これは目立ちすぎ……? まっピンクなトレーラー「magenta tiny house」

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人口増加や、経済不安から、住宅費用を抑える傾向にあり、タイニーハウスの需要が世界的に高まり続けている。特に、アメリカ人の半分以上が、約30畳程度の家の購入を検討しているというデータも出ているほどだ。中でも、ミレニアル世代の63%はコンパクトな家に興味を持っているという調査結果も出ている。

さて、今回のモバイルハウスは、目の覚めるような鮮やかなピンクのトレーラー。

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このトレーラーのオーナーでありビルダーは、ピンアップ・ハウシーズというスモールハウス専門の建築会社の代表でもある、ジョシュア・ウーズマン。
チェコに本拠があるものの、アメリカやカナダといった場所で制作することも多いようだ。すべてハンドメイドながら、簡単な構造のため制作期間は3ヶ月と非常に短い。

ドラえもんのどこでもドアのようなアニメの世界を連想してしまう、鮮やかな「マゼンタ色」のトレーラーハウス。室内がどんな色なのかとても興味が湧き、中に入ってみると、外観の色からは想像できないほどシンプルな内装。壁には断熱材のベニア板のパネルを使っていて、ワイルドな感じで、外観とのギャップが面白い。

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木造造りの小さな小屋の中にはベッドと、小さなテーブル、折りたたみ椅子が2つあるだけ。奥にはコンパクトなキッチンまであり、生活に必要なものは揃っている印象だ。

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キッチンの水はタンクに貯めたものを使う。大きなコンロを置くスペースはないが、小さな携帯用のガス調理器があれば簡単な料理には十分だ。手の込んだ料理を作るには不向きだが、コンパクトなキッチンは調理の後片付けが簡単なのが嬉しい。

キッチンの横の扉を通り抜ければ、そこにあるのはバイオトイレ。自然環境に考慮したエコな暮らしが可能だ。

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3.4 ×1.87 メートルほどの床面積しかない狭いトレーラーハウスで、快適に、満足できる暮らしをするためには、スペースの有効活用が必要不可欠となってくる。そのため、このトレーラーには様々なアイデアが見て取れる。
まず最初に気づくのは、小さな折りたたみ式のカウチベッドを置いていることだ。日中はソファにもなり、下は引き出し式の収納スペースもある。寒い地域での生活には必需品の小型ストーブも完備。

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壁や天井にはネットがかかっており、収納スペースとなっている。ネットを壁につければ、物を壁にホールドすることができ、天井に大きく広げれば、天井との間の空間を有効利用できる。車で牽引され移動する際に、収納してる物が落ちる心配がないし、狭いスペースでの収納にとても便利で良いアイデアといえる。

電力は、メインの車からケーブルを接続することでまかなえる。

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モバイルハウスのいいところは、たとえその家自体の空間が狭くても、その周りの自然や土地を共有しながら暮らしていけるという点だ。
写真のように、お気に入りの草原などにベンチをおけば、最高のコーヒーブレークが楽しめる。

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2007年-2009年ごろにアメリカで起こった「サブプライム住宅ローン危機」という社会問題があった。低所得者層にローンを組む仕組み自体は素晴らしいが、それが返せないならばやはり問題だ。
そのようなローンを組むよりは、全部込みで11,000米ドルほどで購入でき、好きなところに移動しながら快適な暮らしを手に入れることができる。今、このようなスモールハウスに注目が集まっているのも頷けるところだ。

 

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