世界の小さな住まい方

湿原の中のフクロウは何を見つめる?「tower-studio」

YADOKARIプロフィールアイコン | 2014.10.6
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タワースタジオがフォーゴ島のニューファンドランド湿原の岩場に劇的に建っている。劇的にという表現は誇張ではなく、本来無いものが、そこに存在するのである。私はこの建物を見た時に、ある動物を思い出した。フクロウである。
ただじっと待っている。それが仲間なのか、獲物なのか、または形無いものなのか。鋭いまなざしが見ているものは、私には感じ取る事ができない。

この島への訪問者は口を揃えて言う。「あれは何だ?」訪問者の心を刺激し、嫉妬心にも似た強い気持ちを引き起こす。

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その建物に訪問するための、整備された道路というものはない。あるのは隣接の村から出る一本の遊歩道だけである。
沼地にあるような、地面が舗装されていない、厚板をつなぎ合わせた遊歩道。その限定的な到達手段が、この建物の存在感をさらに高めている。
この遊歩道もタワースタジオの物語に不可欠な構成要素である。周りのニューファンドランド湿原の、繊細な生態系を乱すことはない。必要なものがあれば、手押し車で時間をかけて現場へ運び込まれる。周囲の風景への影響を最小限に抑え、景観を乱すことはない。

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それでは建物の中を見てみよう。
高さは32フィートある。全体は3つの構成で分けられている。まずは1階。簡易キッチン、トイレ、暖炉が装備されている。住居としての必要最低限の設備は用意されている。

2階は、大きなスタジオとして使用する事が可能な広めの空間である。北向きに大きな三角形をした天窓がある。傾斜がある壁にもたれかかりながら見る、天窓越しの外の景色は、人々に魔法の時間を提供してくれるだろう。

3階はギャラリーとなっている。何を観るかというと、スタジオタワーの周りの美しい景色である。そこから見る風景は、船のトップデッキに立って、海を見下ろしているかのような壮大な自然が待っている。陸から露出している岩肌達は、何百年前から変わらない風貌そのままに、あなたの目に焼き付けられる。

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スタジオタワーの姿は、どこか非現実な世界観を思い起こさせる。
そのフシギさがこの建物の魅力なのだろう。

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via:
http://www.knstrct.com/
http://europaconcorsi.com/
http://thesuperslice.com/

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Writer YADOKARI

ミニマルライフ/多拠点居住/スモールハウス/モバイルハウスを通じ暮らし方の選択肢を増やし、「住」の視点から新たな豊かさを定義し発信します。暮らし方の選択肢を増やすことで、場所・時間・お金に縛られないライフスタイルを実現し、人生の満足度/幸福度を向上させます。

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