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週末2拠点生活、タイニーハウスで大切な人と極上のコーヒー体験を | The Roast

都心に住まい、小菅村に憩う週末2拠点生活のスタート!

週末の朝、家族や仲間とレンタカーに乗り込もう。

仕事に打ち込み、大事な人々に囲まれた毎日。「充実しているけれど、最近忙しすぎやしないだろうか……」。ふと疑問が心をよぎったら、もう一つの居場所に出発するタイミングかもしれない。

春の訪れを感じる週末。僕らは都内から車で2時間弱の秘境、山梨県小菅村に向かった。トランクに詰め込んだのは、特別なコーヒー豆と「The Roast」。

今回の旅の真の目的は、最近会話が不足していた仲間と、自然のなかにあるタイニーハウスで焙煎したてのコーヒーを味わうことだ。滝の麓で遊び、温泉で日頃の疲れを癒すことは、サイドメニュー。そんな贅沢な週末2拠点生活をリポートしたい。

車中のたわいない会話の合間に、よく知っているはずの人の意外な一面を垣間見る。窓の外に目をやれば都会の風景が徐々に自然溢れる景色へと移り変わっていき、肩に入っていた力が抜けていく。そう、僕らの旅は始まったのだ。

秩父多摩国立公園内にあり、多摩川の源流近くに位置し、鬱蒼とした木々が生い茂る豊かな小菅村

タイニーハウスを基地に、大自然を散策

ドライブを満喫しているとあっという間に小菅村にたどり着く。ここはタイニーハウスが林立する、ユニークな村。僕らはそのなかからお気に入りの小屋を借りて、小菅村の拠点にしている。

週末2拠点用の小さなタイニーハウスへ

目新しい場所に赴く“観光”ではなく、親しみのあるコージーな“拠点”に遊ぶ。そんなシーンに相応しいコーヒーを淹れたい。

タイニーハウスに荷物を置いたら、渓谷の散策に出かけよう。小菅村は小菅川という源流からその村名をとる、清らかな水源のある場所だ。

散策の目的地は白糸の滝。清らかな源流が細く長く落ちる、繊細な風情の滝だ。まだ黄金色の落ち葉が目立つ沢に、絹糸のように光る滝が連なる様が美しい。近づくと滝のしぶきが霧のように降りかかり、肌に染み込んでゆく。

僕らは今日の一杯のためにその水を汲み、タイニーハウスへと持ち帰った。

林道から水源の森の中通る遊歩道を歩き、白糸の滝へ。極上の一杯のコーヒーのための源流水を汲む

いよいよコーヒータイム!生豆の焙煎にチャレンジ

スマートコーヒー焙煎機「The Roast」と共にコーヒータイム

プロの焙煎士が厳選した生豆が毎月送られてくる

拠点としているタイニーハウスに戻ったら、おいしいランチとコーヒーの時間。東京から持ち込んだ「The Roast」が本日の主役だ。このマシンはIoT(インターネットに接続した)焙煎機で、素人には難しい“焙煎”という工程を、プロの技を借りながらDIYすることができる。

焙煎はコーヒーの生豆から香りや色が引き出されていくのを、目の当たりにできるプロセスだ。瑞々しく青い生豆を容器に入れて焙煎を開始すると、豆が高速回転する。同時に豆殻が取れ、むき出しになった豆が徐々に褐色に色づいてゆくのだ。

焙煎士しかできなかった「焙煎」がお家で手軽に誰でも楽しめる

熱風で煎るため、コーヒーを焙煎する暖かい風が部屋に満ちる。コーヒーの香りは、生産地ごとに全く違う。今日の豆は、「エチオピア イルガチャフィ ワイニードリップ」という。コーヒー好きなら外せない豆。焙煎の香りは香ばしく軽やかで、春の訪れにぴったりだ。

通常、ロースターは非常に大きく場所を取るので、焙煎から行なうカフェは少ない。だから焙煎の香りも含めてコーヒーを味わうことは、とても困難なのだ。ところが「The Roast」さえあれば、自宅であろうと山奥のタイニーハウスであろうと、どこにいても焙煎のプロセスが楽しめる。

豆と焙煎の深さをを組み合わせ、コーヒーをDIYしよう

「焙煎」はアプリを使って自分の好みに合わせた煎り具合を選択できる

コーヒーの焙煎は奥が深い。本来素人がチャレンジすることは難しいが、「The Roast」は、なんとアプリ経由でプロの火入れを再現してくれる。そのなかで浅煎り、中煎り、深煎りと焙煎の加減を3段階から選ぶことができ、ユーザー側のカスタマイズもできるのだ。

