいしいと思えるものを作れたらいいので。

家庭料理とレストランの料理が違うように、家庭菜園と農家の栽培は違っていいんです。そう考えた時に、害虫や雑草を含む、様々な生物が共存するような、自然の営みに寄り添う農を伝えていきたいと思いました。

ー”サステイナー”というオリジナルの肩書きには、どのような思いが込められているのでしょうか?

循環と多様性が生まれて、未来につながることが私の農の目指すところであり、それが私の思うサステナブルです。一般的な農家のやり方は、畑の外から肥料を持ちこんで投入し、収穫物を持ち出しては、また肥料を投入するサイクルで収量を保ちます。

一方で、家庭菜園では台所で出た野菜くずを土に還すなど、自分の生活の中で循環を作れます。暮らしの一部に農があることで、生活圏内に循環と多様性が生まれるのです。

「自分の口に入る食べ物を、少しでもいいから自分で作る暮らし」に対する思いも、常に活動の根底にあります。現代の生活は、”生産者”と”消費者”で線引きされていて、消費者は食の安全を生産者に委ねる形になっています。

そういう中でも、自分が食べる物をほんの少しでもいいから自分の手で作ってみる。そこから、「食べるとはどういうことなのか」、「食の安全とはなにか」、食について考える糸口が掴めると思うのです。

都心部だと難しいですが、町田周辺はやろうと思えば叶う環境です。やってみようって人を少しずつ増やせたらと思っています。

ーたしかに、自分の食べる物に対して意識を向ける瞬間って、あまりない気がします。現在のご活動はいつから始められたのですか?

民間企業の貸し農園で、パートのアドバイザーになったのが10年前です。

貸し農園の利用者には、農家みたいに綺麗な野菜を作りたい人もいれば、自然の営みや生き物に寄り添いながら野菜を作りたい人もいらっしゃいます。

利用者のニーズに応じて適切なアドバイスができるよう、アドバイザー向けの講習会をさせていただくようになり、その頃に「サステイナー」の屋号を名乗るようになりました。

だんだんと、地元町田を拠点に自然の営みに寄り添った野菜づくりを伝えたいと思うようになり、2023年からは町田市小野路町の「あした農場」にて、体験農園のアドバイザーをしています。

ー町田での暮らしは長いのですか?

もうすぐ20年になります。都心に住んでいたこともありましたが、今の落ち着いた暮らしが気に入っています。

ー町田の特徴を挙げるとしたら、どんな点がありますか?

町田市は市民を主体とした、生活に密着した取り組みに積極的ですよね。市民の生活を豊かにするための新しい試みに、挑戦しやすい風土があると感じます。例えば、2007年に100名を越える市民によって組織された「ごみゼロ市民会議」により、ごみの減量や資源化の提言がされた取り組みなどは特に印象に残っています。今後は農の文脈も盛り上げていきたいですね。

また、里山が残されているので、農業をはじめ生物の多様性など、自然の営みに関心を寄せて活動されている方も多いです。地元の豊かな土地をきちんと継承していこうっていう想いが、市民の方々の中に感じられます。

居場所や防災、さまざまな価値となり得る団地の農空間

ー「みのり“農”のある暮らし」のプロジェクトが生まれたのは、どのような経緯だったのですか?

“自分の育てた食べ物を口にできる暮らし”をまちに増やすためには、徒歩・自転車の移動圏内に市民の使える農空間がたくさんあるという状態が、まちづくりの計画に組み込まれることが理想です。

自治体に働きかけるのはハードルが高かったのですが、近所にあるURの団地を歩いていた時に「敷地内に農空間があれば、団地自体の価値にもなるのでは」と考えて、話を持ちかけました。

暮らしのそばに食べ物を育てる場所があって、自然の営みと寄り添いながら、生き物の多様性を大事にできる。それは環境に対する学習、保全にもつながります。また、居住者の方々の居場所づくりの選択肢にもなりますよね。多世代が交流できて、顔見知りが増えれば災害時にも心強いです。

さらに、非常時に物流がストップした時、徒歩圏で食糧を確保できることも、危機管理としての大きな価値になります。

多岐にわたって団地の価値になるというお話をして、この山崎団地にて実現できることになりました。

ーそこから、今年(2025年)9月にスタートしたのが「エディブルまちやまガーデン」ですね。

当初は4月にスタートするつもりでした。ただ、そこから気温が上昇して梅雨に入ると、雑草が繁繁しますし、近年の猛暑で熱中症のリスクもあるので、せっかく始めたのに「家庭菜園って大変…」と感じて挫折しやすいんです。そこで、暑さのピークが過ぎてからのスタートにしました。

9月スタートのメリットは他にもあります。春から夏に育てる野菜は、実を食べるものが多いんです。つまり、赤ちゃんから大人になるまで育てる期間が長いので、失敗のリスクが大きくなります。一方で秋冬の野菜は葉っぱを食べるものが多く、収穫までの期間が短いので、初心者の方にもおすすめなんです。

ー現在はどのようなメンバーで活動されていますか?

今は団地住民の方々が参加してくださっていますが、周辺地域の方もご参加いただけます。現役でお仕事している方もいますし、主婦の方、定年退職された方など様々です。これから少しずつ、多くの方に知っていただけたらと思います。

初年度に参加する方々は、「一から畑を作る」ことを経験できます。 今は固定の活動日は決めておらず、メンバー内で週一回ほどのペースで日程調整をしています。見学や体験もできますよ。

ー最近はどのような活動をされましたか?

エディブルまちやまガーデンのエリアは、一面にチガヤという長い地下茎を持つ在来の雑草と、メリケンカルカヤという外来雑草に覆われていて、まずこれらの雑草を取り除かないといけないんです。

それを一気にやろうと思うと気が遠くなるじゃないですか。なので、9 月から 10 月にかけてはちょうど葉物野菜のタネまき時期だったこともあり、「私の一平米プラン」と名付けて、自分の持ち分と決めた約1m×1m のエリアの草を抜いて、肥料を入れて、各自がコマツナや青梗菜などの葉物野菜のタネを播きました。1㎡程度の広さであれば、2時間程度でタネまきまで終わらせることができます。

今月(11 月)に入ってからは、育ってきた葉物野菜の手入れや収穫をしながら、さらに広い面積の雑草を取り除いたり低木を掘り起こしたりしながら、ムギやエンドウ類など越冬するもののタネを播きました。一般的には除草剤をまくなどして草を枯らして一度植生をリセットしてから畑にするのが一般的ですが、私の思う「自然の営みに寄り添う農」とは、いろいろな生物が共存できるように植生を完全にリセットすることなく、そこの植生を生かしつつ野菜が採れる場所に変えていくことです。子供たちが虫捕りを楽しめるような空間にもなればいいなって。

規格にとらわれない、自分好みの育て方を探せる

ー他の植物や生物と共存しながら育った野菜は、生命力が強そうですね。

他の生き物とも関わり合いながら大きくなるので、生育はゆっくりでも強いと思います。味の好みは主観的なものになりますけど、私は化学肥料を使わない方が美味しく感じるんですよね。

あとは、どの段階で収穫するかっていう点もあるんですよ。農家の場合は出荷時に規格サイズから外れると、等級が下がって安くなっちゃうんですよね。 でも私は、小松菜は小さい方が柔らかくて好みだったり、逆にきゅうりは少し太くしても美味しいなと思ったり。

だから、家庭菜園の楽しみの一つとして、自分好みのサイズや成熟の度合いを見つけられる点がありますね。

育ち過ぎちゃったから捨てるという方もいますが、「スーパーのサイズだけが正解じゃないから食べてみて」と伝えると、それを気に入る人も多いです。

ー今後はどのような活動を予定されていますか?

先週はエンドウ類の種まきをして、この後はソラマメの苗を植えます。土が肥え始めるであろう来年度には、玉ねぎなどもやりたいですね。

冬の間に低木は抜こうと目標を立てていて、その作業を進めたいです。冬は野菜を育てる農作業があまりないんですけど、畑を育てるための大切な期間です。

少し話が飛んじゃいますが、昔の畳の中には稲藁(いなわら)が詰まっていることを知っていますか?この稲藁が、畑ではいい資材になるんです。産業廃棄物として処分すると、費用もかかるし燃やされて二酸化炭素を放出するだけですが。

ーそれは知らなかったです!もったいないですね。

古畳の稲藁をばらして土の上に置いておくと、分解されて土に還るしミミズが増える。だから、畳のリサイクル業者さんがもったいないからって、畑に持ってきてくれることがあります。この山崎団地でも畳が手に入れば、みんなで畳ほぐしをしたいですね。

定期的に栽培についての講習会もあるので、お気軽にご参加いただければと思います。

そこにあるものを生かして、循環をつくるモデルケースへ

ー今後やってみたいことや、目標を教えてください!

今はまだ立ち上がりの段階なので、私が中心となって参加者のみなさんと相談しながら活動しています。ゆくゆくは、それぞれがやりたいことに自由に挑戦いただけたら嬉しいです。

山崎団地では刈り取った草を他の場所で処分していますが、団地の中で循環させる仕組みも作れるといいなと。刈った草がその場所で土に還っていけば、そこで育つ植物の栄養となって、循環していくはずなので。

もう一つは、この山崎団地をモデルに、他の団地でもやりたいって声が出てくれたらいいですね。

「敷地内の農空間は団地の価値となる」という話をしましたが、草刈りの管理においても重要です。

そこに住んでいる人たちが自発的に管理できれば、食物という形で返ってきて、緊急事態の備えにもなる。日本は空き地を管理しなければ、植生がどんどん進んでいく風土ですが、その草も生えなくなってしまえば、日本の環境は終わりなんです。自国の持つ豊かさを、ちゃんと生かして付き合っていける場所としても、団地の価値を育てたいです。

今後人手不足の問題が表面化してくる前に、団地における畑のモデルを確立していけば、一つの解決策になっていくと思います。

ー最後に、エディブルまちやまガーデンに興味を持たれる方へメッセージをお願いします!

多様な生き物と関わりながら、一緒にエディブルまちやまガーデンを育てませんか?見学や体験、いつでもお待ちしています!

秋も深まり始めた11月。気持ちのいい秋晴れのなか、広々とした敷地や多様な人が行き交う町田山崎団地を舞台に、学びと余暇をテーマにした実証実験イベント「まちやま まるごと スコーレvol.5」が開催されました。

UR都市機構×YADOKARIが連携し、2024年夏より始動した「まちやま プロジェクト」は、多様なつながりの中で、これからの団地のありたい姿を描くことをコンセプトとした取り組みです。これまでに、地域の町内会、商店会、学校などと協力し、季節ごとのイベントやワークショップなどを開催してきました。

毎日の暮らしのなかでちょっと楽しい体験ができる、そんな「まちのにぎわい」を団地から広げていくことを目指しています。

今回のまちやままるごとスコーレは11/15(土)・11/16(日)の二日間にわたる開催でした!広場でのヨガや音楽ライブ、様々なワークショップや美味しいグルメを楽しみながら、団地暮らしの魅力を再発見できる機会となりました。当日の様子について、前後編のレポートにてお伝えしていきます。

前編となる今回は、センター広場で行われた15日のお話です。広場でのヨガや体験マルシェを通じて、自分の心身と対話できるような、ゆったりとした時間の流れる1日となりました。

青空の下、風を感じて自分と対話「DANCHI yoga」

センター広場で行われた「DANCHI yoga」は、3名のインストラクターによる青空ヨガ!

最初はインストラクターのyama-U(やまゆう)さんによるヨガからスタートです。団地や近くにお住まいの方々が集まってくれました。yama-Uさんが大切にしているのは、”自分に還るヨガ”。

「SNSをはじめ、日常では外からの情報をたくさん浴びるので、自分の欲しているものが見えづらくなりがち。ヨガを通して自分と向き合うことで、軸を取り戻す時間になれば幸いです。」

参加者同士で手を合わせ、体幹を支え合う場面も。「仕事とかも同じで、一人でやるより楽になりますよね」と、yama-Uさんの柔らかな語りかけに心も身体もリラックスしていきます。

第二部は田村尚子さんによるチェアヨガです。田村さんはデイサービスにて介護福祉士をしながら、ご家族の在宅介護をされています。

「ケアする人の、ケアができたら。自宅で介護をしていると、息つく暇もないという方もいらっしゃると思います。気軽に取り入れられるセルフケアとして、椅子のヨガを中心にお伝えしています。」

ご自身の介護経験から始めた、セルフケアの大切さを伝える活動。今回は田村さんが介護をする中で救いとなった書籍や雑誌、オリジナルzineの展示も行われました。

筆者の私は、まだ介護経験がありませんでしたが、いつか自分が当事者になる時のことや、身近な人がケアを必要としている可能性など、思いを巡らせるきっかけになりました。

通りがかりの方、ヨガを終えた方々が立ち寄り、各々がピンときたタイトルの本を手に取られていました。

最後は、ミナミナさんによる”やさしいヨガ”。普段から自然を感じられる場所でのヨガ時間を大切にされています。

初めてヨガをするという方、様々な年代の方も集まり、それぞれのペースで身体を伸ばしていきます。

「今回は団地が舞台ということで、ご参加いただく方の年齢層が幅広く、とても新鮮で私自身の学びにもなりました。青空ヨガで自然や風を感じながら、身体を動かすことの楽しさを伝えられたら嬉しいです。焚き火を囲んだヨガも、すごく心地いいのでおすすめですよ。」

お散歩ついでに、“これ、やってみたかった” にトライ!体験マルシェ

青空ヨガの会場の周りでは、ものづくりや身体ほぐしなどの体験マルシェが行われました。

「まるはち一箱古本店」では、ミニちゃぶ台作りのワークショップを開催。子どもたちも興味津々でしたが、親御さんやシニアの方、若い女性も和気あいあいとDIYに挑戦されている姿が印象的でした。

「ものを作ることと、使うこと。既製品を買うよりも、二度おいしい感じがして好きです。ワークショップでは、居合わせた人たちでドラマが生まれるので面白いですね。端材を使うことが多いので、どうしたら活かせるのか色々試して作っています。」

人とのコミュニケーションを楽しみながら、ものづくりをされている八塚さん。今回は広場の憩いの場として、実験的にベンチも設置してくれました。

土台に使われている鉄パイプは、工事現場の足場に使われていたものだそう。端材の組み合わせで、こんなにカッコよく生まれ変わるとは驚きです!

