台湾の家庭料理は「なんとなく」の加減でその日の一番おいしい味ができる| 世界中で広がる‘市民料理’を通じた出会い by KitchHike

台湾料理は屋台だけじゃない!

世界の家庭料理を旅しよう!世界中の食卓で料理をつくる人(COOK)と食べる人(HIKER)をマッチングするWebサービス、KitchHikeです! 旅先で現地の人を訪ねて、世界中の食卓を実際に取材してきた模様を臨場感たっぷりにお届けいたします。

今回は、阿佐ヶ谷に住む台湾人COOKのPohan (ポーハン) さんの食卓を訪ねてみました!
七夕祭りをやっている阿佐ヶ谷駅前でお会いしたのは、台湾南部に位置する都市、台南出身のポーハンさん。作ってくれるのは、「番茄炒蛋 (トマトと豆腐の卵炒め)」「蛋餅 (ダンピン)」「炒米粉 (焼きビーフン)」「雞肉飯 (チーローハン)」という4つの台湾料理。台湾といえば何といっても夜市が有名ですが、家庭料理はどんな味なんでしょうか?期待に胃が膨らみます!

9f7751147ce77f4e4eea2b76123df3dd
c23270c282102ce51d46923e4e49a958

自宅に招かれて最初に見せられたのは「電鍋」という台湾式炊飯ジャー。日本の炊飯ジャーと違って、お米を炊く以外にも鍋や煮物などいろんな用途に使うらしいです。

d48ed6f8168d109a682307ce06ec3b6c
ab2b47f2b76b77c13cbe203012528fe4

ポーハンさんいわく「台湾人の留学生なら全員持っている」とのこと。自慢の炊飯ジャーにお米をセットしたら、早速調理開始です。

レシピはどれもシンプル。そして美味しい。

「番茄炒蛋」は、トマト (番茄) と豆腐の卵炒め。豆腐は日本で売っている普通の豆腐でOK。作り方は、溶き卵をフライパンに流し、トマトと豆腐を入れて、炒めるだけのいたってシンプルなもの。

7cad49dc23e89815163165890eed0002
e49aceb03927cf889001562c3f9a86e0

「蛋餅 (タンピン)」は台湾の朝食として人気の高い、小麦粉の生地と卵焼きをあわせたメニュー。台湾系オムレツのようなものでしょうか。今回はシーチキンをトッピングしてもらいました。

c4df792b924c9a9c45dac5ed82ed6ba3
fc55336181dee725952f654c3f396436
1f6d9e426fc01ddf10273957700a4071

「炒米粉 (ビーフン)」は日本でも馴染みある料理。しかし、ポーハンさんのものは、オイスターソースにからめる香港式だとか。奥が深いです。

ad697ffd9d58b09f6a4f2be40c864a0f
754ac5c1530dd060beb3992f48c04ba0

「雞肉飯 (チーローハン)」は台南の名物ドンブリ。さっぱりしたタレと鶏肉がとても美味しい逸品です。台湾では同じく豚を使ったドンブリ飯「魯肉飯 (ルーローハン)」と人気を二分するんだとか。そちらもぜひ食べてみたいですね。

70bd33fbced849fbf9834c28e203aab3
87b7e981983086599dd70822f219bff4
34dc1c1a1f15ea54ca453de4963a50ac

ポーハンさんに台湾料理のコツを聞いてみると「適当!」の一言。調味料の配分、火加減、焼き時間などは全て「なんとなく」で判断しているとのことです。「なんとなく」でこんなに美味しくなる台湾料理、うーん、さすがですね。

楽しい時間は今回もあっと言う間。「多謝 (トオシャー)」と「ごちそうさま!」をお伝えして今回のKitchHikeを終えました。

735f4b70c98a426a140967ecc3b998fe
46672607b81499918d2ca140a4f25728

実際に食べてみた感想

何と言っても感動したのが、初めて食べるチーローハン!さっぱりした鶏肉と甘辛のタレが最高の組み合わせなんです。鶏肉がメインではあるものの、このタレだけでもご飯が何杯でも食べられそうな代物。丼物が大好きな日本人にはたまりませんね。今回作ってくれた4つ以外にも、たくさんのオリジナルレシピを持っているポーハンさん。今度は魯肉飯 (ルーローハン) と三杯鶏 (サンペイジー) を作る予定らしく、こちらもぜひ食べてみたい!

2f14991b0d531c564b9e8316f7ec92c0
9e6c197db4337ec517886c66effa31eb