必要なときに、行きたい場所へ。移動可能な、湖に浮かぶ別荘「floatwing」

Via: designboom.com
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「次の週末は、湖に浮かぶ別荘に遊びに来ない?」

行くでしょ、絶対。こんな誘いがあったら、二つ返事で答えてしまいそうだ。今回紹介するのは、ポルトガルのコインブラという都市にある、Friday社が設計した浮かぶ別荘、その名も「floatwing」。水の音とそよ風が聴こえてきそうな美しい建物は、日々の生活の疲れを癒すのに充分すぎる非日常を与えてくれる。

まずは、その佇まいと室内を楽しんでもらいたい。

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あまりに日常とかけ離れすぎていて、ため息が出てしまいそうだが、Floatwingの魅力はそのデザインだけでなく、機能にも隠されていた。

幅は約6m。長さは用途によって10m~18mの範囲で選択することが可能だ。18mの構造を選んだ場合、最大で3つの寝室を確保することができる。

また、Floatwingには船外機と呼ばれる、いわばモーターのようなものが付いている。時速約5キロとゆったりとしたスピードで進むため、Floatwingの住人は朝が来るたびに新しい場所で目を覚ますことができるのだ。目的地を「別荘」に任せてゆったりと湖上でくつろぐなんて、なんという贅沢だろう。

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Floatwingを設計したFriday社は、ヨーロッパの中でも古い歴史を持つ名門大学であるコインブラ大学から独立した企業だ。機械工学や建設、船舶、海洋研究の分野で経験を積んだプロフェッショナルがチームを組んで結成されている。Floatwingに続く彼らの新しいプロジェクトは、2人乗りの小型潜水機で、300mの海底まで潜ることができるという。

Via: facebook.com/gofriday.eu Friday社が開発した個人用潜水艦
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Friday社が開発した個人用潜水艦

どちらのプロジェクトからも、余暇や自由時間を思いっきり楽しむためのアイデアを生み出したいという、彼らの強いポリシーが感じられる。

もう一つ、Floatwingの驚くべき点は持ち運びが可能だということ。プレハブ工法でできており、建物の設備や家具を含むすべての部品は、2つの輸送用コンテナに簡単に保管することができるという。

私たちは、別荘というと、山や海の近くなど当然決まった場所にあって休暇のたびに訪れる場所だと考えてしまうのではないだろうか。管理が面倒だったり、そう何度も訪れることはないから、と思う人も少なくないだろう。だが、Friday社が考える別荘は、「必要なときに、行きたい場所へ持ち運ぶもの」。余暇を楽しむということを、とことん突き詰めた結果なのかもしれない。別荘を持ち運ぶという新しい発想は、私たちの想像力を掻き立てる。次の休暇は、別荘を持って一体、どこへ?

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