世界の小さな住まい方

自宅の裏庭は手作りの宿「Shasta Camper」

野原海明プロフィールアイコン | 2014.8.1
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裏庭にスペースがある? それならあなたも、すぐに宿屋の店主になれる。

今回ご紹介する小さな家は、テネシー州ナッシュビルに住む小説家、J. Wes Yoder の自宅の裏庭にある。彼の代表作は「Carry My Bones(骨を運ぶ)」。執筆のため一日中家にいるので、自宅にいながらにしてできる副業はないかと考えた。

ショッピングサイトのebayで、1962年に造られた古びたトレーラーハウスを買った。ぼろぼろだった内装には木材を使い、白い塗料で覆うと見違えるほど綺麗になった。曲線を描く天井と対応するように、レトロな雰囲気のチェアーも自分で作ってみる。コンパクトでありながら、落ち着く空間が出来上がった。三方向に開かれた窓は、程よい開放感を与えてくれる。

裏庭宿02
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こんなに小さなスペースだけれど、ちゃんとのキッチンも用意されている。小さなシンクとコンロだが、ちょっとした朝食をこしらえるのには充分だ。可愛らしいベッドは、背が高い人には窮屈かもしれない。巣篭もりするように、体を丸めて眠ろう。

裏庭宿04
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さて、問題なのはバスルーム。でもこれも、専用の小屋を隣に建てることで解決した。トレーラーと共鳴する白壁の小さな家は、作家の父親と叔父が協力して建設したハンドメイド。浴槽付きで広々とした、なんとも贅沢なバスルームだ。アウトドア気分を楽しむには、バスルームだけじゃなくて屋外シャワーも欲しい。トレーラーハウスの影に隠れて、ちゃんとシャワーも用意されているのが嬉しいところ。

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インターネットやテレビは無い。退屈しない? いいえ、夜にはこのウッドデッキで、ゲストもホストもみんな一緒にバーベキューが楽しめる。せっかくの旅の夜は、画面を通して退屈を紛らわすよりも、そこにいる人達と一緒に楽しむ方がいい。なんだか小林聡美主演の映画「めがね」に出てくる、与論島の宿「ハマダ」を思い出した。

昼間はキャンプ気分でハンモックで昼寝をするのも良し。作家が作った手描きのウォーキングマップを持って、カントリー&ウェスタンの聖地である街を散歩するのも良し。

この宿は、Airbnbというサイトから予約が可能だ。一泊、9,930円(2014年7月現在)。気になったらぜひ一度、宿泊してみてはいかがだろうか。

via:
http://tinyhouseswoon.com/
http://www.gardenista.com/
http://www.designtripper.com/

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YADOKARI「未来働き方会議」オープン!

野原海明プロフィールアイコン

Writer 野原海明

世界の小さな住まい方ライター担当。

のはらみあ。小説家。コンテンツライター、図書館司書、ときどき歌手。呑んべえ。

1984年群馬県生まれ。ちょっと変わった高校、尾瀬高校自然環境科の卒業生。利根村の農家にホームスティをして高校3年間を過ごす。お世話になったのは築100年にもなるという茅葺き屋根の家。かつての味噌蔵を勉強部屋と寝室に改築してもらった。

大学進学のため都内へ引っ越し、都市生活を5年間体験したが、海と山がある暮らしが恋しくなって2009年夏、鎌倉へ移住。小さいけど温かいコミュニティと、自然のある暮らしがやっぱりいい、と思う。

2012年、小説「コメリナ・コムニス」Kindle版を出版。文芸喫茶「まるくす」所属。同人に川村力、田村元、湯田陽子。

FB:mia.nohara
TW:@mianohara
HP:醒メテ猶ヲ彷徨フ海

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