世界の小さな住まい方

カナダの山のサンクチュアリ「Quietude – A Mandala」

YADOKARIプロフィールアイコン | 2015.1.22
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カナダの山の中に、その家は建っている。Quietude(静寂)と名付けられたお寺のような外見。主人は一人暮らしの女性Denise Franklinで、彼女は約20年前に余命6ヶ月と宣告された。そのことをきっかけに人生を見直し、心からくつろげる自分のスペースが必要だと気付いたそうだ。そうして彼女は建築家Henry Yorke Mannのもとを訪れる。


予算はおよそ300万円。限られた予算の中で3ヶ月の設計考慮期間を経て、建築日数3日で仕上げられた。図面から見てもわかるとおり家のデザインはユニークだ。中央のリビングスペースは正方形で、それぞれの辺にキッチン、バス、クローゼット収納などのスペースがついて上から見ると十字の形をしている。これは曼荼羅の図案からインスピレーションを得たそうだ。

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はじめ、ベッドスペースは家の中央に設定されていたが、彼女はベッドスペースを玄関の上の小さなロフトに移すことにした。これによりスリーピングスペースはよりプライベートなスペースになり、家の中央にはくつろぎぐための空間が出現した。

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「人にやさしく、呼吸する家」と呼ぶべく、材料は可能な限りナチュラルなものが選ばれた。本来ならば捨てられてしまう規格外の木材を利用しドライオイルで仕上げられている。化学薬品を使用していないので人にやさしいつくりだ。

屋根には雨除けのメタル屋根と木の二重構造で、木の屋根部分には空気の通りをよくするための通気穴があけられている。これは夏の気温が高い気候に対応し、メタルの屋根が熱くなりすぎないようにとの工夫である。この正方形の形には別の理由も隠されている。長さ、形が同じなので、計測と切り出しを同時にでき、無駄がない。

家の内部と外部の加工が同じこともコスト削減につながっている。バスルームには電気は無く、キャンドルライトを使いリラックスタイムを楽しめる。天井につけられたスカイライトは家じゅうを明るく照らし、電気の節約にもなる。

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Deniseは現在もこの家で幸せに暮らしている。家の周りでガーデニングを楽しみ、玄関のポーチに腰掛け外の景色を眺める、時には友達や孫娘や娘が訪ねてくる。夜にはキャンドルを灯し静かな夜を楽しむ。彼女にとってこの家はまさにサンクチュアリなのだ。

Via:tinyhousetalk.com
henryyorkemann.com

文=加藤聖子

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Writer YADOKARI

ミニマルライフ/多拠点居住/スモールハウス/モバイルハウスを通じ暮らし方の選択肢を増やし、「住」の視点から新たな豊かさを定義し発信します。暮らし方の選択肢を増やすことで、場所・時間・お金に縛られないライフスタイルを実現し、人生の満足度/幸福度を向上させます。

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