本を読んだり、おやつを食べつつおしゃべりしたり。ギャラリーなどにも似合いそうなルックスですが、座ってみると遊具のようなワクワク感と木の温もりが心地よく、ぜひ常設していただきたいくらい。

山崎団地のご近所にある桜美林大学。アートを専攻する学生が立ち上げた「ぼくらのサークル」は、アートにまつわるワークショップ企画を中心に活動しています。

今回でまちやままるごとスコーレへの参加は3回目!季節は秋ということで、毛糸を使ったワークショップを考えてくれました。みんなで小さなタペストリーを作って、最後はガーランドにして繋げていきます。

毛糸の組み合わせ方で一つ一つ表情の異なるタペストリー。「その組み合わせもかわいいですね」と、感想を伝え合う声が聞こえてきました。

「今回はゆったりと手仕事をするような雰囲気で、子どもだけじゃなく大人の参加も多くて新鮮でした。地域の方々とたくさんおしゃべりができて楽しかったです。」

いつも新しいワークショップの企画で彩りを与えてくれる桜美林大学のみなさん、嬉しそうに話してくれました。

町田市鶴川にサロンを持つ「aroma&craft greeen」のテントでは、身体ほぐしとアロマ販売の出店がされました。お昼寝したくなるような広場の一角で、マッサージが受けられる至福な空間です。アスリート向けのマッサージに必要な筋肉をほぐす技術と、アロマオイルでリンパを流すマッサージ。その2つを掛け合わせた施術、”スポーツアロマ”が体験できました。

自分だけではケアできていない部分に気づき、ほぐしてもらうことで、心もスッと軽くなります。

「大人だけじゃなく、スポーツをしている子どもたちもやっぱり身体のケアは大切です。長く続けていけるように、運動後のケアについてお伝えしています。ペット用の施術もあるので、ご家族のお悩みに合わせてお応えできれば。」

持ち歩くことのできるアロマミストは、シュッとひとかけで気分が落ち着きます。疲れが溜まった時や、リラックスしたい時のお守りになってくれそうです。

みんなで描く、町田にモノレールが通る未来

広場の一角では、町田市による木曽山崎団地地区のまちづくり広報&モノレールペーパークラフト作成が行われました。

現在町田市が作成中の「木曽山崎団地地区のまちづくり構想」改定素案について、職員の方々が図を用いながら説明してくれます。

どのようなまちづくり案があるのか、もっと住民の方々に知っていただき、多様な意見を反映していくための第一歩です。

「まちづくりは、そこに住んでいる方々が一番納得いく形であるべきだと思うので、まずは計画について知っていただく活動を増やしていきたいです。どんなことが求められているのか、様々なご意見を集めていけたらと思います。」

ブースでは ”モノレールが通ったら行ってみたい場所は?” “団地にあったら嬉しい施設” などのアンケートも行われ、未来の町田の話に花が咲きました。

二つのイベントが同時開催!団地内に活気が溢れました

11月15日(土)は、他にも二つのイベントが同時に行われ、たくさんの人で賑わいました。

【第2回 まちやま祭 ~地域の学び場フェス!: 山崎団地名店街】

山崎団地名店街エリアで行われたのは、東京都立山崎高等学校が主体となる「第2回 まちやま祭 ~地域の学び場フェス!」です。

2回目の開催となる今回は、高校生と地域企業が協力して準備してきた研究発表や展示、物販など盛りだくさんの内容!広々とした敷地に幼稚園から大学までの教育機関が集まる、山崎団地エリアならではの特徴を活かした、多世代交流の機会となりました。

【ぼくらのカーブーツ :さんのはし仮設広場】

名店街を抜けて少し歩いた場所では「ぼくらのカーブーツ」が開催されました!プロもアマチュアも一堂に会し、個性あふれる見どころたっぷりなフリーマーケットです。

いつもは空き地になっている広場が、大型のマーケットに大変身する光景は圧巻です。どんなお宝と出会えるのか、入り口に入る前からワクワクします。マニアから通りがかりの人まで、たくさんのお客さんで賑わっていました。

多世代が集まり、まちやまエリアのパワーを感じる一日に

まちやままるごとスコーレvol.5、一日目は青空ヨガや体験マルシェを中心に、ゆっくりと自分の癒しを探せる時間となりました。

日々を生きていると色々なことがありますが、ケアの選択肢や、自分の心が喜ぶことを知ってると、「つまづいても大丈夫」と信じていける気がします。穏やかに流れる時間の中で、人が交わり、知恵を分け合えることの幸福を感じつつ、1日目は幕を閉じました。

2日目は敷地を広げて、音楽ライブや団地の探検やピクニックなど、さらに楽しい企画が目白押し!後編のレポートもぜひお楽しみに。

▶後編はこちら

町田山崎団地を舞台にした、学びと余暇をテーマにした実証実験イベント「まちやま まるごと スコーレ」。その第5回目が、11/15(土)・11/16(日)の2日間にわたって開催されました。

音楽ライブ、ヨガ、トークセッション、ワークショップなどさまざまなコンテンツが集結し、団地暮らしの魅力を再発見できる機会となった2日間。後編では、センター広場とぽんぽこ広場を会場にした11/16(日)の様子をレポートします。

▶前編はこちら

会場を盛り上げるライブパフォーマンス

16日の目玉はセンター広場のステージで行われた音楽ライブ&パフォーマンス!町田エリアにゆかりのある5組が、個性豊かなパフォーマンスで会場を盛り上げました。

ライブのトップバッターは、スイートハンドさん。「その子の個性を引き出すかぞくおんがく夫婦ユニット」として、全国各地でパフォーマンスを行っています。まちやま団地には昨年の夏以来の登場です!

山崎団地にあるパン屋さんにちなんで「サンドウィッチ」という手遊び歌を披露したり、顔はめパネルを使った参加型の曲を演奏したり。リトミックを得意とするお二人が、大人も子どもも巻き込んで、イベントのスタートを盛り上げてくれました。

スイートハンドのおふたりは、ライブ後にセンター広場のブースにて楽器づくりのワークショップも開催。子どもたちが興味深そうにブースに引き付けられ、カスタネット、シェイカー、マラカスなどの楽器を楽しそうに作って鳴らしている姿が印象的でした!

お昼の時間にステージに立ったのは、町田市内の特別支援学校を卒業したなっちゃんとママ、そしてお話し大好きしょうたくんです。

お話が得意なしょうたくんは、自ら曲フリも担当。町田の観光地を絡めた前説から「あずさ2号」の曲フリがされると、客席からは拍手が。

歌うのが大好きだという2人は、なっちゃんママのウクレレの演奏に乗せて、秋の空に歌声を響かせました。

なっちゃんのママに感想を伺うと「私も2人も緊張していましたが、皆さんが温かく受け入れてくれて楽しい時間になりました」とお話ししてくれました。

お昼過ぎにパフォーマンスを披露したのは、山崎団地の近くにある桜美林大学ダンス部O.D.Cの皆さん。自分たちで振付・構成をした、LOCK、GIRLS、HIPHOP、R&Bのジャンルの異なる4曲を披露しました。

フレッシュで勢いのあるパフォーマンスに、観客の方は手拍子をしたり、自然と身体を揺らしてステージを楽しんでいました。

O.D.C前野さん「地域イベントで外のステージで踊る機会がなかなかないので、すごく新鮮でしたし、お客さんもたくさん観てくださったので、踊っていてすごく楽しかったです」

続いて演奏したのは、シンガーソングライターのnozomiさん。町田のお隣・相模原市出身で、親子ライブやリトミック、絵本の読みうたいなど、音あそびライブを開催しています。

この日も、ステージ前に設けられた芝生シートに子どもたちがたくさん。美しいピアノの音と共に繰り広げられる楽しい曲の数々に、子どもたちは釘付けになっていました。

なかでも盛り上がっていたのは、ヨドバシカメラのCMでおなじみのアメリカ民謡・リパブリック讃歌です。nozomiさんの呼びかけによって、子どもたちはステージ前におかれた輪っかの前へ。

子どもたちは生の音を感じながら、曲に合わせてケンケンパ!全身で音遊びを楽しんでいました。

お腹と心を満たすキッチンカー

センター広場のステージすぐそばには、シフォンケーキのキッチンカー「ぽちのひとくちしふぉん」と、ギリシャ風のピタサンドが味わえる「ヒーロスヒーロー」が登場!訪れた人のお腹と心を満たしていました。

心と体まるごとヨガ

センター広場の芝生ゾーンでは、理学療法士・ヨガ講師の大越瑞生さんによるヨガを開催。体の硬い方や、ヨガ未経験者にも優しいヨガクラスで、秋の風を感じながら、心と体の繋がりを感じる時間となりました。

裸足でヨガマットに立ち、地面との繋がりを感じる。30分のヨガを終えた後、参加者の方はすっきりとした表情で芝生広場を後にしていました。

火を囲んで会話が生まれる焚き火コーナー

16日は、この日限定の企画もたくさん!イベントの憩いの場となっていたのが、ぽんぽこ広場の焚き火コーナーです。

スタッフが常駐し、自由に使える焚き火台を設置。焚き火で温まりながら、お菓子など持参したものをあぶってOKという企画です。

アンケートに回答したら、マシュマロをプレゼント!はじめましての人とマシュマロをあぶりながら会話したりと、心も身体も温まる優しい時間が流れていました。

ホッとひといき、団地de足湯

焚き火のすぐお隣では、1日限定の足湯が出現!UR都市機構の「ABC-Project」による企画です。ABC-Projectは、UR都市機構の若手職員を中心とした有志のメンバーが団地の盛り上げに貢献するプロジェクト。

今回は「団地でやってみたいことを形にしよう」、「自然豊かな山崎団地で、リラックスできることがしたいね」という話し合いを経て、足湯企画が実現したのだとか。

裸足になって同じお湯に漬かっていると、自然と会話が生まれます。団地の色付く木々を眺めながら、お菓子を食べながら、ほっと一息つける素敵な空間でした。

動くベビールーム!?

ぽんぽこ広場でひときわ存在感を放っていたのが、車輪の付いた小さな家・タイニーハウス。保育士免許を持つスタッフが在住し、小さなお子さんが過ごせるベビールームとして活用されました。

可動式のため、イベント会場に1日限定で設置が可能。特に寒い時期や暑い時期の屋外イベントで、休憩スペースとして活躍する可能性を感じました。

「やりたい」が集まる体験マルシェ

同じくぽんぽこ広場では、さまざまなジャンルの体験ができる「体験マルシェ」を開催。2日間連続の出店となったまるはち一箱古本店、桜美林大学ぼくらのサークル、aroma&craft greeenに加えて、16日は新たに2店舗が出展しました。

天然石・シェルを使った目印チャーム、キーホルダー作りを行う「IZUMO.natural stone」のブースには、大人からご年配の方まで幅広い世代が参加。

お子さんが「キラキラあった!」とラメのパーツを使ったり、大人の方がイニシャルのビーズを探してお名前のキーホルダーを作ったり。皆さん思い思いに、世界に一つだけのキーホルダーを作っていました。

月に1度山崎団地で開催している手芸カフェは、ヤーンボミングに挑戦。ヤーンボミングとは、カラフルな編み物やかぎ針編みを使ったストリートアートです。

参加者の方が持参した編み物を、手芸カフェのメンバーが、ぽんぽこ広場にある木を覆うように編みこんでいきます。

たくさんの編み物が集まり、いつもの風景によりいっそう彩りが加わります。こちらのヤーンボミングは2026年1月まで設置されているので、お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね!

団地をめぐる、2つの周遊企画!

この日は山崎団地の魅力を再発見できる2つの周遊企画も開催。「まちやまの名店街をめぐる!スタンプラリー」では、団地内にある名店街でスタンプを集めると、名店街で使える商品券をゲット!

イベント開始30分で、すべてのスタンプを押して帰ってくる子どもたちがいるなど、たくさんの方が積極的に参加してくれました!

もう一つの周遊企画が、「あつめよう、まちやまの植物 ~団地を探検して植物ビンゴ!」です。自然豊かでさまざまな植物が生きている山崎団地。4×4の植物ビンゴカードを持って、団地内の植物を探しながらビンゴを完成させる企画です。

「こんなにいろんな植物がいるんだ!」と参加者の方はワクワクしながら団地の冒険をしていました。

まちやまの火でまあるくなる。参加型トークセッション!〜学びと風土、遊びと暮らし、まちとスコーレ〜

「まちやまプロジェクト」がイベントテーマに掲げる「スコーレ」。 スコーレとはギリシャ語で「余暇」を意味し、「スクール(学校)」の語源にもなった言葉です。

この日行われたトークセッションでは、「スコーレ」をキーワードに、自分がいまここに在ること、そして町田という地域に関わっていることの意味や必然性をあらためて見つめ直しました。

ゲストは、去年「おとなのためのフォルケホイスコーレ」を開講した「YATOプロジェクト500年の学校」から江幡 紗恵さんと埜口さくらさん。

そして、山崎団地のプロジェクトに携わるYADOKARI株式会社の姜 美宇さん、まちやまプロジェクトコミュニティビルダーの首藤 羽南さん。

イベントのファシリテーターは、デンマークのフォルケホイスコーレに滞在経験のある株式会社アソブナラの山下里緒奈さんが務めました。

今回ゲストの皆さんは登壇者ではなく「一緒にしゃべる人」として一緒に輪になりました。

1日の終わりに設ける対話の時間を大切にするフォルケホイスコーレにならって、対話形式でイベントを開催。前半はプロジェクトの紹介、後半はゲストと参加者の境界線をほぐしながら対話を行いました。

「じぶんを覗いてみる問い」として用意された3つの質問について考えるワークショップを行いました。

・人生の余白が生まれたらどう過ごしてみたい?
・これまでじぶんを”ふくよか”にしてきた学びや体験
・まちや自然とつながっていると感じる瞬間は?

