世界の小さな住まい方

家族のカタチに合わせて、合板で区切る住まい「flinders lane apartment」

前橋史子プロフィールアイコン | 2014.11.17
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世界には、すでに完成した集合住宅がたくさんあります。未来の住まい方を考えた時に、「集合住宅を活かす。」というのも選択肢の一つになり得るかもしれません。日本でもここ数年で盛り上がりをみせている集合住宅のリノベーション。今回は、そんなリノベーションのプロジェクトをお届けします。

オーストラリアの都市メルボルンは、大都市ながら歴史的な建物や文化が残っていて、「世界で最も暮らしやすい都市第一位」を獲得したことがあるくらい、のんびりしていて住みやすい街です。そんなメルボルンの中心部に、とても明るく、暮らしやすそうな部屋があります。

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この部屋をデザインしたのは、Clare Cousins Architectsの建築家たち。75㎡という決して広くはない部屋のリノベーションプロジェクトの目的は、リビングルームをゆったりとりながら、寝室を多く作ること。
クライアントは1組の夫婦でしたが、プロジェクトが始まる時すでに子供が産まれる予定があり、夫婦のための寝室だけではなく、子供のための部屋も作る必要がありました。

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元々1LDKの間取りだったこのアパート。リノベーションでは、LDKのスペースをそのままに、1部屋を2つの部屋に分割することにしました。そうすることで、部屋数を確保しながら、リビングやキッチンのスペースをゆったりとることに成功しました。

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この部屋の間仕切り壁や建具は全て合板でできているため、コストも抑えることができました。子供部屋は、2つの合板の間にぴったりシングルベッドが収まる寸法になっていて、無駄がありません。今はベビーベッドですが、子供が大きくなってシングルベッドに変えても、問題なく使えるように工夫されています。
この合板でできた壁は、頑丈な「壁」というよりも、部屋を形取るための間仕切りなので、もしまた間取りを変えたくなったら、簡単な工事で変えることができます。

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夫婦のための寝室は、3色に塗られたスライドドアで仕切られています。中にはダブルベッドが置いてあり、ドアを閉めきると完全な個室になります。また、ドアを開けるとリビングと一体になり、会話を楽しめるようになっています。ここでも、リビングスペースをなるべく広くとりたいという希望が叶えられています。

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また、この部屋には間仕切り壁と一体になった収納がたくさんあります。壁と同じ素材で造られているため、部屋にごく自然に馴染んでいて、狭く感じさせることがありません。
くつろぐための場所、寝るための場所、生活に必要な収納の3つが全部手に入るこの部屋。間取りの取り方や素材など、真似できる仕掛けがたくさんありそうです。

Via:
shoeboxdwelling.com
clarecousins.com

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Writer 前橋史子

青森生まれ、神奈川在住。津軽弁と英語とちょっとだけ標準語が得意。デザインの仕事をする中で自分の生活がなんだかよくわからなくなったため、”豊かにくらす”ことの答えを見つけるべく、日々模索中。主婦業をしながら、地元の野菜を販売したり、珈琲を提供したり、写真を撮ったり、ものを書いたりする生活を送る。NYに住んでいた頃にはまったビールと珈琲が大好きで、夢はいろんな人に美味しい珈琲とビールを届けられる場所を創ること。

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