全天候対応型マットレスがポイント。拡張型コンテナハウス「envision nomadic dwelling

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coco-mat (ココマット)は、古代の歴史が眠るギリシャの首都アテネに、本拠を置く全天候型マットレスブランドだ。

cocoon modules (コクーン・モジュール)というコンテナ建築のスタートアップ企業とともに、環境に優しい現代的な住まい方を実現する組み立てユニット型コンテナを開発した。ギリシャのキフィシアにあるcoco-mat本部で建設、設置されており、現在は訪問者向けに公開されている。

この住居の優れている点は、従来型の住居より50%もの低コストで製作されていたという点だ。
日々の日常の用途に合わせて「スマート」ローテクノロジーシステムというものを採用し、また家具も会社のブランドを生かし、全天候対応型となっている。

中を見てみても、非常に快適な生活が想像できる。

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キッチンや洗面所、シャワー本棚にエアコンまで生活に困ることはなさそうだ。
広々としたオーガニックソファーマットは、もちろんcoco-matの提供のもの。色も明るく広々としたオープンスペースにフィットし、心まで明るくなりそうだ。

収納スペースもたくさんあるため、実際生活した際もごちゃごちゃとすることもなさそうだ。

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住居スペース、リビングスペースには大きな窓ガラスが取り付けられており、室内に多くの光を取り込むことができる。窓を全開にすると、家と外との境界が少なくなるため、室内が拡張されているような感覚をもつことができる。

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ソファーなどの家具はcoco-matsの高級全天候対応マットレスなので、野外においてもへっちゃら。マットレスを野外に置くと、広大なプライベートなお昼寝空間のできあがりだ。
家具を置いた周り全体がその生活空間の一部となるので、例えどんなに住居の面積が狭くても、圧迫感や精神的な狭さを全く感じさせない。

天気のいい日はお日様の下で壮大な自然に囲まれながら、気持ちよく食事、会話、昼寝まで楽しめる。

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もちろん、天気が悪かったり、寒い日にわざわざ外で寝なくてもいい。室内にはダブルベッドが入る寝室もあり、大きなガラス張りの窓から景色を楽しみながら、これまたcoco-matsの心地よいマットレスで眠りにつくことができる。

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通常寝室に大きな窓がついていると、外から見られて恥ずかしいと思う方も多くいると思うが、その点も心配ない。ガラスは写真のように外からは反射するように作られており、中は見えないのだ。
また、防犯のためなど完全に締め切れるように鉄の扉もつけられていて、これがコンテナハウスならではと言える。デザイン的にもいい感じだ。

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cocoon modulesの設計チームによれば、彼らのモジュールは「従来型のギリシャのプレハブよりも15%ほど安く、普通の住まいよりも30%ほど安くなる」と説明している。

このモジュールは専用の設計空間で数週間で製作可能で、どこでも設置したい場所に輸送可能。
このように場所を選ばない住まい方は「場所における人間工学」のようなものを考えることができるようになり、レゴのようにどんどんとその空間が拡張可能となる。

天井をよく見てみると何かがありそうだ。コンテナの裏側にあるハシゴから登って詳しくみてみよう。

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天井が平たいコンテナハウスの特性を生かし、このように天井にちょっとした庭をつくることができる。敷地が限られている場所に設置したとしても、このようにガーデニングを楽しむことができる。

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コンテナハウスはこれまでも色々と取り上げてきたが、このように一つ「全天候対応型のマットレス」というものが加わるだけで、さらに劇的にライフスタイルが快適で、開放的になるだろう。
小さな住まいは空間が限られているが、洗練された道具があると、それ以上のものが手に入るという顕著な例といえるかもしれない。

 

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