コンテナハウスは無視できない存在になっていく「Aldeia Do Mato」

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Via:cannatafernandes.com

コンテナとは主に貨物の輸送に使われる長方形の大きな箱を指す。貨物列車や大型トラックが背中に載せているあれだ。それを改造して簡易住居として利用できるようにしたものを「コンテナハウス」と呼ぶが、木材でつくられたそれは「持続可能」という観点において注目に値するものだ。

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これは「Aldeia Do Mato」というコンテナハウスで、ポルトガルとイタリアで活動している建築事務所Cannatá & Fernandesが設計したものだ。

木材の柔らかい風合いが住む人にとって喜ばしいのはもちろんだが、コンテナハウスの利点とそれをつくるノウハウは特に注目したい。コンテナハウスの良いところは「持ち運び可能」「環境に優しい」という点だ。持ち運びが可能であれば、継続的に使用することができる。また環境に優しい(ほとんど整地をする必要がない)点により「循環する中に暮らしている」といった感覚を感じられるだろう。

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今日の日本では多くの家が余っており、使い手がいない状態だ。もしかしたら、その木材をコンテナハウスの素材として利用できるかもしれない。使い道のない(使い手のいない)家を一度バラバラにして、その素材をもとにコンテナハウスをつくるということだ。

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これは簡易別荘をつくるのにはもってこいではないだろうか。素材を現地調達し、別荘を建て、空き家問題の解決方法にもなる。コンテナハウスの利点や、それをつくるノウハウは、そういった問題を解決する手段にもなりうる。もしも多くの人間がコンテナハウスをつくれるノウハウを持ち合わせていれば、人間の流動性が高まるかもしれない。

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時が経つにつれ人口は減少し、空き家はどんどん増えていく。ライフスタイルが多様になっていく今日、コンテナハウスは無視できないものになっていきそうだ。

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