世界の小さな住まい方

だれかのごみは、だれかにとっての宝物だ。不法投棄されたものを使って立てた小屋「Homeless Homes Project」

佐藤英太プロフィールアイコン | 2015.4.15
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人が、まるで呼吸をするかのように行っている活動が、偶然だれかの役にたった時、両者の関係は理想的なものとなる。

アメリカのアーティストGregory Kloehnが行う「Homeless Homes Project」というプロジェクトからは、その理想的な状態を感じとることができる。Homeless Homes Projectの目的は「捨てられたものたち」と「想像力が豊かな者たち」をつなげることだ。具体的には、不法投棄されたごみを使ってホームレスたちに小さな住まいを提供している。ベッドのフレーム、板材、車のコンソール(運転席と助手席を隔てる部分)、洗濯機の扉でさえも再利用して住まいを製作する。

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これは一見、ただの慈善活動に見えるかもしれないがそうではない。創作活動的な要素も含まれている。ボランティア感覚では、このようにおしゃれな雰囲気は醸し出すのは難しい。だれかのごみが、だれかにとっての宝物に生まれ変わるような活動だ。さらに、ごみが減るというおまけ付きだ。

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またGregory Kloehnの活動となる軸は「境目を曖昧にする」といったものだ。例えばホームレスがステキな小屋に住み、遊牧民のようにイキイキと暮らしていたらどうだろうか。「家がないことは、実は豊かなのではないか?」といった疑問が浮かんでくるかもしれない。

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一見ネガティヴなものを、ポジティヴにして打ち出す。表面上はホームレスに住まいを提供しているが、根幹にあるのはネガティヴとポジティヴの境目を曖昧なものにするということだ。今回のプロジェクトでは、ごみを「住まい」という宝物に変えている。

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あなたが自然にやっていることを見つめていくと、だれかの役に立つものが見つかるかもしれない。

Via: dailymail.co.uk

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佐藤英太プロフィールアイコン

Writer 佐藤英太

世界の小さな住まい方ライター担当。

新潟うまれ新潟育ち、お米とお酒が大好き。長野県松本市在住。ゲストハウスのヘルパースタッフ兼フリーライター。
ものづくり→森づくり→木工職人→農のある暮らしへと関心が移り今に至る。学部時代は「感性工学」に興味があり、心理学と情報処理を専攻していた。「考えること」が好き。「美しいもの」が好き。
キーワードは「農的暮らし」「旅」「表現」。
農的暮らしは、在り方として健全で、美しい。旅をしたいのは、美しいものを見たいから。自身の中にある「美しい」を余すところなく表現したい。今後は高知県に移住し、「農的暮らし」に挑戦する予定。日々の暮らしや感じていることをブログで発信している。

FB:佐藤 英太
HP:エータノート

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