世界の小さな住まい方

籐の巣の中でひとやすみ「Nido in Buenos Aires」

前橋史子プロフィールアイコン | 2014.10.20
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ブエノスアイレスのとある林の中に、籐で編まれた球体が並んでいる場所があります。よく見ると、その球体は木から無数のロープで吊るされていて、まるでブランコの様に宙に浮いています。これは、Ana Rascovskyがデザインした「Nido」の集落。スペイン語で巣を意味するこの名前がつけられたプロジェクトは、まさに林の中に人間の「巣」を形成しているようです。

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もともとこの周辺では籐細工が有名で、優れた職人がたくさんいました。しかし、その技術はバスケットや椅子、財布など、小さな小物や家具にのみ使われていました。そこでAnaはそれをもっと大きなスケールのものに利用できないかと考え、建築にあてはめてみることにしたのです。
誰も作った事のない大きさのものを作るということで、課題もたくさん。最初はどの職人さんにも断られたそうです。しかしついに、小さな街で工場を営む職人の協力を得ることができ、このプロジェクトの実現にこぎつけました。

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素材も技術もローカルのものを利用して造られたこの「Nido」。こんな大きな籐細工の球体は、誰も見た事がないのではないでしょうか。しかも、ただの球体ではありません。ちゃんと中に入れるように、入り口用の大きな穴があいています。それだけではなく、天井にもいくつか穴が開いていて、中にいても太陽の光をたっぷり感じられるようになっています。

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木から吊るされて空中に浮いているこれらの巣。この中に入れば、なんだか世界から切り離されたような感覚に陥るのではないでしょうか。籐の編み目の間から差し込む光を感じ、風に揺られながらゆっくり一人で過ごす時間は、なんとも言えないリラックスできる時間になること間違い無しです。都会の喧騒を離れて、この巣の中でゆっくりと読書をして過ごす、なんて週末もたまにはいいかもしれません。

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via:
www.designboom.com
www.anarascovsky.com

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Writer 前橋史子

青森生まれ、神奈川在住。津軽弁と英語とちょっとだけ標準語が得意。デザインの仕事をする中で自分の生活がなんだかよくわからなくなったため、”豊かにくらす”ことの答えを見つけるべく、日々模索中。主婦業をしながら、地元の野菜を販売したり、珈琲を提供したり、写真を撮ったり、ものを書いたりする生活を送る。NYに住んでいた頃にはまったビールと珈琲が大好きで、夢はいろんな人に美味しい珈琲とビールを届けられる場所を創ること。

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