世界の小さな住まい方

子どもの未来を明るく照らす、ガーデン・プレイハウス「VARDO HUT CUBBY」

倉田直子プロフィールアイコン | 2016.10.24
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自分の家の庭に遊園地があったらいいのに…! 子どもなら誰でもそんな夢をみるだろう。そんな願いを、オーストラリアのプロの建築家が叶えてしまった。その「夢の遊び場」はオークションで高額で落札され、チャリティーに役立てられることにもなったという。一体どんな遊び場なのだろうか。

その夢の遊び場は、豪州メルボルンを拠点に活動しているDoherty Design Studioがデザインしたガーデンハウス「VARDO HUT CUBBY」。「VARDO」とは別名ロマーニワゴン(Romani Wagon)とも呼ばれる、かつてロマ(移動型民族)の人々が使用していた居住型馬車のことを指す。言うなれば、元祖トレーラーハウスだ。

このガーデンハウスは移動式ではないが、丸いかまぼこ型の屋根がロマーニワゴンを連想させることからその名前がついたようだ。

木製の壁とじゅうたんの床は、子どもが跳ね回ってもけがをする危険を軽減するやさしい構造。ロフト式だが、ネットを張っているので2階から転落する心配も無用だ。

実はこのネットは上に乗ることもできる。2階そのものがハンモックのようになっているのだ。下のドアから入ってきた友達を上から驚かせたりするのも楽しいだろう。

正面玄関以外にも、まるで忍者屋敷の隠し扉のようなドアが。大人ではなく、子どもがデザインしたのではないかと思うほど、子ども心のツボを付いている。

壁面に作りつけられたラティスに小さなウォールガーデンを作るのもいい。この家全体を包み込めるくらいグリーンが育ったら、「隠れ家」のようになって秘密基地としても活躍するだろう。

2015年に豪州で開催された「メルボルン国際フラワーショー」に出品されたこのガーデンハウスは、チャリティーオークションにかけられ9000ドルで落札された。全6作の出品作の中で最高額だったという。その落札金は、さまざまな事情で住む家がない子どもや教育を受けられない子どものサポートのために活用されるのだという。

遊べる子どもも楽しいし、その落札されたお金で救われる子どももいるという最高の循環を生み出した「VARDO HUT CUBBY」。これからも子どもの大切な時間を彩っていって欲しいものだ。

Via:
dohertydesignstudio.com.au
designboom.com

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倉田直子プロフィールアイコン

Writer 倉田直子

東京生まれ。メーカーの宣伝部に勤務後、バックパッカーデビュー。旅と砂漠の楽しさに目覚める。2004年から映画レビューを中心に映画ライターとして活動。2008年に家族の仕事都合で北アフリカのリビアに移住。リビア在住中に、現地の生活をリポートする海外在住ライターとしての活動開始。その後2011年2月、リビアの情勢悪化をうけ避難脱出。半年ほど世界を転々とした後、イギリスのスコットランドに移住。知っているようで知らない当地の魅力を主にWEBメディアで執筆。2015年夏、オランダに再移住。近くても異なる英蘭文化を体験中。現地校に通う7歳の娘と一緒に、オランダ語も勉強している。

HP:オランダ移住白書

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