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【書評】ちいさな暮らしの実践にパーマカルチャーが役立つ、「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」|ちいさな暮らしを学ぶ本

こんにちは!「TINYHOUSE ORCHESTRA」書評ライターのしょーじです。

この連載「小さな暮らしを学ぶ本」では、タイニーハウスや、ちいさな暮らしに関する本を紹介していきます。紹介する本を選ぶのは、国内初タイニーハウスの専門サイト「TINYHOUSE ORCHESTRA(タイニーハウスオーケストラ)」事業部長の相馬さん。今回、相馬さんから手渡された本は「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」です。

ちいさな暮らしをおこなう上で、自分が感じる本質的な幸せを見極めることは大切なことです。それはさまざまな体験や自己表現をとおして見えてくるもの。「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」には幸せを見極めるための実践方法として、近年注目を集めるパーマカルチャーが紹介されています。

書名:都会からはじまる新しい生き方のデザイン
著者:ソーヤー海 東京アーバンパーマカルチャー
出版社:エムエム・ブックス
出版年:2015年

“パーマ”カルチャーの“パーマ”とは、髪型ではありません

本書で紹介されているのは、パーマカルチャーのさまざまな実践方法やそれに関する対談です。

パーマカルチャーと聞くと、「そもそもどんなもの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実は、わたしもそのひとりでした。周りの友人に聞いてみても「パーマの髪型が流行ってるってこと?」「パーマって英単語では『永久の』って意味があるからずっと続く文化?」など、はっきりとした答えは出てきません。

パーマカルチャーとは「『permanent(永久の)』と『agriculture(農業)』をつなぎ合わせた造語で、環境や生態系を破壊することなく、自然の豊かな恵みによって人間の必要性を満たすさまざまな技術」という定義が本書で紹介されています。

もう少し噛み砕いて説明すると、「身の回りの資源や技術を最大限に活用して、永続的に、より幸せで豊かな生き方を作ることを目指すもの」です。

大量消費が当たり前になった現代では、多くの人が物質的に豊かな生活を送っています。しかし、その豊かさは、限りある地球の資源を消費しながら作られたもので永久には続きません。パーマカルチャーとは、現代の経済や消費のスタイルに警鐘を鳴らし、永続的で豊かな生活を作るための方法であり、各々の幸せな暮らしを見つめ直す手段でもあるのです。

気軽にはじめてみるが吉?パーマカルチャーを実践する3つの具体例

本書では、パーマカルチャーの実践として56の実践方法が紹介され、以下の5つのカテゴリーに分けられています。

・Edible(食べられること):家庭菜園やニワトリを飼うことなど
・DIY(自分でやってみること):太陽光発電や小屋作りなど
・Edge(境界を超えること):都市や遊休地などの新しい可能性を探ることなど
・Gift(与えること):寄付をすることなど
・Stop(立ち止まって考えてみること):マインドフルネスやデジタルデトックスなど

自分自身の「ちいさな暮らし」をゼロから考える上で、常識の外側で起こっている出来事を見聞きすることは大切なことです。読む人によって「探していたのはこれだ!」とビビッとくることや、「なにこれ?」と受け入れにくく感じることもあると思いますが、とにかく読み進めてください。きっと本質的な幸せを見つめ直すきっかけが得られると思います。

ここでは、実践方法の中から私が気になった3つのコトを紹介します。

①食べられる植物を育てる「バルコニーガーデン」
「バルコニーガーデン」はEdible(食べられること)の実践で、ポイントは「すでにある資源を活用する」ことです。わざわざ生活圏から離れた畑を借りなくとも、ベランダやバルコニーで野菜を育てれば簡単な菜園になります。また、市販の鉢植えやプランターの代わりに、ペットボトルや牛乳パックを活用するなど、ゴミとして処分される資源を再利用することも特長です。

②道端や公園など公共の場へ植物を植えてしまう「ゲリラガーデニング」
ゲリラガーデニングはEdge(境界を超えること)の実践方法で、イギリスで生まれて世界に広がったムーブメントです。簡単に言えば、道端や公園など公共の場へ植物を植えてしまうこと。本書ではこの「ゲリラガーデニング」が住民同士のつながりを生み、Edge(境界)を越えた事例が紹介されています。