団地のなかを自由に歩きながら、じぶんの心のなかを覗くようにじっくりと答えを考えます。最後は再び輪になって考えたことをゆるやかにシェア。

人生の余白がうまれたら、どう過ごしてみたい?という問いには、こんな気持ちがシェアされました。

「何も考えずに暮らす場所を選びたい。団地やタイニーハウスもおもしろそう」
「山崎団地に暮らせたら、窓から自然が見えて良いなぁ」
「子どもと一緒に『作り出す』ことをしたい」
「地域のお子さんや先輩含めもっと交わったり、会話をして一緒に生み出したりしたい」

お互いの話を静かに受け止め、自分の心をそっとのぞく。忙しない日常のなかで自分、そして他社を見つめる温かい時間となりました。

2日間のフィナーレ!町田出港バンド

イベントのトリを飾ったのは、町田出港バンドによる音楽ライブ。町田にゆかりのあるメンバーが集い、日本各地の民謡、オリジナル獅子舞やひょっとこを拵えて、子どもも大人もみんなを踊らせるお祭り獅子舞バンドです。

センター広場のステージを飛び出して、ぽんぽこ広場まで回遊!「なになに!?」、「獅子舞いだー!」と皆さん興味津々。後を追うようにして、人々がステージに集まってきます。

ステージにのぼって演奏が始まると、2日間にわたって行われたまちやまスコーレのフィナーレとあって、会場のボルテージも上昇!

思わず身体が動き出す楽しい演奏に、1人、また1人と立ち上がり、子どもだけでなく大人もノリノリでダンス!

お客さんにその場で願いを聞いて即興で歌詞にする曲も披露。

「ボケないで良い音楽をずっと聞いていられますように」
「願いが見つかりますように」

1人の願いをみんなで合唱。秋の夕空に響き渡ります。

最後は小さな女の子が照れながら話してくれた「キラキラのブレスレッドがほしいです」という願いをみんなで口ずさみながら、リズムに合わせて踊ります。

音楽に吸い寄せられるように人が集まり、最後の一音が空に消えると、会場は大きな拍手に包まれます。大きな拍手と大きな笑顔で、2日間にわたって開催されたまちやまスコーレはフィナーレを迎えました。

まちやまスコーレらしく、余暇を楽しむ

イベントを振り返り、まちやまプロジェクトのコミュニティビルダーである首藤羽南さんに感想を聞きました。

首藤さん「まちやまスコーレは、『スコーレ』という名前なので、余暇や余白を大切に作っているイベントです。年齢も国籍も性別も関係なく、いろいろな人たちがここで生活して、ここで時間を過ごして、ここで余白を楽しむ。今回はそういう『まちやまスコーレらしさ』が今までで1番出ていたように感じました」

たくさんの人が共に日々を営む町田山崎団地。その場所で少しずつ積み重ねてきたまちやまらしさ、まちやまスコーレらしさが花開いた秋の1日となりました。

自然と人の温かさに囲まれたこの団地で、2026年はどんな日常が育まれていくのか。来年もぜひ一緒に「まちやまスコーレらしさ」を作っていただけたら嬉しいです。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!

相鉄本線・星川駅〜天王町駅間の高架下施設「星天qlay」(ホシテンクレイ)では、テナントや地域の方々が一体となり、年に一度、つながりの祭典「星天qlayフェス」を開催しています。

2025年11月15日(土)に開催された星天qlayフェスのテーマは『-ようこそ!qlayful streetへ!-』。

全ゾーンが開業して初めての開催となる今回は、星天qlayのB・C・D・Eゾーンの高架下が、一続きに楽しめるqlayful streetに。当日は屋外ステージで、店舗連動のポップアップ企画、まち歩きやスタンプラリー、さらに”はしご酒”のイベントなど、たくさんの企画が開催されました。

こちらの記事では、アフターレポートの後編として、当日のD~Eゾーンの様子をお届けします。

Dゾーン|トークセッション

『星天qlay LAB YADORESIリビング編〜オープンな縁とクローズな熱〜シェアハウスでまちはどう変わる?〜』

暮らしやまち・消費・学び・働き方など多様な切り口を”遊び”の視点で捉え直し、探求するトーク&ワークショップイベント「星天qlay LAB(ラボ)」。今回はDゾーンのシェアハウス「YADORESI」のリビングにて、2部構成での開催となりました。トークセッションの様子をご紹介します!

トークセッション① 「星天qlayの取り組み」

トークセッション第1部は、星天qlayの運営管理を手がける相鉄ビルマネジメントの小田千華子さん、エリアブランディングを手がけるYADOKARIの姜美宇さんを迎え、星天qlayを通して行うまちづくりの挑戦について、それぞれの思いを語っていただきました。

星天qlay誕生の背景

最初にお話してくださったのは、相鉄ビルマネジメントの小田さん。星天qlayがどのように生まれたのか、その背景を説明してくださいました。

小田千華子(おだ ちかこ)さん/株式会社相鉄ビルマネジメント 2024年相鉄ホールディングスに入社し、同年から相鉄ビルマネジメントに出向中。星天qlayにはEゾーンの開業準備から携わる。現在は、全面開業した星天qlayの運営管理を行っている

小田さん(以下敬称略):

「今いるこの場所は、もともと相模鉄道が地上を走っていた場所でしたが、星川駅から天王町駅の間が高架化され、約1.4キロ、約2万5000㎡の新しい空間が生まれました。ここを開発したことによって生まれたのが星天qlayです。

しかし、開発企画が進んだのはコロナ禍の真っ只中。働き方や暮らし方の価値観が大きく変わった時期でもあり、一般的な商業施設をつくるのではなく、新しいコンセプトをつくる必要がありました。このエリアは、保土ケ谷区役所や地域の商店街など、地域の資源が豊富で都心よりも余白があって緩やか。自由な想像やコミュニティが生まれやすいのではないかと思い、このようなコンセプトで開発していくことになりました。」

テナントの営業面でのサポート、施設の安定的な管理のための各社との連携、そしてYADOKARIと連携したエリアブランディング活動。これら3つの角度から星天qlayの運営に携わる小田さんは、最後に「星天qlayを通じて実現したい未来」について、次のように語ってくださいました。

小田:「星天qlayの活動に興味をもつ人が自然と集まり、コミュニティが生まれていく。そこからにぎわいが生まれて、この場所に愛着を持ってくださるファンが増えれば、『この人を応援したいから』『この人から買いたいから』と、わざわざここに来てくださる方も増えていくと思うんです。そうすることで地域の中に自然と消費が生まれ、地域経済の循環にもつながっていきます。

それは地域の価値向上にも寄与しますし、鉄道事業を持つ私たちにとって“沿線の暮らしをよりよくすること”は使命だと思っています。

私自身も横浜で生まれ育ちましたし、これからも愛着をもって取り組んでいきたいと思っています。」

エリアブランディングの取り組み

続いてお話をされたのは、YADOKARIの姜美宇さんです。星天qlayのエリアブランディングや今回の星天qlayフェスの企画・運営を担当し、日々この場所と関わり続けてきた立場から、今行っている取り組みについて語ります。

姜美宇(かん みう)さん/YADOKARI株式会社
2000年生まれ、横浜市在住。2025年YADOKARI入社。銀行員としてキャリアを始め、自身のルーツにまつわる原体験をきっかけに「まち」への関心が高まり市内NPOへ転身。暮らしの場から文化が芽生える現場を体感し、現在はYADOKARIで郊外地域のコミュニティ活性化やエリアブランディングの企画等を担当している

姜さん(以下敬称略):「このコンセプトを形にするためにいくつかのソフトコンテンツを実施してきました。今行っているのは、星天qlayで起きていることを共に分かり合っていくために開催しているギャザリング、地域の方に向けたイベントづくりなど、人と場所が混ざり合う機会をつくることです。」

開業から3年目となる2025年には、テナント自身が自主プロジェクトを立ち上げ、地域の企画とも連携が進むなど、まちの内側から動き出す動きが増えてきたといいます。

続いて、姜さんが特に強調したのがコミュニティビルダーの存在です。

「企業だけでは届かない部分を、地域の方とともに、暮らしの中でつくってくださっているのが、コミュニティビルダーの方々です。3人と日々一緒に活動してはじめて星天qlayが成り立つのだと思っています。」

会場はコミュニティビルダーへとバトンタッチ。3名それぞれの紹介と、まちにどのように向き合い、過ごしてきたのかそれぞれの想いやエピソードを共有いただきました。

コミュニティビルダー 北見さん

大学生でありながら、星天qlayのコミュニティビルダーとして活動。
シェアハウスに暮らしながら、地域学を学ぶ一方で、日本各地をロードバイクで旅し、気になるまちの農家や旅館で暮らしを体験。地域の魅力を引き出す企画づくりが得意で、個性豊かなメンバーの魅力が自然に溢れるような場作りを大切にしている。住人と共に、まちと人が繋がる温かい空間をつくりながら、日々学び、活動中

北見さん:「最初は自分に何ができるか分からなかったので、地域の人が何をしたいかを聞く3か月にしよう、と星天qlayのテナントでアルバイトをしながら話を聞き続けたんです。まちや働く中での困りごとを聞き始めるところから始まりましたが、今ではそんなテナントさんたちと新しいことを企てる関係性に変わっていて、大きな変化を感じています。」

コミュニティビルダー 大越さん

星天qlayコミュニティビルダーとして活動し、昨年12月に茨城から引っ越してきた理学療法士・ヨガ講師。心と身体を癒しながら、人が“自然に繋がる”きっかけをつくる活動を続けている

大越さん:「最初は『何かおもしろいことしてやるぞ!』と意気込んでいましたが、気づけば住民の方と話したり、ご飯を食べたり、自分のやりたいヨガのイベントや活動をしたり。日常に根ざした時間を過ごしていたら1年が過ぎ、自然と地域とつながっていました。」

コミュニティビルダー日置さん

星天qlayのコミュニティビルダーとしてシェアハウスに暮らしながら活動中。
ラジオパーソナリティとしても活躍し、「教育を語らナイト」「子ども店長企画」など、地域との連携によるまちづくりを精力的に行っています。また、「星天楽器隊」「はっぴーばーすでーズ」として音楽活動も行うなど、カルチャーと人のあいだを軽やかに繋ぐ存在

日置さん:
「個人の好きなことや得意なことが溶け出していくのが、コミュニティビルダーなのかなと思っています。外へ外へと広げていくよりも、まずは自分たちがどれだけ楽しめるかが大事。自分たちが熱を持てば、それが周りにも伝播していくんじゃないでしょうか。」

その後は、小田さんと姜さんも交え、クロストークが深まっていきました。

姜:
「星天qlayに関わるようになり、ご近所が増えたような感覚があります。特にYADORESIには自分なりの『好き』を持った住民がたくさんいて、お話ししていてとても楽しいです。親しみを持てるご近所さんを増やすことを暮らしの中で大事にしているので、仕事という感覚はなく、楽しみながら関われていることが嬉しいです。」

小田:
「今の時代、SNSで発信することも確かに大切ですが、今日のようなクロストークの場で互いの顔を知り、どんな暮らしをしているのかを覗いたり、挨拶を交わしたりする。そのように星天qlayが開かれた場所でありつづけることが大切だと思います。

人は“好きなこと”をやっている姿が一番魅力的。それぞれが輝く何かを持ち、それを皆で愛でることで、そこに惹かれる人が自然と集まってくる。この場所にはそんなムードができているのだと思います。」

コミュニティビルダーとしてこの場所に住みながら、また会社での業務として関わりながらなど、それぞれが異なる立場を持ちつつも、ひとりの個人としてこの施設への想いを語り合う、とてもあたたかいトークセッションでした。

トークセッション② 「シェアハウス赤裸々トーク」

その後、会場の雰囲気が少し変わります。住民たちが続々と集まり、まるで放課後の教室のようなにぎやかさの中で第2部がスタート。

第2部の「シェアハウス赤裸々トーク」では、YADORESIで日々生まれる出来事や気づきを、住民のみなさんが語り合いました。

まずは内覧ツアーから始まり、リビング、そしてモデルルームへ。
「個室、こんなにきれいなんだ」「シャワーや洗面台もあるんだ!」
普段リビングしか見たことがない来場者からは驚きの声が上がりました。

ツアーのあとは、そのままゆるっと本音トークへ。参加者からの問いに、みんなで考え、それぞれの言葉で答えていく。住民のみなさんの自然体の姿で行われたトークの一部をご紹介します。

Q:シェアハウスに住んでいるって、周りからどう言われる?

「男女一緒で不安じゃないの?って聞かれるけど、家族みたいな安心感があるんですよね。」「緩い関心を持ち合う関係性がちょうどよくて心地よいです。」

Q:掃除問題・冷蔵庫問題ってどうしてる?
「誰かの『良かれ』が、別の人の『不快』になることもある。だからこそ、時々距離を置いたり、自分の“ちょうどいい”を大事にしてる。」
「掃除したい人が掃除する、それだけ。」

“違い”を前提にした暮らしだからこそ生まれる、ゆるやかな許容。そんな気づきや体験が、住民たちにとって人生の大切な学びにもなっているようです。

Q:一人になりたいときはどうしてる?小さな個室で満足できるの?

