コックピットが分離。ヤドカリ型の合体キャンピングカー「Colim」

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日本では2018年、キャンピングカーの売れ行きが好調だったようです。“災”の文字で象徴された一年、災害時の車中泊用として注目されたことが理由の一つでしょう。

キャンピングカーの選定で悩ましいのは、快適な居住性を優先させると車体のサイズが大きくなり、日常のタウンユースには不向きになってしまうこと。「Colim」は、普段使いのときにはコックピットが分離する、ヤドカリ型キャンピングカーのコンセプトモデルです。

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ヨーロッパ有数の大学都市、オーストリアのグラーツ市にあるヨアネウム応用科学大学。2008年の卒業制作展示で注目を集めた作品が、クリスチャン・スサーナが提示した新しい合体キャンピングカーColimのコンセプト。

Colim(Colors Of Life In Motion: 動く生活の色)は、「キャラバン – キャンピングカー – ライフスタイル – ビジネスを橋渡しする」というテーマのライフスタイル・モビリティホームです。着脱式のコックピットは、分離すると小型車として単独走行が可能。自宅のガレージやキャンピングに出かける際は、コックピットを合体する仕組みです。

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後部のリビングスペースには、2〜4人が収容可能。多機能モジュールによるインテリアは、キッチン、バスルーム、ベッドルーム、収納スペースをフレキシブルに配置できます。ユーザーのライフスタイルに応じてパーソナライズして、2ウェイ以上に使えるデザインとなっています。

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椅子としても使える収納ボックスは、邪魔なときには壁にアタッチして整理できます。

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座席の背もたれパネルを外して、バスルーム上のロフトにはめれば、就寝スペースが拡張できます。

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Colimは、巨大な躯体を走行させるための強力なハイブリッドエンジンを搭載、ルーフトップには電力を供給するための大きなソーラーパネルを備えています。広いサイドウィンドウとトップのフロントガラスから、車内に十分な自然光を取り入れることができます。

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クリスチャン・スサーナは、2017年に自身のデザインスタジオ designitnowを設立。山岳救助用の蜘蛛型ドローンや、キャタピラを使用した全地形型モビリティなど、ユニークなデザインスタディを続けています。

Colimの「ヤドカリ」コンセプトは、自動運転車に応用すれば面白いと思います。ヤド母艦を用途別に用意すれば、ショップやカフェ、ダイナー、バスルームやベッドルームにジョイント可能だからです。これで、自動運転車のトイレ問題も解決?

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