世界の小さな住まい方

ツリーに包まれてグッドナイト!ピュアな瞬間がいつまでも続く「Eco-Friendly Compact Cabin」

EMMAOSLOプロフィールアイコン | 2014.10.23
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光と景観。画家フェルメールの生きた時代から、光は室内を柔らかく支配するものとして存在してきた。近代化の流れに伴い、光の通過点である窓の大きさは次第に拡大。現代ではフルハイトのものが当たり前になった。窓の役割は、暗い部屋に一筋の光を差し込むことから、なにより外の景観を愛でるためのものとなった。

米国北西部ピュージェット湾岸。ここに、森の景観を素晴らしい方法で取り込んだ一軒のキャンティレバーハウスがある。非営利団体First Light Alaskaの設立者、アンナ・フーバー氏の粋な住まい兼スタジオだ。

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このスタジオの設計は、Olson Kundig Architectsが担当。キッチンとリビングは2階分の吹き抜けになっていて、天井はとても高い。床はメゾナイト、天井は合板、壁は石膏ボード。薪ストーブでピュアに温まる空間。その静穏な雰囲気は、人の心を慰めてくれる。予算の都合上、キッチンキャビネットなどの家具は再利用品を使っているが、しっくりきている。

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そして、この家最大の特徴が、シンプルなキャンティレバー構造のロフトだ。フルハイトの窓に囲まれたベッドに横になりながら、モミの木々の樹冠を見渡すことができる。ベッド隣のドロップダウン式のドアを開ければ、部屋の換気もすぐにできる。さらに天井には、太陽光がピュージェット湾の水面に美しく反射して映りこむ。

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まさに最高のツリービューハウス。自ら光合成をする代わりに、周囲の木々から緑を取り込んで、部屋のすみずみまでエネルギーを満たしてゆく家だ。今や窓は、外と内の接点というだけでなく、エネルギーの通過点ともなっている。都心のビル街が、大きな窓を境に互いの建物を見せつけ刺激し合うのも、いってみれば一種のエネルギー交換である。窓というシステムを通じて、ツリー一本一本の鼓動が、この家を躍動させているのだ。

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Via: dwell.com

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YADOKARI「未来働き方会議」オープン!

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Writer EMMAOSLO

世界の小さな住まい方ライター担当。

大学、大学院と現代美術史を専攻。ミニマルアートのことばかり考えて過ごし、その流れでYADOKARIに行きつきました。

「どんなスペードもハートを内包しているように、ミニマリズムにも独自の温かさがある」をモットーに、ミニマルハウスの新たな可能性を模索中。

HP:emmaoslo

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