プレハブ住宅の概念を壊す、貨物用コンテナサイズのミニマルな離れ「The Milan」

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「プレハブ住宅」と聞くと簡素な作りの建物が思い浮かぶ。しかし最近では、お洒落な作りのプレハブ住宅が増えてきていて、どこにでも設置できる手軽さと自由に組み合わせることができるアイディアで人気だ。
この「The Milan」と呼ばれるプレハブ住宅はユニークで、貨物用コンテナと同じ大きさながらコンテナを使用せずに建てられた建物なのだ。

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オーストラリアに拠点を置くNova Deko Modularは、世界各国や都市名を模したプレハブ住宅を多く生産していて、イタリアの都市ミラノと名付けられた「The Milan」もその一つ。Nova Deko Modularの建物は、貨物用コンテナ自体を使用せずに「コンテナと同じ大きさ」というところにこだわっている。
貨物用コンテナハウスも昨今ではプレハブ住宅と同じくらいに人気なのだが、素材には断熱材が入っていないことが多い。そこでNova Deko Modularは、組み立て自由な「貨物用コンテナと同じ大きさ」という利便性と、「快適な家」の両方を融合させた建物を作り上げた。

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The Milanは、貨物用コンテナと同じ面積の29.7㎡の細長い建物になっていて、それぞれベッドルーム、リビングルーム、シャワー付きバスルーム、それにウォークインクローゼットもついている。キッチンはダイニングルームとリビングルームと一緒だが、キッチンが縦長の建物の中央に位置しているため、料理中に誰かがダイニングルームやリビングルームでくつろいでいても邪魔になることはない。

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オプションで屋根付きデッキも取り付けることができるので(下の写真参照)、天気の良い日はリビングスペースのドアを全開にして、デッキ部分で外の風景を楽しみながらパーティや食事もできるようになる。それに、窓もたくさんついているで、細長い建物ながら息苦しさを感じさせない作りになっている。

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The Milanのような建物は、「祖父母などが住む離れ」という意味の「granny flats」と呼ばれ、実際は二世帯住宅やゲストハウスのような役割を果たしている。メインの家とは別に小さめの家を敷地内に建て、家族が住んだりゲストが泊まったりできるのだ。しかし、こんなスタイリッシュなプレハブ住宅なら居心地が良すぎて、メインの家そっちのけで住んでしまいそうだ。

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Via:
smallhousebliss.com
novadekomodular.com.au
treehugger.com