![](https://i2.wp.com/images.dwell.com/photos-6328431439726800896/6511322127476723712-large/parked-in-henderson-nevada-just-outside-of-las-vegas-the-blue-baloo-tiny-house-currently-serves-as-an-airbnb-rental.jpg?resize=1140%2C760&ssl=1)
アメリカ合衆国・ネバタ州のヘンダーソンに住むJilan Wise (ジラン・ワイス) とその夫Josh Farley (ジョッシュ・ファーレイ) が、20,000USD (約200万円)以下の予算で、必要最小限の暮らしを実現した。
この「Blue Baloo Tiny House (ブルーバルータイニーハウス)」と名付けたタイニーハウスの総面積は、18.5平方メートルほどでかなりコンパクト、そこに、夫婦と子ども2人の4人家族と犬2匹が一緒に暮らしている。
彼らの以前の家が、232.2平方メートルだったことから考えると、かなり大胆なダウンサイジングに踏み切ったことがわかる。
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彼らが購入した一般的なトレーラーの「ベース部分」を家の基礎として、水色と黄色のパステルカラーが鮮やかな外観のタイニーハウスを乗せた。もともと建築家でもビルダーでもなかった彼らは、いちからリサーチや学習を始め、こんな立派なトレーラーーハウスを、しかも、低予算で作り上げた。
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オシャレに仕上げている外壁をよく見ると、水色の部分は波上のトタンで、真ん中の黄色く塗っているのはスギ材。これも、予算を抑える知恵といえよう。
室内にも低予算で仕上げるための工夫が多く見られる。
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淡いパステルブルーと白を基調にした、清潔な印象の室内。ビルトインのソファは、下をボックスの棚にすることによって、狭い空間に収納スペースをうまく作り出している。
コンパクトながら、シンクや大きな調理台がある明るいキッチン。後ろには大きな冷蔵庫もあり、4人分の食料をしっかり確保できそうだ。
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奥には洗面所、トイレとシャワー&バスタブまで完備。しかも、サイドの窓は採光プラス換気の役目も果たしている。ここだけ見たら、とてもタイニーハウスとは思えぬほどの充実度だ。
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冷蔵庫の横にある2階のロフトに上がるハシゴは、奥が深くなっており、本や小物を並べていくことも可能だ。
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2階のロフト部分は寝室になっていて、子どもが小さい間は、家族4人で寝れるほどのスペースだ。
天井が低いロフトは暗くなりがちだが、側面に窓を取り付けることによって、光を取り込み明るさを十分確保している。
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反対側のロフトは、子ども部屋として十分なスペース。カーテンを広げると、プライベートも十分に守られるので、子どもがある程度大きくなるまで、4人で十分に暮らしていけそうだ。
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以前は、アメリカでよくあるRVなどが駐車しているトレーラーパークで暮らしていた。しかし、そこは、盗難や治安も悪く、近隣トラブルもよく発生して、子どもと暮らすには安全でなかったため、この土地に引っ越すことにしたそうだ。引越しに伴い、以前のトレーラーからバージョンアップしたのが今回のトレーラーだ。
この様に、家族の状況に合わせて、作り直したりできるのも自作スモールハウスのメリットでもある。
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家族で旅をしながら生活することは素敵なことで、憧れもあるが、子どもの事を考えると、治安の問題や成長にともなう教育など、さまざまな問題に直面する。そんなときは、どこかに定住することで得られる安定感もほしくなるものだ。
普段は定住できるほどの広さと設備を備え、、冒険の旅に出ようと思えばいつでも出発することができる、そんなモバイルハウスは、生活環境の変化や家族形態の変化、価値観の変化などに柔軟に対処できそうだ。
アメリカ経済のみならず、世界経済にも影響を及ぼしたサブプライムローンによる経済破綻は、アメリカの住宅ブームを失速させたといわれている。発展している大都会や高水準の生活がある一方で、不安定な経済状況も実感している現在、世の中の価値観も少し変わりつつあり、今回のようなモバイルハウスやタイニーハウスに注目が集まっている。
お金で幸せが買える訳ではないが、ないと困るのもお金。お金や物、家に対する価値観は人それぞれだが、低予算でも家族としての幸せを享受できるスモールハウス、これからもっと需要が高まるのではないだろうか。
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普段は定住していて、冒険の旅に出ようと思えばいつでも出発することができる、そんなモバイルハウスは、生活環境の変化や家族形態の変化、価値観の変化などに柔軟に対処できそうだ。