世界の小さな住まい方

「主役は、庭」の家「The Garden Project」

野原海明プロフィールアイコン | 2014.9.10
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土地にこだわりの家を建てて、敷地が余ったらそこを猫のひたいみたいな庭とする。そんな考えを根底からくつがえすのがこのガーデンルームだ。

主役はあくまでも庭。そこに建てる家は、庭を満喫して暮らすためのちょっとしたアイテムみたいなものに過ぎないのかもしれない。

シドニーにあるこの家を設計したのは Welsh+Major

まずは何よりも優先して、庭を広々と確保する。家は遠慮がちに、土地の角にL字型に建っている。2方向に広がる屋根のうち、片方がガレージで、もう一方がリビングルームだ。ガレージへ続くエントランスは、車を入れるために石畳は敷かれているけれど、決してコンクリートで地面を固めたりなんてしない。石畳の隙間からは元気よく緑が顔を出す。そう、ここも庭の一部なのだ。

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木製のシャッターを上げれば、その先はゆるやかに室内と繋がっている。室内でありながら、ここもやっぱり庭の延長線。頑丈に造られているから、ボール遊びだってできてしまう。雨の日でも体をおもいっきり動かして遊べそうだ。

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リビングだって、大きなガラスがはめられたスライド式の扉を開け放ってしまえば、もうほとんどテラスみたいなものだ。不思議な形に折れ曲がり、コンクリートと木材とが融合した天井は、山脈だとか岩場だとか、自然の造形を連想させる。

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ガレージとリビングをつなぐ角にはキッチンとバスルームが隠されている。こじんまりとした家ではあるけれど、ちゃんと生活するのには充分な設備が整っている。

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土地に対して、屋根がある建物のスペースは、これくらいのサイズ感でもいいのかもしれない。何よりも庭を愛す人に、ぜひともおすすめしたい。

via: http://www.ignant.de/

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野原海明プロフィールアイコン

Writer 野原海明

世界の小さな住まい方ライター担当。

のはらみあ。小説家。コンテンツライター、図書館司書、ときどき歌手。呑んべえ。

1984年群馬県生まれ。ちょっと変わった高校、尾瀬高校自然環境科の卒業生。利根村の農家にホームスティをして高校3年間を過ごす。お世話になったのは築100年にもなるという茅葺き屋根の家。かつての味噌蔵を勉強部屋と寝室に改築してもらった。

大学進学のため都内へ引っ越し、都市生活を5年間体験したが、海と山がある暮らしが恋しくなって2009年夏、鎌倉へ移住。小さいけど温かいコミュニティと、自然のある暮らしがやっぱりいい、と思う。

2012年、小説「コメリナ・コムニス」Kindle版を出版。文芸喫茶「まるくす」所属。同人に川村力、田村元、湯田陽子。

FB:mia.nohara
TW:@mianohara
HP:醒メテ猶ヲ彷徨フ海

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