世界の小さな住まい方

地中に潜る、近未来的な秘密基地「Malator」

風が激しく吹きすさぶ西ウェールズの海岸沿い、St. Brides Bayに臨むMalatorと呼ばれるその家は、入り口と海に面した部分以外は全て地面に埋もれている。Malatorはアースハウス(自然や地形を利用してできた家)の典型的な例で、海岸沿いの荒々しい岸壁と丘に見事に溶け込んでいる。屋根は草で覆われていて、ちょこんと煙突が出ているだけの建物は、自然そのままの外観を損なわない作りだ。

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そんなユニークな形をしたMalatorは、1998年に建設事務所Future Systemsによって設計建設され、今も設計依頼者である元国会議員のBob Marshall-Andrews氏が居住している。一見、宇宙船のような近未来型の建物でありながら自然と同化する姿は、映画「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくる ホビットの家のようだ。

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Malatorの内部はいたってシンプル。建物は半月状になっており、2つのプレハブ製のカラフルな仕切りが左右にあるのみ。仕切り部分はティアドロップ型で、外側には棚やキッチン、内側にはバスルームが設置されている。そのため、建物を区切るだけでなく、一通り快適に過ごせるような役割も果たしているのだ。

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そして、アースハウスという特徴的な作りの他に、何と言っても素晴らしいのが、 海に面する側が全てガラス張りになっているところだ。ここからなら、誰にも邪魔をされずにSt. Brides Bay の美しい風景を独り占めできる。西ウェールズの穏やかな夏や厳しい冬も、このガラス張りからの景色を堪能できそうだ。

建設されてから20年近く経った今でも色褪せない作りのMalatorは、自然との一体感を味わわせてくれると同時に、地下にできた秘密基地のような 不思議な気持ちにさせてくれる建物だ。

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Via:
ideasgn.com
curbed.com
s4c.co.uk
inthralld.com
volcania.wordpress.com

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Writer アプティグラフト佳菜

アメリカ在住。現在、アメリカの大学にてジャーナリズムを専攻し、学位取得を目指す。普段大学では、社会問題や法律に関係した記事を中心に執筆。

アメリカに移住してからというもの、アンティーク&ヴィンテージのグラスウェアや小物の収集に明け暮れ、他にも、時間が出来ると布小物を製作したり、写真撮影をしたりと、あちこちに手を広げては時間が足りないのが悩み。

将来は、とにかく日本語と英語でどんな記事でも書けるマルチなジャーナリストになれるよう、日々修行中。

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