スモールハウス作りを心得た会社が作ったスモールハウス「Rumspringa」

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アメリカ合衆国の北部に位置するペンシルベニア州のウェルスビルに、「Rumspringa」という名前のレンタル可能なタイニーハウスが完成した。この小屋のオーナー、アンバー・エステプと ジョー・キングは、ポルトガルを旅した際に滞在したエココテージから着想を得たそうだ。実際に建築したのはリベレーション・タイニー・ホームズという建築会社だ。

家の外装は白の下見張りの板を張る、米国では非常によく見かけるスタイルを採用している。屋根は黒色の鉄の素材を使い、外壁の白色とのコントラストが美しい。ドアの周りは、木の素材を活かすことで家のアクセントとしている点はスカンジナビア式。

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この「Rumspringa」の外観は小さいが、中に入ると空間を広く見せる工夫が随所にみられる。

まず、壁や家具・収納など白を基調にしている点だ。白には実空間よりも広く見せる効果があるので、狭いスペースには効果的であり、タイニーハウスには適している。光を反射しやすく、室内が明るくなるというメリットもある。

床やカウンターテーブル、棚、シーリングファンなどは木目の美しい木材で統一し、アクセントの黒いスチールが、スタイリッシュかつナチュラルテイストな空間を演出している。また2階ロフトの寝室部分も壁を作らず、オープンにすることで開放的に空間を広く見せる効果になっている。

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階段も一段一段が収納棚となっており、スペースを有効活用し、空間を潰してしまわないもう一つの工夫といえるだろう。

キッチンには冷蔵庫もしっかりと備え付けられているので、料理も可能。シャワーや洗面所などの水回りも完備して、電気も使えるため、タイニーハウスながら普通の生活が可能だ。

TVも据え置きではなく壁に取り付け、床面を広くしている。まさに、スモールハウスを理解し、知り尽くした会社がきっちりと設計をした、本当に完成度の高いスモールハウスであることがわかる。

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寝室に関してもダブルベッドを置いても、周りにゆとりのある広さだ。
両サイドには横長の採光窓がつけられており、寝室が自然光で満たされる。日が昇ると、朝日が自然と差し込むため、都会のリズムに慣れてしまい、寝起きが悪い人も、気持ち良く目覚めることが出来ることだろう。

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このタイニーハウスは、自然が美しいギルフォード・ピンチョット州立公園のすぐ近くに建っているので、周りが美しい木々に囲まれている。庭ではコネワゴ山をバックに、専用のピットに薪をくべながらキャンプファイヤーを楽しむことが出来る。

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木陰に置いたハンモックで、ゆったりと自然を満喫しながら昼寝や読書をするのもいいだろう。

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アメリカ全盛の時代とは少し違ってきたものの、今まだに資本主義社会を牽引する第一の国として大量消費社会が根強く残るアメリカ。そんな国において、ここでは大都会の忙しい生活はなく、釣りやカヤックやハイキングやバーベキューなど、自然とふれ合うミニマルな生活を体験出来る。

この家は、彼らの意向によりAirbnbなどで貸し出しているそうなので、興味のある方、大都会の生活に疲れた人など、是非泊まってみてはいかがだろうか。

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