家から2kmの小さな隠れ家、すぐそこにある自然を楽しむ「City Cottage」

外観
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この小さなコテージは、フィンランドの首都ヘルシンキの中心部から約5km、森と海に囲まれた島にあります。オーナーは建築家のPalva夫妻です。夫妻は、自宅や仕事場からわずか2kmの海辺の森に、14㎡(約4坪)のコテージを建てました。もともと自然の中で過ごすことが大好きなフィンランド人ですが、とりわけここ数年、ヘルシンキで子育て中の若い家族の間では、自然と親しむライフスタイルがトレンドなのだそうです。

キッチン周り
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若いお父さんでもあるJussi Palvaさんによると、小さな家というのは、それだけでエコなのだそう。まず建設費が手頃です。また、電気などのエネルギー使用量が少ない。電気は冬でも太陽光発電でまかなえるとのこと。薪ストーブも、小さな家なので少しの薪ですぐ暖かくなりそうですね。

薪ストーブ
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休暇を楽しむために車や飛行機で遠出しなくてすむのもエコです、とお父さんのJussiさん。近いから、当座使うものだけ持ってさっと行けるのも魅力的。何か必要になったときや、シャワーをあびたいときは、すぐ家に戻ることができます。これなら、小さなお子さんと一緒でも、気軽に自然の中での生活を楽しめますね。

キッチン
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とはいえ、小さなコテージなので、4人家族で快適に過ごせるように、スペースの使い方には工夫をこらしています。設計時は、小さな船やキャンピングカーを参考にして、狭い空間を無駄なく使う方法を検討したそうです。
入口の靴脱ぎ石に、そこはかとなく「和」の雰囲気を感じる人もいるかもしれません、なんとリビングは日本でいうところの「小上がり」になっています。もちろん畳敷き!

入口
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リビング
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小上がりの下は収納スペースになっています。ストーブの近くに薪を置けるのは便利ですね。

床下収納
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ぴったりサイズの作り付け家具に、散らかりがちなおもちゃもすっきり収納。屋根下のわずかな空間も棚として活用しています。

収納家具
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ソファにマットを敷けば、3人分のベッドが出来上がり。4人目はロフトで休みます。もっとも、日本人ならそのまま畳に寝てしまいそうですね。

ベッド
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身近にある自然を慈しみながら、家族と一緒に楽しむ。小さなコテージは、Palva夫妻の望みどおりのライフスタイルを提供してくれているようです。

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