③ご近所さんでご飯を持ち寄る「ポットラック」
ポットラックはGift(与えること)の実践方法。これは、近所の人とご飯を持ち寄ってシェアしながら一緒に食べることです。この方法は、持ち寄りパーティーとして経験している人も多いのではないでしょうか?本書では、食べ物を与え合うことによって、食材のロスを無くし、好きな食べ物をシェアすることでコミュニティが生まれた事例が紹介されています。ポットラックは気軽に実践できるGift(与える)の行為なのです。

パーマカルチャーって実は簡単、あなたの「好き」を見つけて実践してみては?


上に紹介した3つのコトはすべて、私の好きなことや興味があること、そして身近に感じられるものから選びました。

たとえば、バルコニーガーデンとゲリラガーデニングは、私が花屋さんでアルバイトをしていた頃の「植物を扱うのって難しいけど楽しい!」という気持ちから。食べ物を持ち寄ってみんなで食べる「ポットラック」は、アメリカ留学中に一緒に住んでいた友達と、得意料理を作って持ち寄った楽しい時間を思い出しながら選びました。

パーマカルチャーというと、なんだか難しいことのように思ってしまいますが、あなたの「好きなこと」や「興味があること」から始められる簡単なものなのです。自分と周りの資源を活かしてよりよい生活を作っていく生き方はいまからでも始められることだと思います。そのヒントを「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」で探してみませんか?

▼タイニーハウスの種類・お金・土地についての情報はこちら
http://yadokari.net/orchestra/what-is-tiny/
▼見学や宿泊ができるタイニーハウスはこちら
http://yadokari.net/orchestra/try-stay/
▼購入ができるタイニーハウスはこちら
http://yadokari.net/orchestra/build-live/

ライター:しょーじだいき
1988年大阪府生まれ。京都市の中高生向け個別指導塾Study Room 副教室長。ほかにNPO法人ゼロワンでチャンバラ合戦 -戦 IKUSA- のイベント運営、株式会社Tears SwitchでWeb編集を担当。「TINYHOUSE ORCHESTRA(タイニーハウスオーケストラ)」ではおもに書評記事を書いています。

こんにちは!「TINYHOUSE ORCHESTRA」書評ライターのしょーじです。

この連載「小さな暮らしを学ぶ本」では、タイニーハウスや、ちいさな暮らしに関する本を紹介していきます。紹介する本を選ぶのは、国内初タイニーハウスの専門サイト「TINYHOUSE ORCHESTRA(タイニーハウスオーケストラ)」事業部長の相馬さん。今回、相馬さんから手渡された本は「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」です。

ちいさな暮らしをおこなう上で、自分が感じる本質的な幸せを見極めることは大切なことです。それはさまざまな体験や自己表現をとおして見えてくるもの。「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」には幸せを見極めるための実践方法として、近年注目を集めるパーマカルチャーが紹介されています。

書名:都会からはじまる新しい生き方のデザイン
著者:ソーヤー海 東京アーバンパーマカルチャー
出版社:エムエム・ブックス
出版年:2015年

“パーマ”カルチャーの“パーマ”とは、髪型ではありません

本書で紹介されているのは、パーマカルチャーのさまざまな実践方法やそれに関する対談です。

パーマカルチャーと聞くと、「そもそもどんなもの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実は、わたしもそのひとりでした。周りの友人に聞いてみても「パーマの髪型が流行ってるってこと?」「パーマって英単語では『永久の』って意味があるからずっと続く文化?」など、はっきりとした答えは出てきません。

パーマカルチャーとは「『permanent(永久の)』と『agriculture(農業)』をつなぎ合わせた造語で、環境や生態系を破壊することなく、自然の豊かな恵みによって人間の必要性を満たすさまざまな技術」という定義が本書で紹介されています。

