世界の小さな住まい方

ニュージーランドの若きカップルに見る、新しい住宅すごろくのカタチ「Building A House by Shaye and Tom」

YADOKARIプロフィールアイコン | 2014.10.17
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自分の物にならない賃貸に高い賃料を払い続けるか、それとも人生の大半を持ち家のローンのために捧げるのか?

結婚や子供の誕生をきっかけにこの究極のジレンマに悩むのは、何も日本の都市部に住む人々だけとは限りません。西オークランドに住むTomさんとShayeさん夫婦も、そんな八方塞がりのニュージーランドの住宅事情に疑問を感じていたといいます。

DIY好きで論理的思考が得意なTomさんと、アーティストやデザイナーの家系に生まれ育ったShayeさん。従来の住まいとは別の選択肢があることを証明すべく、彼らの国ではまだ珍しい「タイニーハウス」を自分たちで建てると決めたのも自然の流れといえるでしょう。

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すでにおとぎ話に出てくるような小さなコブコテージ(砂や藁を混ぜた土でできた小屋)をDIYで完成させていた二人が次に手掛けたのが、彼らが親しみをこめて「Lucy(ルーシー)」と呼ぶ15㎡の小さなトレーラーハウスです。

イエローグリーンの下見板張りがかわいらしい7.2m×2.4mのこのトレーラーハウス、リサイクル品やセール品などをうまく利用し、かかったコストはたったの25,000NZドル(日本円にしておよそ210万円)というから驚きです。電気の配線などを除き、ほぼ夫婦のDIYで4カ月で仕上げました。

Shayeさんお気に入りの格安で手に入れたフレンチドアを開けると、L字に配されたベンチのあるラウンジコーナーがお出迎え。その横には寝室のロフトにつながる階段収納がリズミカルに並び、4.25メートルの高さの天井に張られた杉板パネルがこの小さな家に自然な温かみを添えています。

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ラウンジの反対側には3口のガスコンロのあるL字型キッチン。キッチンカウンターは通常なら60センチ幅とするところを50センチ幅に抑えて、ゆとりある動線を確保しました。

キッチン後ろはちょっと奮発したという(もちろんこちらもセールで購入)美しいハンドメイドタイルを敷き詰めた床を境に、右手にはコンポストトイレ、左手には80cm×80cmのシャワールームを配置。

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全体的にとても高い完成度ながら、意外にも本格的な家作りはこれが初めてという二人。家作りの参考にしたのはもっぱらYou tubeという所に時代の流れを感じます。

そして驚くべきは、この愛らしいトレーラーハウスは次なる「ストローベイルコテージ(藁の家)」に住むまでの仮の家ということ!
Shayeさんのお腹に宿る新しい命のため、同じ敷地内に今よりも少し大きい25㎡のコテージを現在も建築中。

日本の旧来の住宅すごろくと比べ、このカップルのそれは気負いなく、自分たちのペースで進められ、そして何より上がりが早いのが特徴的。しかも自分たちの気分でさらに新しい「上がり」を作ることも可能という、小さな家ならではの新しい住宅すごろくは、そのゴールまでの道筋すら輝いているようです。

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Via:
Living Big In A Tiny House
www.diyhousebuilding.com
www.nzherald.co.nz
www.3news.co.nz
www.facebook.com/diyhousebuilding

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Writer YADOKARI

ミニマルライフ/多拠点居住/スモールハウス/モバイルハウスを通じ暮らし方の選択肢を増やし、「住」の視点から新たな豊かさを定義し発信します。暮らし方の選択肢を増やすことで、場所・時間・お金に縛られないライフスタイルを実現し、人生の満足度/幸福度を向上させます。

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