世界の小さな住まい方

究極の再利用、サイロの家「 A Twist on the Hunt Cabin」

野原海明プロフィールアイコン | 2014.9.22
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アメリカ中西部のミズーリ州。レーアンとジョシュの兄弟は、ここに広さ300エーカー(東京ドーム26個分!)の土地を所有しています。彼らは週末にこの地を訪れ、豊かな自然を堪能して休日を過ごしてきました。羨ましすぎる環境ですが、1つだけ困ったことがありました。それは滞在する間、寝泊まりできる場所が無いということ。所有地にあるのは今ではもう使われていない、ぼろぼろになってしまった小屋ばかりでした。

「せっかく小屋がいくつもあるのだから、新しく家を建てるのではなく再利用をしよう」と考えた兄弟は、建築家である友人の Kyle Davisに助けを借りて、なんと「サイロ」を小さな住まいにつくりかえてしまったのです。

サイロ2
サイロ5
サイロとは、牧場などに建っている円筒形の、家畜の飼料を保管する建物のこと。窓など無く、暗いし狭いし、とても人間が住めるようなものには思えません。しかしこのサイロは、2週間足らずで快適な住まいに生まれ変わりました。使用した材料は所有地内の別の古い小屋から集めてきたので、経費もそれほどかかっていません。

サイロ7
地階の壁を大きく切り開きガラスをはめ込んで窓にしたら、薄暗いサイロの中とは思えないほど開放的なリビングルームになりました。螺旋階段を昇った先はベッドルーム。トイレもシャワールームもキッチンもあるし、電気も通っていてエアコンも使えます。ただしテレビやインターネットはありません。この家にいて退屈したら? 「そんなときは本を読むか、散歩をすればいいのさ」とレーアンは言います。

サイロ8
環境は壊さない。使えるものは何度も直して使えばいい。先祖から受け継いだこの豊かな土地で、50年後も孫達が心豊かにここでの時間が過ごせますように。そんな願いがこの一風変わった家に込められています。

via:http://gardenandgun.com/

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野原海明プロフィールアイコン

Writer 野原海明

世界の小さな住まい方ライター担当。

のはらみあ。小説家。コンテンツライター、図書館司書、ときどき歌手。呑んべえ。

1984年群馬県生まれ。ちょっと変わった高校、尾瀬高校自然環境科の卒業生。利根村の農家にホームスティをして高校3年間を過ごす。お世話になったのは築100年にもなるという茅葺き屋根の家。かつての味噌蔵を勉強部屋と寝室に改築してもらった。

大学進学のため都内へ引っ越し、都市生活を5年間体験したが、海と山がある暮らしが恋しくなって2009年夏、鎌倉へ移住。小さいけど温かいコミュニティと、自然のある暮らしがやっぱりいい、と思う。

2012年、小説「コメリナ・コムニス」Kindle版を出版。文芸喫茶「まるくす」所属。同人に川村力、田村元、湯田陽子。

FB:mia.nohara
TW:@mianohara
HP:醒メテ猶ヲ彷徨フ海

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