もう少し噛み砕いて説明すると、「身の回りの資源や技術を最大限に活用して、永続的に、より幸せで豊かな生き方を作ることを目指すもの」です。

大量消費が当たり前になった現代では、多くの人が物質的に豊かな生活を送っています。しかし、その豊かさは、限りある地球の資源を消費しながら作られたもので永久には続きません。パーマカルチャーとは、現代の経済や消費のスタイルに警鐘を鳴らし、永続的で豊かな生活を作るための方法であり、各々の幸せな暮らしを見つめ直す手段でもあるのです。

気軽にはじめてみるが吉?パーマカルチャーを実践する3つの具体例

本書では、パーマカルチャーの実践として56の実践方法が紹介され、以下の5つのカテゴリーに分けられています。

・Edible(食べられること):家庭菜園やニワトリを飼うことなど
・DIY(自分でやってみること):太陽光発電や小屋作りなど
・Edge(境界を超えること):都市や遊休地などの新しい可能性を探ることなど
・Gift(与えること):寄付をすることなど
・Stop(立ち止まって考えてみること):マインドフルネスやデジタルデトックスなど

自分自身の「ちいさな暮らし」をゼロから考える上で、常識の外側で起こっている出来事を見聞きすることは大切なことです。読む人によって「探していたのはこれだ!」とビビッとくることや、「なにこれ?」と受け入れにくく感じることもあると思いますが、とにかく読み進めてください。きっと本質的な幸せを見つめ直すきっかけが得られると思います。

ここでは、実践方法の中から私が気になった3つのコトを紹介します。

①食べられる植物を育てる「バルコニーガーデン」
「バルコニーガーデン」はEdible(食べられること)の実践で、ポイントは「すでにある資源を活用する」ことです。わざわざ生活圏から離れた畑を借りなくとも、ベランダやバルコニーで野菜を育てれば簡単な菜園になります。また、市販の鉢植えやプランターの代わりに、ペットボトルや牛乳パックを活用するなど、ゴミとして処分される資源を再利用することも特長です。

②道端や公園など公共の場へ植物を植えてしまう「ゲリラガーデニング」
ゲリラガーデニングはEdge(境界を超えること)の実践方法で、イギリスで生まれて世界に広がったムーブメントです。簡単に言えば、道端や公園など公共の場へ植物を植えてしまうこと。本書ではこの「ゲリラガーデニング」が住民同士のつながりを生み、Edge(境界)を越えた事例が紹介されています。

③ご近所さんでご飯を持ち寄る「ポットラック」
ポットラックはGift(与えること)の実践方法。これは、近所の人とご飯を持ち寄ってシェアしながら一緒に食べることです。この方法は、持ち寄りパーティーとして経験している人も多いのではないでしょうか?本書では、食べ物を与え合うことによって、食材のロスを無くし、好きな食べ物をシェアすることでコミュニティが生まれた事例が紹介されています。ポットラックは気軽に実践できるGift(与える)の行為なのです。

パーマカルチャーって実は簡単、あなたの「好き」を見つけて実践してみては?


上に紹介した3つのコトはすべて、私の好きなことや興味があること、そして身近に感じられるものから選びました。

たとえば、バルコニーガーデンとゲリラガーデニングは、私が花屋さんでアルバイトをしていた頃の「植物を扱うのって難しいけど楽しい!」という気持ちから。食べ物を持ち寄ってみんなで食べる「ポットラック」は、アメリカ留学中に一緒に住んでいた友達と、得意料理を作って持ち寄った楽しい時間を思い出しながら選びました。

パーマカルチャーというと、なんだか難しいことのように思ってしまいますが、あなたの「好きなこと」や「興味があること」から始められる簡単なものなのです。自分と周りの資源を活かしてよりよい生活を作っていく生き方はいまからでも始められることだと思います。そのヒントを「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」で探してみませんか?

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▼見学や宿泊ができるタイニーハウスはこちら
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ライター:しょーじだいき
1988年大阪府生まれ。京都市の中高生向け個別指導塾Study Room 副教室長。ほかにNPO法人ゼロワンでチャンバラ合戦 -戦 IKUSA- のイベント運営、株式会社Tears SwitchでWeb編集を担当。「TINYHOUSE ORCHESTRA(タイニーハウスオーケストラ)」ではおもに書評記事を書いています。

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