「個室も居心地はいいし、むしろリビングの小さな喧騒の中で作業や好きなことをするのが自分には合っているのかも…。」
「世界中どこでも“一人”になれると思えるので、自分の部屋だけが自分の居場所という感覚はもともとなかったかもしれません。」

そして住民たちからは、こんなポジティブな言葉も。

「ここに来て、自己コントロール力が上がったと思います。」
「評価の基準が『人と比べてどうか』じゃない。自分のこれまでの姿を見て、小さな成長を喜んでくれる雰囲気がありますよね。」
「仕事で落ち込んで帰った日。YADORESIで誰かが嬉しそうにしていて、
自分にとっては辛かった日でも誰かにとっては素晴らしい日だったと気づけて。
その姿を見たら私にとってもその日がいい日になりました。」

こうした住民のみなさんのリアルなエピソードや思いがあふれた、濃密な90分。最後には、参加していた住民の方々から今回のトークセッションについて、こんな言葉も寄せられました。

「今日の姿は、私たちの日常そのもので、 それを誰かが聞いてくれるのは不思議な感覚だった。」
「今日の会話や私たちの今の暮らしは、自分たちにとって“当たり前”でも、外から見ると当たり前じゃないのかもしれない。私たちにとってもそんな気づきがありました。」

第2部は、まさにYADORESIの日常がそのまま切り取られ、参加者のみなさんに共有された特別な時間。

暮らしを遊ぶように味わう住民たちの姿を通して、参加されたみなさんそれぞれが気づきや小さなお土産を持ち帰られたひとときになったのではないでしょうか。

Dゾーン | 星天ポップアップ!

●子ども1日店長 in HODOGAYA|YADORESI

YADORESIの外でも、さまざまな企画が行われました。YADORESIの隣の高架下では、保土ケ谷の飲食店で仕事体験をした子どもたちが、1日店長として出張販売に挑戦。

販売していたお弁当やお菓子はすべて完売に。子どもたちが声を掛け合いながら、働くことを生き生きと体験する姿がありました。

参加した子どものお母さま:
「子ども1日店長への参加は、今回が2度目です。家でも『どうしたら売れるかな』と一生懸命考えたり、当日はチラシを持ってEゾーンまで走り回って配ったりと、家では見られない子どもの楽しそうな姿を見られて、私も楽しかったです。」

⚫︎試行錯誤展-1年の様々な試行錯誤をアウトプットする年に一度の文化祭-|PILE

クリエイター向けコワーキングスペース「PILE」では、会員のクリエイターが、この1年間で取り組んできた「試行錯誤」をアウトプットする展示が行われました。

夕方には、同じ空間で、横浜国立大学経営学部の真鍋誠司先生と、ドラッカー学会会員の藤原美佐子さんによる「ゼロから学ぶドラッカーの経営学」講座の開催も。

参加者はメモを片手に熱心に耳を傾け、終了後も真鍋先生への質問は絶えることなく、熱心に学ぶみなさんの姿がありました。

⚫︎ トレーラーハウス展示会|YADOKARI

トレーラーハウスの製造・販売を手がけるYADOKARIが、トレーラーハウス展示会を開催!車輪のついた 『動くお家』 に、みなさん興味津々。親御さんの手を引いてワクワクしながら覗き込むお子さんの姿が、とても印象的でした。

中には「ここに住みたい!」「泊まってみたい!」というお声も。未来の暮らし方に触れる、ちょっと特別な時間になったかもしれません。

Eゾーン|星天横丁

場所はEゾーンへと移ります。ここでは、親子で楽しめるキッズパーク、ジャズやR&Bなどの音楽ライブ、さらに夜のはしご酒イベントまで、大人も子どもも楽しめるエリアとなっていました。

⚫︎わくわくキッズEパーク

お子さん連れでにぎわったこちらのエリアは、『NPO法人 居場所 そら』さんの協力のもと誕生した、お子さま向けのあそび場ブース。キラキラとしたクリスマスドームづくりのワークショップや、ユニークなゲームが並びます。工夫の凝らされた手づくりのゲームに子どもたちは大奮闘、とっても楽しそうでした。

⚫︎音楽ライブ

Eゾーンのウッドデッキでは、昼から夜にかけて音楽ライブを開催。会場を盛り上げてくださったアーティストの皆さまの様子をご紹介します。

あいそるリリー

トップバッターを務めてくださったのは、保土ケ谷区在住のアーティスト、あいそるリリーさん。地域でライブバー「ソングス」を営むよっしーさんの伴奏とともに、のびやかな歌声で、始まったばかりのイベントを明るく盛り上げてくださいました。

リリーさん:「保土ケ谷でたくさん歌ってきていますが、屋外での演奏はあまりなく、とても気持ちよかったです。地域に貢献できたような気持ちになりました。」

M’s

続いて登場したのは、ピアノ・サックス・トロンボーンによるユニット「M’s」のみなさん。うっとりと聴き入ってしまう心地よい演奏で、まるでジャズバーにいるかのような雰囲気に。さらに、演奏の途中には相鉄線の発車音を使ったアレンジも!おなじみの音に、会場からは思わず「おっ!」と喜びの声が上がっていました。

M’sの皆さん :「このメンバーで演奏するのははじめてでしたが、機会をいただけて本当にうれしかったです。お天気にも恵まれて、とても気持ちの良い時間でした。」

RISACO

日が差し込む穏やかなお昼時に登場してくださったのは、横浜・東京を中心に活動するRISACOさん。ギターの美しい伴奏にのせた繊細な歌声に、足を止めて聴き入る方が次々と集まります。

ステージ向かいのお店 fragrante tipico の兼田さんからのリクエスト曲も披露され、お店とアーティストが自然につながりながら空間がつくられていく様子がありました。

RISACOさん:「この辺に住んでいて子育てもしているので、今回の機会は本当に光栄でした。普段の演奏場所よりも、いろいろな方が足を止めてくださいました。もっと地域の方に知っていただき、つながってもらえるきっかけになったら嬉しいです。」

その後は、タップダンサーとパーカッショニストによるパフォーマンスユニット「おどるんたたくん」が、BゾーンからEゾーンまでを歩く練り歩きライブを実施。軽やかなタップと愉快なリズムが響きわたり、星天qlayをひとつにつなげます。

ゴール地点のEゾーンでは、スタッフが配布したマラカスの音があちこちから鳴り、会場には一体感が生まれました。

おどるんたたくん:
「練り歩きをしていて、このまちは、すごく素直で積極的な子どもたちが多いなあと感じました。みんなでサンバ隊ができそうなくらいですね。 『やりたい、やりたい!』と駆け寄ってきてくれる子がたくさんいて、この活動を続けていてよかったと心から思いました。」

1人BAKINGPOWDER

続いて登場したのは、横浜・横須賀、都内を中心に活動する1人BAKINGPOWDERさん。

この日はオリジナルソングを披露。どこか懐かしさを感じるさわやかな音色が、青空とすがすがしい陽気にぴったりで、会場全体がやさしい空気に包まれました。

1人BAKINGPOWDERさん:「とても楽しかったです!またこの場所で演奏したいですね。」

緑川マリナ

続いては、元スイミングインストラクターというユニークな肩書きを持つ、体育会系シンガーソングライターの緑川マリナさん。横濱シスターズのメンバーとしても活動し、星川・天王町で生まれ育った、地域になじみの深いアーティストです。

日が落ちはじめ肌寒くなった時間帯に登場し、「手拍子で体をあたためましょう!」とインストラクターらしい明るい声かけでスタート。歌でまちを盛り上げようとするマリナさんのエネルギーに、場の空気ががらっと変わり、通りすがりの人たちも手拍子を添える姿が印象的でした。

緑川マリナさん:
「ホームのような場所だからこそ、少し緊張しました。お子さんやワンちゃんが行き交う、この地域ならではの光景も、ほかのイベントではあまりないので新鮮でした。

何もなかった場所が、少しずつ開発されておしゃれなお店が増えていくのは本当に嬉しいです。フェスを通して、まちがもっとつながっていくといいなと思います。」

ゲンキッター

あたりが暗くなり始め、飲食店には多くのお客さんが。そこにゲンキッターさんが登場。

ゆったりとお酒を楽しむ人、家族で食事をする人、テラス席で愛犬とくつろぐ人。それぞれの休日を生演奏で彩ります。土曜の夜がいっそう贅沢で、特別な時間に感じられました。

ゲンキッター:「保土ケ谷に住んでいて、この場所で何かが行われていることは知っていましたが、ここまで大きなイベントだとは思っていなかったので驚きました。新たにできたエリアでの演奏でしたが、想像以上に多くの方が足を止めてくださって、演奏しやすく、楽しかったです。」

Sayuri & my friend

Sayuri & my friendさんは、ギター・ボーカル・フルートによるボサノバセッション。サンバにちなんだ曲や“戦い”をテーマにした曲など、曲の背景を解説しながら演奏してくださいました。どれもやさしいボサノバの音色でありながら、そこに込められた物語の違いがとても興味深く、引き込まれていきます。

まるでカフェやレストランで聴くような贅沢な生演奏。ささやくような歌声が心地よく、魅力たっぷりのステージでした。

Sayuri & my friend :
「本当に気持ちよく演奏できました。スタッフの方々が素晴らしくて、外でのライブは音響トラブルが起きやすいのですが、今回は音がとてもきれい。対応も丁寧で安心して演奏できました。」

モリタクロウ

真っ暗な夜の中、最後に登場したのはモリタクロウさん。遅い時間にもかかわらず、ベンチには最後まで耳を傾ける方々の姿がありました。

モリタクロウ コメント:
「寒くて遅い時間だったにもかかわらず、聞いてくださる方がいて本当にありがたかったです。ここに来るのは2回目なのですが、地域に根差した“コミュニティ感”や“一体感”のようなものを強く感じ、それがとても羨ましくて。地域のつながりが第三者目線で見えることって多くないと思うので、そんな素敵な場所で演奏できて光栄でした。」

9組の皆さまに盛り上げていただいたEゾーンの音楽ライブ。近くのマンションのベランダから家族でライブをのぞく姿や、道ゆく人が歩きながら手拍子を添える光景も印象的でした。

通りすがりであっても、拍手を添えたり、少しだけ覗いて笑顔になったり。この空間で人がつながり合っていることを感じられるとてもあたたかな空間でした。

ちょい飲み はしご酒 -THE NEXT DOOR E ZONE-

Eゾーンでは、テナント同士が協力して立ち上げた企画を開催。チケットを購入すると、Eゾーンに並ぶ8店舗をめぐりながら、各店自慢の「ドリンク」「ドリンク+料理セット(約1,000円相当)」を少しずつ楽しめる、とてもお得な“はしご酒”イベントです。

チケットブースには、この日を楽しみにしていた地域の方々が続々と来場。顔なじみの地域の方々がEゾーンに集まり、飲んで、食べて、笑って。まるでまちのお祭りのように、にぎやかで特別な時間が広がっていました。

Eゾーン|星天ポップアップ!

はしご酒イベント以外にも、この日限定の特別企画が登場。

日本酒試飲販売会 〜獺祭〜|TDM 1874 Brewery

世界中で愛される人気銘柄「獺祭」の蔵人をお迎えし、試飲販売会を開催しました。
この季節だけの限定酒も販売され、思いがけず“レアなお酒”を味わえる貴重な機会に。通りかかった方々が次々と立ち寄り、香りや味わいを楽しむ姿がありました。

今年も登場!年に一度のスマッシュクロワッサン|CAFE&BRASSERIE MASSE

星天qlayフェス限定、パリで人気の新感覚クロワッサン『スマッシュクロワッサン』が今年もショーケースに並びました。11時の販売開始と同時に多くの方が集まりました。

CAFE&BRASSERIE MASSE:
「販売開始から途切れることなくお客様にお越しいただいています。『年に一度の楽しみ』と声をかけてくださる方も多く、とても嬉しいです。」

今回のEゾーンの企画はテナントによる自主企画としてたちあがり、ゾーン全体を盛り上げました。そんなEゾーンの企画づくりに携わってくださったEゾーン内のイタリアンレストラン fragrante tipico の兼田さんは、星天qlayを通したまちづくりについてこう語ってくださいました。

「イタリアで料理人として働いていたことがあるのですが、みんなが1杯のワインを囲んでつながり、夜遅くまで楽しくおしゃべりをする時間が本当に心地よくて。そんなまちの光景を、日本でもつくれたらいいなと思っています。

Cゾーンで、マットを敷いてご飯を食べたり、のんびりおしゃべりしている光景を見ると、まさにイタリアで見たあの雰囲気に近いなと感じますし、こうした風景をもっと広げていきたい。今までとは違うまちのつくり方だからこそ、ここには可能性しかないと思っています。」

終わりに

 D・Eゾーンでは、お昼から夜まで、お客様のエネルギーや歓声、素敵な歌声に満ちた時間が続きました。

相鉄本線・星川駅〜天王町駅の高架下約1.4kmがつながり、B~Eゾーンまで一体となった姿は、まさに1年に1度の特別なお祭り。まちの活気と、ゆるやかなつながりを確かに感じられた1日でした。

お力添えいただいた皆さま、ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

取材・文/鈴木佐榮
写真/山内コーヘイ

相鉄本線・星川駅〜天王町駅間の高架下施設「星天qlay」(ホシテンクレイ)では、テナントや地域の方々が一体となり、年に一度、つながりの祭典「星天qlayフェス」を開催しています。

