世界の小さな住まい方

毎日の生活はまるで舞台「NG House」

野原海明プロフィールアイコン | 2014.8.29
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古い石壁の上に乗っかった、これまた古い木製のコンテナ。えっ、これが本当に住まいなの? と目を疑う外見です。どうみても駐車場か、倉庫のよう。そもそも入り口がどこにあるのか、ちょっと見ただけではわかりません。

あっ、ありました。みるからに怪しい、排気口のような黒い入り口が。この階段を昇った先が居住スペースです。

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設計したのはポルトガルの Arquitectos Anónimos®。2006年に建設されました。コンテナの形をそのまま活かしたシンプルな作りの家です。そしてなんと両側面が、巨大なガラスをはめた窓になっています。チューブの中に住んでいるみたい。外からは完全に丸見えです。入り口は閉鎖的な印象なのに、中に入ってしまうと開放的。まるで舞台の上で生活しているようで、しゃんと背筋を伸ばして過ごす毎日になりそうです。

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バスルームは、外からは見えないようにできているのでご心配なく。でもここで生活するのは、暮らし方にこだわりのある上級者向けかもしれません。「NG」という名前は、クライアントのイニシャルであって、決して「失敗作」という意味ではないので、お間違いなく。

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もともとあった石の壁と、コンテナの木の外壁が美しくマッチしており、巨大な窓ガラスは空や風景を映し出します。それ自体がひとつの彫刻作品のようなこの家は、ギャラリーなどのオープンスペースに使うと良さそうです。

でも、その気になれば生活も可能。これもまた、住まい方のひとつです。

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via: http://www.archdaily.com

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野原海明プロフィールアイコン

Writer 野原海明

世界の小さな住まい方ライター担当。

のはらみあ。小説家。コンテンツライター、図書館司書、ときどき歌手。呑んべえ。

1984年群馬県生まれ。ちょっと変わった高校、尾瀬高校自然環境科の卒業生。利根村の農家にホームスティをして高校3年間を過ごす。お世話になったのは築100年にもなるという茅葺き屋根の家。かつての味噌蔵を勉強部屋と寝室に改築してもらった。

大学進学のため都内へ引っ越し、都市生活を5年間体験したが、海と山がある暮らしが恋しくなって2009年夏、鎌倉へ移住。小さいけど温かいコミュニティと、自然のある暮らしがやっぱりいい、と思う。

2012年、小説「コメリナ・コムニス」Kindle版を出版。文芸喫茶「まるくす」所属。同人に川村力、田村元、湯田陽子。

FB:mia.nohara
TW:@mianohara
HP:醒メテ猶ヲ彷徨フ海

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