森の中の宇宙船? コンクリート管をリサイクルした「Tubo Hotel」

世界で最もユニークなホテル、と唄われる「Tubo Hotel」。この外観を見れば誰でも納得、まるで森の中に不時着した宇宙船のよう!円筒形の外壁は、コンクリート管を再利用してつくられています。

このホテルがあるのはメキシコのTepoztlán。豊かな自然に囲まれた、パノラマビューが望める場所です。この立地に加え、客室がコンクリート管というユニークさにより、この地域の観光に新たな希望をもたらしています。

直径2.44m、長さ3.5mのコンクリート管のひとつひとつが客室になっていて、それぞれにクイーンサイズのベッド、照明、空冷用のファンを装備。トイレの部屋は別にあり、他の客と共有で使います。より安く短い工期でつくることで、客室を手頃な価格で提供し、幅広い旅行客を呼び込む狙いです。

実はこのコンクリート管を使うアイデア、建築家Andreas Straussがオーストラリアにつくった「Hotel Despark」で実践されています。
そこからヒントを得た設計者、T3ARC Architectureは、新たなモジュールを考案し、より洗練されたかたちで「Tubo Hotel」をつくり上げたのです。

都市の空き地に転がるシェルターとしての意図が強い「Hotel Despark」に対して、「Tubo Hotel」は豊かな自然の中に置かれ、積み上げることで有効に土地を使い、ガラスの開口や空調を設けて、より快適な室内環境を提供しています。

重厚なコンクリート管の壁に対して、入口をガラス張りとすることで客室は明るく開放的に。夜には部屋の光が鮮やかな色とともに溢れ出し、森の中に魅惑的な雰囲気をつくり出します。

異世界へといざなってくれそうなこのホテル、一度は泊まってみたいですね。

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参考:t3arc.blogspot.jp