2025年11月15日(土)に開催された星天qlayフェスのテーマは『-ようこそ!qlayful streetへ!-』。

全ゾーンが開業して初めての開催となる今回は、星天qlayのB・C・D・Eゾーンの高架下が、一続きに楽しめる“qlayful street”に。

当日は屋外ステージをはじめ、店舗連動のポップアップ企画、スタンプラリーやまち歩き、さらに夜には“はしご酒”まで、1日を通してさまざまな企画が展開されました。

こちらの記事では、アフターレポート前編として、当日のB〜Cゾーンの様子をお届けします。

Bゾーン|星天LIVE

日々人が行き交う星川駅前。

Bゾーン1階の駅前広場では、そのいつもの風景に音楽やパフォーマンスが重なり、フェスのはじまりを告げる「星天ライブ」が開催されました。

星川駅の改札を出たばかりの人、買い物帰りの家族、偶然通りかかった人。
立ち止まる理由は人それぞれですが、音や声に引き寄せられるように、少しずつ人の輪ができていきます。

●HI-ORLEANS

星天LIVEのトップバッターを務めたのは、女性ヴォーカルと男性タップダンサーによるユニット HI-ORLEANS。リハーサルで「かもめが翔んだ日」が流れ始めると、改札を抜けた人や2階デッキを歩く人が、吸い寄せられるように足を止めていきます。

本番が始まると、軽やかなタップのリズムと伸びやかな歌声が高架下に響き、自然と手拍子や体を揺らす姿が生まれていました。駅前という日常の風景が、その時間だけ少し特別な空間へ。フェスの幕開けにふさわしい、あたたかなステージでした。

やもとなおこさん(Vo):「お子さまが手をたたいたり、一緒に踊ってくれたりして、とても嬉しかったです。ライブハウスやホールは、音楽が好きな方が集まる場所ですが、星天qlayのステージは、通りすがりの方や、普段あまり音楽に触れない方にも自然と届くのがすてきですね。2階から見てくださる方もいて、パブリックな場所で音楽を届けられたことが印象に残っています。」

来場者した方からは、「高架下で、後ろに階段もあるので音が抜けにくく、他の屋外ステージにはない音の重なりを感じました。」という感想も寄せられました。

横浜ヨコハマ

お昼前には、横浜ご当地芸人として活躍する 横浜ヨコハマ が登場。軽快なトークとテンポの良い掛け合いに、会場はたちまち笑い声に包まれます。ステージが進むにつれてお客さんが増え、通りすがりの人も思わず足を止めて笑顔になる、にぎやかな時間となりました。

横浜ヨコハマ 新村さん:「始まってからどんどんお客さんが増えてくれて、正直ホッとしました(笑)。以前は芝生広場でやらせてもらいましたが、駅前のこのステージもすてきですね。保土ケ谷区は川や渓谷もあって、のんびりした良い場所。僕も実家が近いので、しょっちゅう遊びに来ています。」

おどるんたたくん

お昼過ぎからは、タップダンスとパーカッションによるユニット おどるんたたくん のステージがスタート。カホンやタンバリンが生み出す軽快なリズムに合わせ、タップの音が重なり、会場には自然と手拍子が広がっていきます。途中からは、観ていた小さなお子さんがステージに参加する場面も。ダンスと音楽を介して、演者と観客の境界がゆるやかに溶けていく、参加型のステージとなりました。

その後ふたりは、BゾーンからEゾーンへと練り歩きながらパフォーマンスを披露。まちと音楽、そして行き交う人が一体となり、星天qlay全体をつなぐ存在となっていました。

●エソラビト

横浜・湘南を中心に活動するシンガーソングライター エソラビト さんは、キーボードの弾き語りで、やさしい空気を会場に運びます。「さんぽ」の演奏では、小さな子どもたちが体を揺らしながら楽しむ姿も。キッチンカーで買ったごはんを片手に、それぞれが思い思いの場所で腰を下ろし、流れてくる音楽に耳を傾ける。そんな、時間がゆったりと流れるような光景が随所に見られました。

後半にはコール&レスポンスも交え、会場全体がひとつになるような一体感が生まれました。

エソラビトさん:「とても楽しかったです。お天気もロケーションもよく、お客さんも聞きやすい会場だったと思います。保土ケ谷区には友人が住んでいてたまに訪れていますが、星川・天王町エリアは落ち着いていて治安が良いイメージですね。」

●夕日ビール

西の空へと太陽が傾き始めた頃、町田・相模原を中心に活動するシンガーソングライター 夕日ビール さんが登場。アコースティックギター1本で届けられる音楽は、午後のゆったりとした時間にそっと寄り添い、自然と肩の力が抜けていきます。

「上を向いて歩こう」のカバーでは、ビールを片手に耳を傾ける人も多く、会場はチルなムードに包まれていました。

夕日ビールさん:「声の反響がとても気持ちよくて、演奏する側として本当にありがたいステージでした。野外イベントで、ここまで音がきれいに返ってくる場所は珍しいですね。ぜひまた呼んでほしいです。これからも、すてきな音楽イベントを続けてほしいです。」

Bゾーン|星天ポップアップ!

星天LIVEの余韻が残るBゾーンでは、各テナントによる「星天ポップアップ!」も同時開催されました。

フェス当日限定の企画として、販売や体験、ワークショップなどが店先に広がり、音楽をきっかけに足を止めた人たちが、そのまま店舗へと流れていきます。

●星天qlayフェス限定ドーナツセット(クーポン券付き)|ミサキドーナツ

ミサキドーナツでは、星天qlayフェス限定で、ランチクーポン付きドーナツセットを販売。

開店直後から次々とお客さまが訪れ、人気商品と季節限定フレーバーの組み合わせを楽しむ姿が見られました。

ミサキドーナツスタッフ:「おかげさまで、朝からたくさんのお客様に限定のセットをご購入いただきました。今回のセットは人気商品に季節限定の商品を加えたもの。楽しんでいただけていたら嬉しいです。まだお店のことをご存じない方もいらっしゃると思いますので、今後もイベントなどをきっかけにして、たくさんのお客様にご来店いただけたらと思います。」

●12月3日(水)オープン!リゾートイタリアンLAPISで使える限定クーポン配布| UNION SEAFOOD CAFEがLAPIS -ラピス-に 生まれ変わります

12月3日にリゾートイタリアンレストラン「LAPIS」としてリニューアルオープンを迎えた「UNION SEAFOOD CAFE」では、リニューアルの告知とクーポンの配布が行われました。足を止めた方との会話が、そのまままちの案内につながる場面も多く見られました。

UNION SEAFOOD CAFE店長:「シーフードイタリアンのスタイルから、大きくリニューアルします。「LAPIS」は、ランチは60種類、ディナーは100種類のメニューからお客様ご自身で選んでいただける、自由度の高いメニュー展開が特徴です。

当店には通りに面したカステラ店「HANERU」もございますので、星川駅で降りたお客さまや通りすがりの方に、道を聞かれる機会が少なくありません。区役所や郵便局の場所、保土ケ谷公園への行き方など、オープンしてから私もかなり道に詳しくなりました(笑)今後もお客様とのコミュニケーションを大切にしていきたいです。」

⚫︎そうにゃんマイバスケット(お買い物カゴ)・有名メーカーお楽しみ袋、特別販売!|そうてつローゼン

そうてつローゼンでは、相鉄グループのマスコット「そうにゃん」をあしらった限定商品を販売。

親子で商品を選びながら、自然と笑顔がこぼれるブースとなっていました。

相鉄ローゼン従業員:「星天qlayのテナントとして、また同じ相鉄グループとしても一緒に地域を盛り上げていけたらと思っています。今後はテナント同志がさらに協力して、一体感を持って集客につなげていきたいですね。」

限定品を手に入れた方からは喜びの声をいただきました。

「そうにゃんのお買い物かごを購入しました!子どもが欲しがっていたので、買うことができて良かったです。星天qlayでは、芝生広場をよく子どもと利用していて、遊んだ後に相鉄ローゼンで買い物をして帰るというルーティンができています。星天qlayが開業してから、まちにも活気が出てきたなと感じますね。お店があると夜も明るくなりますし、治安の面でも安心です。」

⚫︎3分でカンタン肌測定♪|ハックドラッグ

ハックドラッグでは、タブレットを使った「肌測定」体験を実施。買い物のついでに立ち寄り、気軽に相談できる場となっていました。

ハックドラッグスタッフ:「ハックドラック星天qlay店には、3名のビューティーアドバイザーが在籍しています。お肌のお悩みを相談しに、定期的に来店される常連のお客様もいらっしゃいます。肌診断は、スタッフへお声掛けいただければいつでも実施可能です。どうぞお気軽にご相談ください!」

⚫︎自転車試乗会|ダイワサイクルSTYLE

ダイワサイクルSTYLEでは、電動自転車の試乗会を開催。坂道の多いこのエリアならではの関心の高さがうかがえました。

ダイワサイクルスタッフ:「ダイワサイクルは大阪が本社の企業です。関西の店舗は土地柄もあり、元気で積極的なお客さんが多いのですが、星川・天王町エリアのお客さんは丁寧でスマートな方が多い印象ですね。

当社では今、原点回帰で〝空気入れ無料サービス〟に力を入れています。空気入れを通じて、自転車について気軽に相談していただく機会を増やしていけたらと考えています!今後は星天qlayの他のテナントさんとも、一緒に何かできる機会があれば嬉しいです。」

⚫︎親子で楽しむカフェ体験!自分で淹れたコーヒーを家族にプレゼントしよう!|タリーズコーヒー

星川駅前特設ブースでは、子どもたちがバリスタになりきってコーヒーの抽出に挑戦。エプロン姿で真剣にコーヒーを淹れる姿を、保護者の方が温かく見守ります。

タリーズコーヒー(エリアマネージャー):「バリスタ体験は、星天qlay店での実施は今回が初めての試みとなりました。星天qlayは子どもたちの感性を伸ばすような取り組みや、遊びと絡めたアート企画などを実施されているというイメージがあり、当社のバリスタ体験企画にもぴったりだと思っていたので、無事に実施できてうれしいです」

タリーズコーヒー(店長):「タリーズコーヒー星天qlay店は、常連のお客様に多くご来店いただいています。タリーズコーヒーの他の店舗よりも、お客さまとのコミュニケーションが多いアットホームな店舗だと思います。今後は、他のテナントさんともコラボすることができたらいいなと思っています。例えばお隣の無印良品500さんのお菓子を注文できるようにするなど、お互いに送客できるような企画ができたら嬉しいです。」

参加者のお母さま:「小さな子どももできるように工夫されていて、とても楽しめました。星川駅で降りたのは久しぶりです。保土ケ谷区在住ではありませんが、高校時代に星川駅を利用していたのでなじみはありました。あまりにもきれいになっていて本当にびっくりです!」

⚫︎世界にひとつだけのマイバッグを作ろう|無印良品 500

同じく星川駅前特設ブースにて、オリジナルバッグを制作するワークショップが行われました。幼児から小学生を中心に、大人の方まで幅広い年代の参加者が開始直後から次々と集まり、あっという間に満席に。無印良品の布製バッグに、布用のクレヨンを使って、好きな言葉やイラストを自由に描き、世界に一つだけのバッグづくりを楽しんでいました。

無印良品500スタッフ:「店舗はゆったりとしたつくりで、普段の散歩コースとして立ち寄ってくださるお客さんもいらっしゃいます。駅に隣接しているので、暑さ対策グッズや防寒アイテム、傘など、その日の気温や天候に合わせて手に取りやすい売り場づくりを心がけています。今後は星天qlay全体を回遊しながら楽しんでもらえるような取り組みも行っていきたいですね。」

参加者のお父さま:「リーズナブルに制作体験ができて楽しかったです。近所に住んでいますが、星天qlayはこういった体験イベントが充実していて嬉しいですね。星川駅の物品販売イベントは大好きで毎回参加しています。ぜひまた参加したいです。」

◼︎Bゾーン2階 qlaytion gallery|みんなのひと休みスペース

⚫︎みつけた!星川・天王町のときめきマッピング

この日は“誰もが入れる休憩室”として開放。来場者が思い思いに腰を下ろし、ひと息つく姿が見られました。「星川・天王町まち歩きMAP」には付箋が重なり、それぞれの記憶やおすすめが、少しずつ共有されていきます。

またqlaytion galleryでは、星天qlayの内と外へと視線をひらく、特別企画が行われました。

B~Eゾーン|星川・天王町さんぽ

「まちあるき」を軸に活動する一般社団法人あるっことYADOKARIによるお散歩イベントを開催。参加者は、まちを歩きながら気になった風景を撮影し、その写真を自由なテーマでコラージュ。最後には、qlayyion galleryでそれぞれが作品に込めた視点や気づきを言葉にして共有しました。

参加者のコラージュ(一部)

参加者:
「世代の違ういろんな方と話しながら歩いて発見がたくさんありました。」

「相鉄線に初めて乗るくらい馴染みがないエリアでしたが、コンパクトに色んな見どころがあったり、ふらっと入りやすいお店も多かったり、のどかな雰囲気など居心地のいいエリアでした!」

同じ道を歩いていても、切り取る景色は人それぞれ。見慣れたまちに、あらためて多様な魅力があることを実感する時間となりました。

<同時開催企画>

⚫︎Sagami Railway Presents! 星川駅に来てqlay☆~相模鉄道・相鉄バス×横浜市営バス 鉄道・バスグッズ&部品マーケット(GPマーケット)〜

昨年も好評を博した、相模鉄道・相鉄バス・横浜市営バスによる鉄道・バスグッズ&部品マーケット「Sagami Railway Presents! 星川駅に来てqlay☆」 を開催。

駅名パネルやつり革、時刻表など、ここでしか手に入らないアイテムを求めて、早朝から鉄道・バスファンが集結。子どもから大人まで、真剣な眼差しで商品を手に取る姿が印象的でした。

⚫︎試行錯誤展 -PILE会員アーティストグループ展-|PILE

星川駅からqlaytion galleryへと続く通路では、クリエイター向けコワーキングスペース PILE で活動する会員による作品展示を実施。

写真や絵、イラストなど、それぞれの“試行錯誤”が柱に並び、足を止めて作品を眺める人の姿が自然と生まれていました。通路そのものがギャラリーとなり、移動の時間が、少しだけ思考を巡らせる時間へと変わっていきます。

