物置小屋を変身させた、家族5人のセカンドハウス「Lanesville Outbuilding」

hh
via: Dwell

大家族だからといって、タイニーハウスを楽しめないとは限らない。マサチューセッツに暮らすTim and Meg Ferguson Sauder夫妻は、3人の小さな子供と慌しい生活を送っていた。大きくなっていく子供達と、増えていく荷物で狭くなっていく生活空間。庭にあった物置小屋は古くて状態が悪く、使い物にならない。この状態を打開すべく、頭のきれる夫妻は、同じく機才に富んだ子供達と共に知恵を絞った。浮かんできたアイデアはこうだ。物置小屋を単純に建て直す代わりに、週末に家族で楽しめるような、小さなセカンドハウスを庭に立ててみてはどうだろうか?

贅沢というよりは必要性から始まったこの家族プロジェクトは、結果として大成功となった。建設にはリサイクル素材を使い、あくまでもコストをおさえながら、開放的で美しいタイニーハウスが完成。来客時は客用ハウスとして利用も出来るし、子供の遊び場、夫妻のホームオフィスとしての活用も出来る。

via: Dwell
via: Dwell

コストを抑えたといっても、どうせセカンドハウスを建てるだけの余裕があったから出来たんだろう、と思っている方も多いのでは?実は驚くべきことに、屋根などしっかりとした建築技術が必要な箇所以外は、約16㎡の小屋すべては家族全員の手作業によって作りあげられたのである!これを聞けば、おしゃれなこの小屋も単なる「羨ましい」から、「自分でも実践できる実例」として見直すことが出来るのではないだろうか。

via: Dwell
via: Dwell
via: Dwell
via: Dwell
via: Dwell
via: Dwell

小屋の壁面に使われているマホガニーの木、床に使ったオークの木は全て捨てられたものを拾ってきた。あまった木材の一部は屋外に設置されたシャワールームへ。内部の家具もほとんどが中古品か、拾ってきたものを器用に作り変えたものだ。そう、お洒落な見た目や「セカンドハウス」の言葉の響きにだまされてはいけない。この家族プロジェクトは、本当の意味でタイニーなのである。小さな予算で、小さな空間を使って、豊かに生きる。この家族から学べることはまだまだありそうだ。

via: Dwell
via: Dwell

(文=杉田真理子)

via:
Dwell