70年代ヴィンテージデザインが光る。エコな電動バイク「The Super 73」

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限りなくシンプルで華奢なフレームとゴツいタイヤが特徴的なこのバイクのような自転車のような乗り物。カリフォルニア州オレンジ郡に拠点を置くスタートアップ「リチウムサイクルズ」がデザイン・開発した「The Super 73」は、リチウム電池で動く1000ワットのモーターを搭載した電動バイクです。

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このバイク、日本ではあまり見かけない「モーター(原動機)」と「ペダル」をあわせた言葉である「モペット」という分類に分けられます。

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搭乗者がペダルをこぐ力をモーターが補助してくれる「電動アシスト自転車」は、搭乗者がペダルをこがなければ走行しない作りになっていますが、「モペット」はペダルを漕がなくてもモーターだけで走行できるため、日本では原付扱いになります。重さ約30キロと、通常の原付スクーターに比べ半分以下の軽さで扱いやすいのも特徴です。

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ミニマルでどこかレトロな見た目は、70年代に流行したヴィンテージミニバイクにインスパイアされたそう。当時のミニバイクは「リチウムサイクルズ」が拠点を置くカリフォルニア州で製造されていたそうで、今でも愛されるそのレトロなデザインを現代の技術を持って再現したのがこのバイクです。

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シートの下に収まっている取り外し可能なリチウムイオンバッテリーは約3.5時間でフル充電でき、平坦な道ではペダルを使わずに20マイル(約30キロメートル)のドライブが楽しめます。1000ワット出力のモーターのおかげで、自転車のような見た目でありながら時速40キロ以上の走行も可能なのだとか。

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ハンドルの真ん中にある液晶ディスプレイではスピードと距離情報が確認でき、バイクのスロットルはあらかじめ設定された5段階のモーター出力の上げ下げを左の親指でボタン操作できるようになっています。砂利道や砂浜といった足場の悪い道での走行も可能にする20インチのホイールと4.25インチ幅のタイヤには、安定した強い制御力が得られるディスクブレーキが搭載されています。

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スマートフォンの充電も可能なUSB充電ポート、カップホルダーと栓抜きも付いている遊び心のあるデザインもポイント。

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このバイクの開発にあたって、「リチウムサイクルズ」は2016年にクラウドファンディングサイト「キックスターター」で出資を募り、1カ月弱で44万ドル集めることに成功しました。2016年末には、LAに拠点を置くインフルエンサーたちのインスタグラムからNYファッションウィークなど、至るところで話題になっていたこのバイク、2016年限定モデルのOriginal Super 73®はすでに完売。2018年版モデルは現在プレオーダーの受付中で、新モデルは2017年11月1日から発送開始予定だそう。

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また、The Super 73に加え500ワットモーターを搭載したモデル「Scout」も販売中です。

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A地点からB地点へのエコな移動手段としてだけではもったいないこのバイク。お気に入りのドリンクをカップホルダーに入れて、気ままなドライブに出かけたくなりますね。

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