星天LIVEや星天ポップアップ!でにぎわったBゾーンを抜け、高架下を進んでいくと、Cゾーンへとたどり着きます。

音楽や買い物を楽しむ時間から、腰を下ろし、過ごし、遊ぶ時間へ。
Cゾーンでは、フェスのもうひとつの顔ともいえるコンテンツが待っていました。

◼︎Cゾーン 芝生広場|パークマルシェ

Cゾーンの芝生広場では、星天qlayフェスの目玉企画のひとつ 「パークマルシェ」が開催されました。

●studio Bee

 

トップを飾ったのは、YELLOW体操教室サブスタジオでレッスンを行う studio Bee の子どもたち。この日のために練習を重ねてきたパフォーマンスを、芝生ステージいっぱいに披露しました。

力強い動きと息の合ったパフォーマンスに、出演者の家族や友人はもちろん、通りすがりの人も思わず足を止め、会場全体が一体となって盛り上がります。

studio Beeの講師:「学校でインフルエンザが流行していて、直前の練習に参加できなかったメンバーもいました。それでも、無事に全員そろって発表ができて、本当にホッとしています。

以前、この芝生広場で他の団体さんの発表を見たことがあり、『いつかここで踊ってみたいね』と話していたので、実現できて嬉しいです。発表する場所があると、やっぱり練習への向き合い方も変わると感じます。

星天qlayは普段から通ったり遊びに来たりしている場所なので、生徒たちもリラックスして踊れたのではないかなと思います。」

出演者のお母さま:「普段の発表会では緊張してしまう娘たちが、今日は笑顔でのびのび踊っていて感動しました。いつも遊んでいる場所だからこそ、自分らしく楽しめたのだと思います。」

●Rika Ballet Works

続いて登場したのは、岩間町のダンススタジオ「イースタイル」でレッスンを行う Rika Ballet Works。この日は小学生以下のクラスの子どもたちが、可憐なバレエを披露しました。

星天qlayのイベントには今回が初参加。生徒さんの親御さんを通じてイベントを知り、出演が実現したそうです。

Rika Ballet Works講師:「お客さんとの距離が近い分、少し緊張した様子もありましたが、その中でもしっかりと力を発揮してくれたと思います。

屋外でバレエを踊る機会も、観ていただく機会もなかなかないので、このような場をいただけたことに心から感謝しています。

今回の出演を通して、バレエをもっと身近に感じてもらえるきっかけになれば嬉しいです。これからも地域とのつながりを大切にしていきたいですね。」

●シャボン玉ショー|バブリン先生

太陽の光がやわらかな西日に変わる頃、シャボン玉ショーで全国を回る バブリン先生 が登場。大きなシャボン玉、小さなシャボン玉、白く色づいたものまで、空いっぱいに広がるシャボン玉を追いかけ、子どもたちが元気いっぱいに走り回ります。

途中からは、会場後方のお客さまにもバブルマシンを操作してもらう参加型の演出に。芝生一面に広がったシャボン玉が西日に反射し、七色にきらめく幻想的な空間が生まれました。

バブリン先生:「子どもたちが本当に元気で、私もたくさん元気をもらいました。普段はサイエンスマジックショーなども行っているので、いつかこの芝生ステージでまた披露できたら嬉しいです。

今日はDゾーンで子ども店長の企画もあり、子どもたちが主体になって場をつくっているのがとても素敵だなと感じました。チョコクレープもとても美味しかったです!」

●帷子戦士 デザイヤー

帷子川から生まれ、保土ケ谷を守り続けるご当地ヒーロー・帷子戦士デザイヤーも星天qlayフェスに登場。まずはBゾーンで子どもたちとのグリーティングを行い、そのままファンと一緒にCゾーン、そしてEゾーンへと移動。高架下を堂々と歩く姿に、沿道からは歓声が上がっていました。

ヒーローショーでは怪人たちが登場し、会場は一気に緊張感に包まれますが、デザイヤーが颯爽と登場すると、子どもたちからは大きな声援が。ショーの後には写真撮影タイムも設けられ、長い列ができていました。

参加した子どもたちの保護者:
「地元のヒーローを間近で見せてあげられて良かったです。」
「写真も撮ってもらえて、子どもも大満足でした。」

⚫︎ 試行錯誤展 -マルシェ-|PILE

芝生広場の一角では、PILEで活動する4名のクリエイターによる 「試行錯誤展(マルシェ)」 を開催。カレンダーやポストカード、ZINE、革製品など、それぞれの試行錯誤が形になった作品が並びます。

子どもを見守りながら作品を手に取る人、制作背景について作家に質問する人など、自然な対話が生まれるマルシェとなっていました。

出店者 ふじのさきさん:「お天気にも恵まれ、イベント当日を無事に迎えられて本当に良かったです。ダンスの発表を見に訪れた方々にも手に取っていただき、思いがけずたくさんの方に足を止めていただけました。
今回の出展を通して、普段の活動を知ってもらう良いきっかけになったと感じています。」

出店者 Attaさん:「文化祭のような雰囲気で、とても楽しかったです。
普段はPILEの会員同士で意見交換をすることもありますが、今回はさまざまな方と直接お話しできる、貴重な機会になりました。

人とのつながりを改めて感じられる、素敵な時間だったと思います。芝生広場はいつ訪れても清潔感があり、自然と人が集まる場所になっている印象です。

個人的には、ぜひ星天qlayでハンドメイドマルシェを開催してほしいと思っています。星天エリアにも、ハンドメイドやモノづくりを楽しんでいる方がたくさんいらっしゃるはず。そんな方々が集い、交流できる場が生まれたら、とても嬉しいです。」

⚫︎Didit PARK by TOKKEN|子どものあそび場

芝生の上には、1日限定の小さなお子さまが楽しめる遊具やおもちゃも登場しました。

あちらこちらに設置されたカラフルなトンネルやぐるぐる回る自転車、天然素材の積み木などに、子どもたちは大興奮。普段通っている幼稚園や保育園にはないような、珍しい遊具もあり、興味深々の様子でした。

来場者のお父さま:「子どもが『ばばほいくしつ』に通っていることもあり、星天qlayはほぼ毎日のように利用しています。

休日には芝生広場へ遊びに行くこともあり、家族にとってすっかり日常の一部になっています。星川・天王町エリアは、子育て世代にとてもやさしく、安心して暮らせる住みやすいエリアですね。

個人的には、いま高架下の壁面に飾られているアートがとても好きなのですが、展示期間が終わるとなくなってしまうのが少し寂しく感じています。今後は壁面をもっと活用して、訪れるたびにワクワクできる、より楽しい空間になったら嬉しいです。」

星天qlayでの日常的な過ごし方に加え、10月31日から11月30日まで開催されていた『保土ケ谷高架下ART LINE』 についても、あたたかい言葉をいただけました。

  ●B〜Eゾーン|ホシテンクエスト(スタンプラリー)

B〜Eゾーンを巡るスタンプラリー企画 「ホシテンクエスト」 も、景品引換所のCゾーンで盛り上がりを見せていました。クエストをクリアして集めた「qのかけら」を手に、子どもたちが大きなガラポンに挑戦。一生懸命ハンドルを回す姿に、自然と応援の声が集まります。

参加者のお母さま:「親子で協力して考えるのが楽しかったです。一緒に挑戦したことで、良い思い出になりました。」

パークマルシェでのにぎわいは芝生広場の周辺にとどまらず、Cゾーンの店先へと自然につながっていきました。

星天ポップアップ!|Cゾーン

⚫︎まつぼっくりツリーをつくろう|ワオキッズ星川園

ワオキッズ星川園では、店舗前のテラススペースにレジャーシートを敷き、世界にひとつだけの「まつぼっくりツリー」をつくるワークショップを開催。開場前から親子連れの列ができるほどの人気で、まつぼっくりに色を塗ったり、飾りを付けたりと、子どもたちは夢中になって制作に取り組んでいました。

ワオキッズスタッフ:「通常のお預かり時間でも、工作や絵などの制作活動を大切にしています。星天qlayは“遊びながら学べる”イベントが多く、私たちの考え方とも重なっているなと感じていました。

今後はテナント同士でもっとコラボレーションして、“楽しい”の掛け算が生まれる場所になったら嬉しいですね。」

参加者のお母さま:「相鉄のグッズ販売に来た帰りに立ち寄りました。子どもが工作が大好きなので、こうした企画は本当にありがたいです。」

参加者のお父さま:「近所に住んでいるのですが、星天qlayは子ども向けのイベントが多く、休日の過ごし方に彩りが加わりました。」

⚫︎さをり織りでペケーニャちゃんを織ろう|手織工房じょうた

手織り工房じょうたでは、「さをり織」の織機を使い、小型ポーチ「ペケーニャちゃん」を織る体験企画を実施。会場には大人から子どもまで幅広い年代が集まり、色とりどりの糸の中から好みの色を選び、思い思いに織り進めていきます。

店頭には体験で使用する糸も並び、眺めたり、組み合わせを考えたりする時間も楽しみのひとつとなっていました。

手織り工房じょうたスタッフ:「昨年はたくさんのお客様が来てくれて嬉しい反面、混雑してしまった反省があり、今年は予約制にしました。落ち着いて、ゆっくり体験していただけたのが良かったですね。

以前から通りすがりに気になっていた、という声もあり、気軽に“はじめてのさをり織”を体験してもらえる機会になったと思います。」

⚫︎宵の集|惣ざいと土鍋ごはん 時々クラフトビール。SAI.

10月に開催した縁日イベントからテラス席を拡張し、より多くのお客さまが立ち寄れるかたちで参加した sai.。この日は、縁日イベントで人気だった焼きおにぎりをはじめ、ディナー限定の春巻き、おつまみにぴったりなカツオのたたきなど、フェス限定の特別メニューが並びました。

sai.スタッフ:「qlay全体の盛り上がりが本当にすごくて、1日を通して新しい出会いや発見のある日でした。お店として改善できる部分はしっかり見直して、また来年、より良い形で参加できたらと思っています。」

⚫︎トリミングご予約の方限定!トリートメントバスの無料サービス!|ペットプラストリミングサロン

ペットプラストリミングサロンでは、ワンちゃんのトリミング予約をされたお客さま限定で、人気メニュー「トリートメントバス」の無料サービスを実施。トリートメントがより浸透しやすくなるお風呂で、施術後は毛並みがふわふわさらさらに。愛犬を連れた飼い主さんたちの笑顔が印象的でした。

ペットプラストリミングサロン スタッフ:「以前、結婚式でリングドッグを務める愛犬のカットを、とご相談いただいたことがあります。タキシードを持参いただき、衣装に合わせて一緒に考えました。一生に一度の大切な日に、当店を選んでいただけたことが本当に嬉しかったです。

施術中は3時間ほどお預かりすることもありますが、その間に『sai.』さんでランチをしたり、『じょうた』さんで小物づくりができたら素敵ですよね。近隣テナントさんと一緒に、星天qlayを盛り上げていけたら嬉しいです。」

音楽に足を止め、店先で会話が生まれ、芝生で過ごす時間を楽しむ。B・Cゾーンでは、星天qlayフェスならではの“ひらかれた風景”が、1日を通して広がっていました。

このにぎわいは、高架下をさらに進んだ先、D・Eゾーンでも。夜に向けて表情を変えていく星天qlayフェスのもうひとつの景色が待っていました。

【アフターレポート後編】年に一度の星天祭《星天qlayフェス》-ようこそ!qlayful streetへ!-では、D〜Eゾーンの様子や、夜の企画を中心にお届けします

〉〉後編はこちら

取材・文/渡邊瞳
写真/井上今日子

相鉄本線・星川駅〜天王町駅間の高架下施設「星天qlay」。

「生きかたを、遊ぶまち」をコンセプトに掲げるこの施設では、第3土曜日に「星天qlayの日」と題したイベントを開催。星天qlayに足を運び、まちを楽しむきっかけづくりをしています。

2025年10月18日(土)には、「星天qlayの日-宵祭-」を開催。まちの人々が、ZINE、音楽、映画、食事、まち歩きを楽しみ、星天の秋を満喫した1日の様子をレポートします!

Cゾーン(芝生広場)| 初開催!星天高架下ZINEフェス

今回の目玉は、星天qlay初の試みとなる「星天高架下ZINEフェス」。ZINEとは、誰でも自由に作れる自主制作の出版物のこと。イラスト、写真、エッセイ、詩、日記や旅行記など、ジャンルにとらわれず、自分の表現したいものを自由に表現できるのが魅力です。

近年ブームとなり、全国各地でZINEの即売会が行われています。そんなZINEのイベントを、Cゾーンの芝生広場にて開催しました。

トークイベント『旅とZINE、生きかたについて』

ZINEフェスの開始とともに行われたのが、トークイベント『旅とZINE、生きかたについて』。世界を旅しながら暮らす書道アーティストの中谷優希さんをゲストに迎え、ZINE『LOVE』に込めた思いや、制作にまつわるエピソードを伺いました。

ご自身の旅の体験をもとに制作された『LOVE』は、ZINEとしては異例の500部以上が売れた人気作。YADORESIのコミュニティビルダー・キキさんもファンの一人で、今回はキキさんからのオファーによってトークイベントが実現しました。

中谷さんがZINEを作るきっかけとなったのは、2022年のヨーロッパ旅。新卒で2年間勤めていた会社を退職し、ひょんなことから口座残高6,000円で旅がスタートしたそうです。

中谷さんは7歳から始めた書道を活かして、現地の言葉で書いた作品を路上で売り続けました。

中谷さん「私が4ヶ月間のヨーロッパ旅を生き延びれたのは、何よりも周りの人の助けがあったからです。国籍も性別も宗教も関係なく、いろいろな人が助けてくれて、誰しもが愛を持っていた。それを私が受け取って、なんとか生き延びれたと思っています。この旅を経て、私は受け取った愛を誰かに与えられる人でありたい、愛のパワースポットのような自分でいようと決めました。」

ヨーロッパ旅から3ヶ月後、縁あって東京で個展を開くことになった中谷さん。その個展に合わせて、自身初のZINEとなる『LOVE』を制作しました。

中谷さん「私はあまり記憶力が良い方ではなくて、すぐに忘れてしまうんです。だけどこの旅で忘れたくない思い出がたくさんできたから、それを形に残すために、自分用にZINEを作ることにしました。

そうしたら、個展のお声がけをいただいたり、『ZINEを売ってみたら』と言ってもらったりして。1冊作るなら、たしかに売る分を作ってもいいかなと思い、量産して販売することにしました。」

今回のトークイベントで、キキさんと共に聞き手を務めたコミュニティビルダーの日置さん。日置さん自身も、今回の星天高架下ZINEフェスにあたって初めてZINEを制作した1人です。

日置さんからは、中谷さんがZINEを制作した際のこだわりについて質問がありました。

中谷さん「私は元々すごく本が好きなので、デジタルではなく紙の本にしたいと思っていました。本を作ったことがなかったので、プロフェッショナルなツールが分からず、データはすべてCanvaで作っています。ZINEといえど、創作物にはこだわりが必要だと思うので、費用はかなり上がってしまいましたが、自分が『これだ!』と思ったサイズで製本してもらいました。

私は子どもを生んだことはないですが、完成した本を手にとった時は、我が子を抱いたような何とも言えない感動がありました。ZINEを買ってくれた人からは、旅中に持ち歩いていると言っていただくこともあり、とても嬉しく思っています。」

愛とこだわりをつめこんだ中谷さんのZINEは、星天高架下ZINEフェスでも販売。トークイベント後は中谷さん自身がブースに立ち、ZINEやポストカードなどの作品を展示販売しました。

こだわりが集結!ZINE展示販売会

ZINEの展示販売会では、Dゾーンにあるシェアレジデンス「YADORESI」の住人や、クリエイター向け協働制作スタジオ「PILE」の会員・スタッフを中心に、星天エリアにゆかりのある人々が出展しました。

出展者さんのなかには、今回のイベントがきっかけで初めてZINEづくりに挑戦したという方も多数。それぞれの想いとこだわりの詰まったZINEが、芝生広場に集結しました。

PILEからは、会員さんやスタッフなど6名が出展。出展していない会員さんも会場に足を運び、作品を手に談笑している姿が印象的でした!

PILE会員・沖間さん「これまでZINEを作ろうと思ったことはありませんでしたが、イベントに声をかけてもらって『せっかくだし、こういう機会でもなければ作らないかも』と挑戦してみることにしました。

4年前のお遍路旅をまとめたZINEを作ったのですが、自分は本職がものづくりではないので、ものを作って売るというのはなかなかフレッシュな体験でした。『値段は高くないかな?』、『自分がお客さんだったら買うかな?』と考えながら値段をつけるのが難しかったですが、お客さんとお話ができて楽しかったです。」

日本画家として活動するPILEスタッフのふじのさんは、「今回の星天高架下ZINEフェスが、ずっと作りたいと思っていた作品集づくりのきっかけになった」とお話ししてくれました。

YADORESI住人とPILE会員さんが協働で制作したZINEを出展しているブースもありました!

YADORESIには、個人出版レーベルを運営しながら自身でZINEの制作をしている住人も。各地で開催されているZINEフェスにも出展経験のあるタロさんに、星天高架下ZINEフェスの感想を聞いてみました!

YADORESI・タロさん「芝生のうえでZINEフェスができることはなかなかない体験で楽しかったです。地元の人がいっぱい来てくださっておしゃべりできたのも嬉かったなと思います。これからも星天高架下ZINEフェスが続いていきますように。」

さらに今回は、相鉄本線沿線にある横浜国立大学の学生さんたちも出展。個性豊かで遊び心の詰まったZINEがブースに並んでいました。

イベントを目当てに訪れた方や、ふらりと通りがかった方など、さまざまな人が芝生広場で足をとめ、作品を手に取っていました。

作り手とお客さんが直接言葉を交わし、作品への思いを伝え合う光景に、ZINEフェスならではの温かさを感じました。

今回の星天高架下ZINEフェスの発案者は、YADORESIの日置さん。念願の開催だったというZINEフェスの感想を伺いました。

日置さん「忙しい毎日のなかで、やらなくてもいいものを一生懸命作る。だけど完成したら作ってよかったと思えるし、見てくれた人がリアクションをくれて、そこから化学反応が生まれる。ZINEづくりというのは、まさに遊びそのものだなと感じました。

今回のイベントで初めてZINEを知ったまちの人も、『おもしろいね』と声をかけてくれて。『こういうのも本って言っていいんだ』、『それだったら自分もやってみようかな』と思ってもらえたのは、一つ遊びの提案ができたのではないかと思います。星天qlayに住んでいる人や働いている人、活動している人と一緒に、このまちに新しい文化の種を落とせたような感覚で、とても嬉しかったです。

定期的に開催することができたら、『次回に向けてまたZINEを作ってみよう』、『今回はお客さんだったけど次は出展してみよう』という人がきっと出てくると思うので、まちの人を巻き込んで、継続していけたらと思っています。」

 

B〜Eゾーン|-ナゾ解き星天qlay- HALLOWEEN WALK!

お昼過ぎには、お子様を対象としたHALLOWEEN WALKを開催。コミュニティビルダーのキキさんとともに、星天qlayをめぐりながらお菓子を集め、謎解きをする企画です。

ナゾ解きは、横浜国立大学人狼ボードゲームサークル・ルーガルーさん協力のもと制作されました。

星天qlayの協力店舗に到着すると、お店のスタッフが謎を解くためのヒントを教えてくれます。ハロウィンらしくお菓子を集めながらの謎解きに、子どもたちは足取り軽く星天qlayをめぐっていました。

キキさん「以前星天qlayで開催したまち歩きがとても楽しくて、第二弾を企画しました。子どもたちにまちの人をたくさん紹介できて、とても楽しかったです。前回の開催後に、『まち歩きの後お店に行きました』という声をもらったので、今回もまち歩きを通して参加してくれた方がまちの魅力を発見し、その後実際に訪れてくれたら嬉しいなと思います。」

 

B〜Eゾーン|スタンプラリー – あつめよう!星天qlayの「qのカケラ」

高架下1.4kmにわたる星天qlay。施設全体を楽しんでいただくために、大人も子どもも参加できるスタンプラリーも開催されました。

B・C・D・Eゾーンに一箇所ずつスタンプブースを設置。「qのカケラ」スタンプを1つずつ集めて、星天qlayのロゴが完成したら、景品をゲットできます。

ゲットできる景品はルーレットで決定!CゾーンにあるPatisserie&Cafe PINEDEの焼き菓子をはじめ、魅力的な景品がプレゼントされました。

 

Cゾーン(芝生広場)|屋外ナイトシネマ

あっという間に日が暮れる秋の宵。ZINEフェスの余韻が残る芝生広場は、イベント後すぐに屋外映画館へと早変わりしました!

高架下の壁をスクリーンとして使うこのユニークな演出は、高架下施設である“星天qlay”ならでは。いつもの通り道が、ちょっぴり特別な空間へと姿を変えます。

上映したのは、風変わりだけどどこか温かい家族の物語『アダムス・ファミリー』。事前予約は1週間前に完売し、地域の方々の期待の高さが伺えます。

開場時間になると、参加者の皆さんはワクワクした様子で芝生広場へと集まってきました。なかにはレジャーシートを持参し、くつろぐ準備万端な方々も。映画が始まると、子どもも大人も芝生の上でくつろぎながら、大きなスクリーンを見つめていました。

参加者の方からは、「家の近くで映画を観られるなんて嬉しい」「家族でゆっくり楽しめた。またやってほしい」という感想が。年代を問わず、地域の方が同じ時間を共有できる、映画というコンテンツの体験価値を改めて感じる時間となりました。

ZINEと映画という、芸術の秋を感じる二つのコンテンツ。高架下の”余白”である芝生広場にさらなる可能性を感じる一日でした!

 

 Eゾーン|HALLOWEEN FESTA(音楽LIVE&来店特典企画)

飲食店が集まるEゾーンでは、17時から音楽ライブを開催。天王町にゆかりのある3組のアーティストが、夕暮れから宵にかけて、心地よい音を響かせました。

音楽ライブのスタートを彩ったのは、シンガー Mayu-mi Laule’aさんを中心に、2006年に結成された「ずん🎶チャカ」。高齢者施設やデイサービスでの演奏活動を続けながら、音楽を通して「心のつながり」を届けている音楽療法バンドです。

Mayu-mi Laule’aさんの透き通るような歌声と心地よい演奏に、道行く人たちが「すごい」、「キレイな歌声……」とつぶやきながら足を止める場面もありました。

 Mayu-mi Laule’aさん「星天qlayで演奏するのは初めてでした。ちょうど夕暮れのタイミングで、風も気持ちよくて。演奏が始まると皆さんに温かく見守っていただいて、とても心地よくライブができました。

天王町にお店がたくさんできて、こんなに素敵なまちになっていると今回初めて知ったので、プライベートでもぜひ遊びに来たいと思います。」

街角アカデミー天王町

続いて演奏したのは、街角アカデミー天王町ーの福田緑さん。今回は、「Eゾーンの飲食店を訪れた方のBGMになるような音楽を」というオーダーに沿って、秋の宵を彩る美しいピアノの音色を響かせてくれました。

福田さん「今年新たにオープンしたEゾーンは、他のゾーンとまた違った雰囲気でとてもおしゃれですね。飲食店も多く素敵な雰囲気の場所なので、またぜひ出演させていただけたらと思います。」

OUT GATE  MIMI

ライブのトリを飾ったのは、OUT GATE  MIMI。相鉄線沿線で活動する3人組ユニット「THE H3」のギターに乗せて、彼らのホームである天王町駅すぐそばの「MiMiZuKu~live&snack&cafe~」のママが歌う、この日だけの特別なユニットで演奏されました。

演奏と歌声のパワーで、会場のボルテージがグングン上昇!MC中の「飲んでますかー!」というかけ声に、飲食店のお客さんたちが手をあげて応じる場面もありました。

最後の曲として演奏された『さよならエレジー』では、会場のボルテージが最高潮に。ステージ前のお客さんも、テラス席でお食事を楽しんでいるお客さんも、皆さんが自然と手拍子や腕を振って曲に参加していました。

大きな拍手のなか幕を下ろしたかに思えたライブは、想定外のアンコール。お客さんも巻き込み、みんなで『マリーゴールド』を熱唱して、温かい夜に幕を下ろしました。

OUT GATE  MIMI「天王町駅前に素敵なまちができたなとは思っていましたが、まさかそこで歌わせていただけるとは思ってもみなかったのでとても光栄です。また機会があればぜひやりたいですし、お店にはたくさんのミュージシャンが通っているので、いろいろな方が演奏できたら面白そうだなと思います。」

音楽ライブの会場となったEゾーンでは、8店舗で来場者特典を実施。星天qlayの日のチラシを持参するか合言葉を伝えることで、お得な割引やサービスを受けることができました!

 

つながりで育む、「生きかたを、遊ぶ」まち

心地よい秋の風を感じながら、ZINE、音楽、映画、食事、まち歩きを楽しんだ10月の「星天qlayの日-宵祭-」。

まちでの出会いによって温かい空間が生まれ、また新たな出会いへとつながっていく。そうして人と人がつながりながら、「生きかたを、遊ぶ」まちの空気感が着実に育まれていることを感じた1日となりました。

ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました!

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住まいは「建てたら終わり」のものだろうか。
ブラジルのデザインスタジオ plano livreが手がけたタイニーハウス「Lapinha Studio」は、その前提を静かに問い直す住まいだ。
展示、解体、そして別の土地での再建。2つのコンテナを組み合わせ、移動と再設置を前提に設計されたこの小さな住まいは、変化し続ける暮らしに寄り添う、新しい住宅のあり方を提示している。

様々な場所での活躍を見据えた、移動可能な住まい

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「Lapinha Studio」は、ブラジル発の、建築・インテリア・ランドスケープ・アートを横断する国際的デザイン展示会「CASACOR Minas 2021」の展示用として制作されたタイニーハウスだ。
しかし、このタイニーハウスは展示のみで役目を終えず、展示会場にて解体され、別の土地で宿泊施設として再構築される計画が、当初から組み込まれていたという。この設計思想が示すのは、「一度きりの建築」ではなく、用途や場所に応じて役割を変えながら使い続ける住まい。
デザインとして人々を魅了する展示空間から、自然の中でバケーションを過ごす人々を包み込む空間へ。住まいを固定された存在ではなく、時間とともに役割を変えていく存在として捉えている。

コンテナを隠さず、魅力として扱うデザイン

多くのコンテナハウスが工業的な外観を隠そうとするのに対し、「Lapinha Studio」は、はコンテナそのものの存在感をあえて前面に出す。
外装は鮮やかな色彩で彩られ、内部も機能ごとに色分けされている。リビングはグリーン、キッチンはオレンジ、バスルームはブルー。色は装飾ではなく、空間の役割を直感的に伝えるための設計要素として使われている。

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コンパクトでありながら、閉塞感を感じさせない理由は、このカラフルで私たちを飽きさせることのない色彩設計と視線の抜けにあるのではないだろうか。

インフラ集中型が生む、自由な余白

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2つのコンテナを組み合わせてつくられたこのタイニーハウスは、一方のコンテナに給排水や電気といったインフラ設備を集約し、もう一方を用途を限定しない自由な空間として確保。この構成により、目的に応じて空間を柔軟に編集でき、将来的な用途変更にも対応可能だ。

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洗面・シャワー・トイレは間仕切りで分けられ、限られた面積の中でも使い勝手を損なわない工夫が施されている。

内と外の境界を溶かす、小さな住まい

「Lapinha Studio」は、サイズ以上に広がりを感じさせる空間を持つ。
大きなガラス扉によって内外の境界が曖昧になり、自然光と風が室内へと引き込まれ、外部には、座ったり寝転んだりできるスペースが設けられ、室内の延長として使うことができる。

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さらに、シャワーブースは外部デッキとガラス扉でつながっており、景色を感じながらシャワーを浴びるという、住まいの中に「外で過ごす感覚」を取り込んだ体験が用意されている。住まいの中にいながら、自然の中で過ごしているような感覚が生まれる仕掛けが散りばめられているのである。

変化を前提にした、これからの住まいへ

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コンテナという工業的な素材を用いながらも、空間には温かみがあり、自然との関係性が丁寧に設計された「Lapinha Studio」。

変化し続ける社会の中で、住まいもまた固定されない存在であっていい。
この小さなタイニーハウスは、これからの暮らし方に対して、静かだが確かな問いを投げかけている。

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「やってみたいを、やってみる」をコンセプトに掲げるあやセンター ぐるぐる。11月3日(月祝)に、オープン2周年を記念して「ぐるぐる感謝祭」を開催しました!

あやセンターらしく、地域の方々の「やってみる」が集結したイベント当日の様子をレポートします。

白熱!ぐるぐる運動会

オープニング企画は、parkで行われた「ぐるぐる運動会」。知・体、そしてあやセンターへの愛が試される3つの企画が用意されました。

30秒間で万歩計を何回振ることができるか競う「ぐるぐるマンポケトライアタック」、巨大オセロを自分の色にひっくり返すオセロマッチは、大人も子どもも本気で挑み大盛り上がり。

ぐるぐるフレンズの1人であるしんさんの企画「○×ぐるぐる選手権」では、「綾瀬駅からあやセンターまでは徒歩5分?」、「これまで開催されたイベントは200を超える?」など、あやセンターにちなんだ問題が出題。あやセンター愛が試されるクイズに真剣な顔でのぞむお子さんの姿が印象的でした!

ピアノ弾き語りライブ

運動会後には、いろはに波音さんによるピアノの弾き語りライブを開催!30分間たっぷりと、心地よい生演奏がparkに響き渡りました。

午後にもゲリラ演奏が行われ、ぐるぐるフレンズと参加者が熱唱する生演奏リサイタルが開幕。居合わせた人たちも手拍子で参加し、あやセンターがあっという間にコンサート会場に。曲が終わると拍手喝采で、音楽の持つパワーを感じる一幕でした。

完売御礼!テリヤキブリトー

ランチタイムには、調理師であるみーこさんのつくるテリヤキブリトーを販売。野菜たっぷりの手作りソースとチキンをくるりと巻いたランチメニューは大人気で、用意していた30食が完売となりました!

ぐるぐるフレンズブース

お昼過ぎには、今まであやセンターでイベントを開催してくださった方々や、常連さんからつながった方々、通称”ぐるぐるフレンズ”によるブースが出展!

多くの方が参加したのが、足立区在住のプロカメラマン・かんなさんによる「遺影イェイ」です。遺影をポジティブに撮影する足立区で大人気のイベントで、あやセンターでは初めての開催でした。

ステキな笑顔のかんなさんにつられて、カメラを向けられた皆さんも自然な笑顔に。あやセンター前の下町情緒感じる風景を背に、”その人らしさ”溢れる魅力的な写真が撮影されました。

▼当日撮影された写真はこちら!https://www.instagram.com/p/DQpDj93ks5Z/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==

そのお隣では、「南信州の小さな八百屋さん」(@vege_fru_minamishinsyu)が出展。大自然のなかで育ったジョナゴールド、シャインマスカットとピオーネのミックスカップぶどうが販売されました。試食も大好評で、フルーツはすべて完売する人気ぶりでした。

おうち食育協会の阿部あきなさん( @akina_healthy_and_smile )は、「はじっこお野菜スタンプ」を使ったうちわ作りワークショップを開催。レンコンやにんじんなど、料理の際に捨てられてしまう野菜のはじっこをスタンプにして、ぐるぐる2周年ロゴが印刷されたうちわを彩りました。

「捨ててしまうお野菜のはじっこをこんな風に使えると分かって、料理が楽しくなりました!」と声をかけられることもあるのだとか。それぞれの野菜の特徴を活かし、カラフルでステキな模様ができあがっていました。

毎月あやセンターで行われているselfish.aroma・Hitomiさん (@selfish.aroma_twinsによるアロマワークショップをこの日も開催!

アロマインストラクターであるHitomiさんのアドバイスを受けながら、自分好みにアロマをブレンド。あやセンターの周年記念シールが付いた特別なボトルに、自分だけのアロマスプレーが完成しました。

大人も子どもも個性豊かな作品を生み出していたのが、ソルトアートのワークショップ。絵の具でお絵描きをした後に、塩の結晶をまぶしてアートを完成させます。

かわいい兄妹2人がソルトアートを始めると、大人たちは興味津々。最初はただの一粒のお塩だったものが、絵の具の上にポツリと落とされ、時間が経つと少しずつ結晶の形に変化していきます。

その変化を楽しみつつ、参加した方はお互いの作品を自然とほめあっていて、とても温かい光景が生まれていました。

こちらのブースは、おばあちゃんとお孫さんで出展。そして向かいのブースでは、お母様が手作りのバッグを販売していました。親子3代で「やってみたいを、やってみる」光景に、あやセンターが世代を問わず地域の方の挑戦する場・楽しむ場になっていることを感じることができました。

喫茶ぐるぐる&chitoさんのお菓子

おやつの時間になると、2つのブースでお菓子の販売がスタート!

1つ目のブースは、「『喫茶ぐるぐる』やってみたマスターの子どもたちによるコーヒー&ホットチョコ」です。夏にイベントを企画・運営した子どもたちが、1日限定の”喫茶ぐるぐる”に定員さんとして登場!

エプロンと三角巾を身に着けた子どもたちは、「ホットコーヒーいかがですか?」と声をかけたり、おすすめのトッピングを紹介してくれたりと、立派な定員さんとしてあやセンターの2周年を盛り上げてくれました。

あやセンターの軒先では、良質でシンプルな素材を使ったこだわりのお菓子を販売するchito home sweetsさん (@chito_home_sweets )が出展。コーヒーやホットチョコレートとも相性抜群なお菓子を販売し、多くのお客さんがブース前に集まりました。

シークレット選書&本くじ

本屋さんとしての機能を備えるoasisでは、本にまつわる2つの企画を開催!

入口を入ってすぐの棚に用意されたのは、シークレット選書コーナー。かわいい包装紙に包まれた、中身の見えない本が並びます。

この本は、スタッフやあやセンターで読書会イベントを開催しているしんさん(@ayasekoukasita)がセレクトしたもの。来場した方の多くが包装紙に書かれたおすすめメッセージを熟読し、迎え入れる一冊を選んでいました。

その奥には、スタッフお手製の本くじを設置。「文字多め」、「絵多め」の2種類からくじを選ぶことができ、運命の一冊を手繰り寄せることができるなんともワクワクする仕掛けです。

とある絵本を引き当てたお子さんは「面白そう!たくさん読むね!」と大喜びで、その場ですぐに本を読み始める姿も見られました。大人も子どもも、本との偶然の出会いを楽しむ、oasisらしい企画となりました!

個性豊かな「BAR○○」

同じくoasisでは、訪れる時間によって、マスターとテーマが変わる4つのBar企画を開催。トップバッターは、純子ママと相方の愛子さんによる恋バナBarです。

「アヤセ未来会議」から生まれた街コン「スナック純子」を運営する2人がカウンターに立つと、あっという間に昭和レトロなスナックの雰囲気に早変わり。2人が醸し出す話しやすい空気によって、お悩み相談をしたり、お互いの恋愛スタイルについて話をしたりと、会話に花が咲いていました。

お昼過ぎには、音楽好きのしんさん( @ayasekoukasita )、じゅんさん (@utashiro_dr )によるmusic bar snob(s)が開店。お二人がその場で選曲した曲が流れるというなんとも贅沢なBARタイムが繰り広げられました。

「音楽」という共通のテーマをきっかけに、ドリンクを片手に音楽と会話を楽しむステキな昼下がりとなりました。

oasis前の屋台でも、Bar企画を開催。まずは、わたなべみつこさん( @32o_watanabe )による「石に短歌を名付けるBar」です。

短歌を長い名前と捉えて、石に名付けをするインスタレーション作品を制作しているわたなべさん。

この日は、屋台にわたなべさんが厳選した石がズラリ。このなかから好きな石と言葉を選んでマスターであるわたなべさんに渡すと、短歌が完成!

参加された方は、「やってみるまでは想像がつかなかったけど、とてもおもしろかったです」と、名付けられた石を大切に持ち帰っていました。

続いては、あやセンタースタッフ・なりたさんによる似顔絵Bar。屋台には事前に制作された、あやセンタースタッフの似顔絵が描かれた空き瓶がズラリと並びます。

ステキな似顔絵につられて、年齢や性別を問わず描ききれないほど多くの方が似顔絵Barへ参加。会話を楽しみながら、その場でオシャレな似顔絵が完成し、オリジナルラベルとしてプレゼントされました。

未来へ繋がる「思い出展示」

oasisの壁には、過去にあやセンターで開催したイベントの記録を展示。2年間の濃密な思い出を振り返るとともに、来場者の方々に「やってみたい」イベントを記入していただきました。

誰かが書いたアイデアを見て、「これが実現したらおもしろそう!」と会話をしたり、自分の新しいアイデアの種になったり。あやセンターのこれまでとこれからに思いをはせる展示ブースとなりました。

会話必須!ぐるぐるビンゴ

あやセンター全体で行われていたのが、「ぐるぐるビンゴ」。スタッフや来場者の方に番号が書かれた名札が渡され、お目当ての番号の人を見つけたら、声をかけてビンゴカードに書いてあるクエスチョン! 答えてもらったらビンゴが1マス埋まります。

ビンゴができたら、ハズレなしのガチャガチャに挑戦し、ステキな景品がゲットできました。

【景品一覧】

・山菊米穀店さん(@yamakikurice)のお米
・2周年感謝祭限定デザイントートバック
・ゆるり珈琲さん(@yururicoffee)のドリップバックコーヒー
 感謝祭限定パッケージ!
・TOKYO ACLYLさん( @tokyo_acryl )のアクリルキーホルダー
・あやセンターカフェ利用時に使える無料券

あやせのみらいを考えるトークセッション

2周年の感謝祭のトリを飾ったのは、『あやセンター2周年記念 Talk & Work Session!~アダチ・ひと・ミライ~』です。

ゲストは、足立区SDGs・協創推進課課長の小宮舞子さん、コミュニティスペース「あやせのえんがわ」を運営する森川公介さん。あやセンターのコミュニティビルダー・君塚豊がファシリテーターとなり、足立区のまちづくり、ひとづくり、コミュニティづくりのこれまでとこれからについて考えました。

今回は初めての試みとして、参加者のみなさんがリアルタイムで質問や感想を送れるチャット機能を活用。トーク中でも気軽に感想や質問を送ることができ、双方向のコミュニケーションが生まれる参加型のトークセッションとなりました。

ハードのまちづくりに疑問を抱いて、ソフトのまちづくりに力を注いできたと語る小宮さん。

小宮さん「令和4年度からスタートしたアヤセ未来会議(※)で、思った以上に自分のやりたいこと、地域のためにやりたいことがある人がいると分かり、そんな思いを受け止めるためにできたのがあやセンターです。

綾瀬では、『やってみたいを、やってみる』土壌はできてきたと思うので、暮らしのなかで当たり前のように『やってみたいを、やってみる』ができるようになるのが次のステップなのかな。

誰かに言われたからではなく、自発的にやりたいことをやって、小さな成功を積み重ねられる場が当たり前のようにあるまちになったらいいな、あやセンターもそういう場所でありたいなと思っています」

(※) アヤセ未来会議……「綾瀬をもっと愛される地域に」をコンセプトに、みんなで「やりたい」「やってみたい」アイデアを自由に出し合う場。綾瀬の街づくりに興味がある方は、どなたでも参加可能。

オープンからの2年間で、「やってみたい」の相談を約400件いただき、実際に200件以上を形にしてきたあやセンター。「やってみたいを、やってみる」土壌ができた今、「その先にある理想の足立区とはどんなまちだろう?」という話題へ。

「思い描く理想の足立区」についても皆さんの意見が次々にチャットへ届きます。           

森川さん「僕は福祉業界出身の人間ということもあり、立場や職業を超えて、住民同士で支え合って、生きがいがあるまちづくりを行う『地域共生社会』は、目指すべき一つの形だと考えています。

どちらが支えて、どちらが支えられているのか分からなくなる。そんな循環が起きる社会になったら理想的ですよね。自発的なアクションが積み重なって、対話や関係性が広がっていくと、だんだんと『地域共生社会』が実現していくのかなと思っています」

セッションの後半には、近くの席に座った方とミニワークを実施。自分の思う理想の足立区、そしてその理想のまちになるために自分にできるアクションを考え、チームの方とざっくばらんにおしゃべりしました。

最後は、「宣言することでActionの実行率をあげよう!」ということで、チャットに「次に自分が実行するAction」を宣言して、トークセッションが終了となりました。

「やってみたいを、やってみる」のその先へ

オープンから2年間で、さまざまな「やってみたいを、やってみる」を実現してきたあやセンターぐるぐる。この日宣言したActionが、3周年を迎えるころにどう花開くのか。「やってみたいを、やってみる」の先にある未来が楽しみになるような、2周年感謝祭の1日でした。

ご来場いただいた皆さん、ありがとうございました!

取材・文/橋本彩香

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