美味しいカフェやロースターを探して都会を歩くのもひとつのコーヒーの楽しみ方だけれど、自分の手でコーヒーの風味を作っていく喜びは格別。自然豊かな小菅村の空気感や、その日の天気に合わせて豆を選び、焙煎の加減を選ぶ。

浅煎りだと酸味が立ち軽やか、深煎りだと苦味とコクが際立つ。また豆によっても香りや味わいが変わるので、それが楽しい。天気が変わりやすくしっとりとした小雨も降る今日のランチは、軽やかな浅煎りがぴったりくる。そんな一期一会な時間を過ごせるのも、週末の第2の拠点でコーヒーを味わう醍醐味だ。

監修は“ワールドコーヒーロースティングチャンピオンシップ”の優勝経験もある豆香洞コーヒーの後藤直紀さん。「The Roast」の焙煎は、彼が何度もテスト焙煎をして練り上げたプロファイルを元に、プログラムされる。だから気分次第で焙煎の方法を選んでも、失敗はない。

豆の焙煎の時間は10分ほど。その間は匠の技が生み出す香りや色を愛でながら、豆と一緒に届く「ジャーニーペーパー」を読もう。

The Roast」は機械だけでなく豆や焙煎のプロファイル、そしてコーヒーの背後にあるストーリーもセットになっている。コーヒー産地は赤道を中心に地球のいたるところに散らばっていて、「ジャーニーペーパー」は豆のプロファイルに込めた想いや、現地の文化や人について伝えてくれる。

「焙煎」の時間は約10分。豆のストーリーが詰まったジャーニーペーパーを読みながら気持ちが高まっていく

タイニーハウスのミニマルな空間。漂うエキゾチックなコーヒーの香りに包まれながら、遠い豆の産地に思いを馳せてみる。

タイニーハウスには多くのモノを持ち込むことができない。必然的にできあがるミニマルな空間で、コーヒーを軸に仲間と向き合う。普段から顔を合わせてはいるけれど、東京という日常から離れたからこそ新たな関係性を結び直すこともできる。

普段聞きたかったことや、伝えたかった想いが、ごく自然に口をつき、少しくたびれかけていたお互いの関係に、新たな風が吹き込まれる。

それぞれが持ち寄った、お気に入りのマグカップにドリップ

焙煎が終わった豆の色を見ると、綺麗な褐色だった。今回は浅煎りを選んだけれど、煎り加減によって変わる色合いや味の変化を知るために、中煎りや深煎りも試してみたくなる。

「焙煎」したての豆は、そのまま食べてもほろ苦く美味

豆をミルで挽く小気味好い音がタイニーハウスに響き、香りもさらに立ってくる。豆を挽いたときの香りは、焙煎したてがベストだというのにも頷ける。

せっかくだから、今日は各自でドリップしてみよう。自宅から持ち寄ったお気に入りのマグカップたち。キャンプで使い込んだアウトドア仕様のマグ、お気に入りの陶芸家によるアーティなマグ、そして友人からもらった思い出のマグ……それぞれのマグが持ち主のキャラクターを表していて、会話が広がっていく。

お気に入りのマグカップを手に、それぞれのマイカップストーリーを語る穏やかな時間

コーヒーは鮮度が命。焙煎から2週間も経つと、コーヒーに含まれるオイルが酸化して味わいが劣化してしまうそうだ。新鮮な豆はドリップするためにお湯をそそぐと、粉全体がふっくらと膨らむ。

コーヒーフィルターの上で膨らむモコモコとした泡を見ていると、ほっこりとした気持ちになるものだ。マグに落ちるコーヒーを飲むのが待ち遠しいのと、ゆっくりと泡を愛でたい気持ちが交錯する。結局は仲間に極上のコーヒーを味わってもらいたい気持ちが勝つのだが……。

忙しく働いている日常とかけ離れて、ゆっくりとしたドリップの時間が心休まる

そして、小菅村の食材を使った料理やちょっとリッチな軽食を囲んで、最高の一杯で乾杯。みんなの最初のひとことは、やはり「おいしい!」。レモンのように爽やかなシトラスのフレーバーに、熟した果実酒のように甘やかな後味。コーヒーの概念が変わる焙煎したての「エチオピア イルガチャフィ ワイニードリップ」の味わいは、仲間との語らいをさらに上質なものにしてくれる。

小菅村特産のヤマメのピザなど地の食材を使った料理とのコーヒー時間は笑顔を誘う

ウエスギ:今回はコーヒーを楽しむために東京から山梨の小菅村までショートトリップしたけれど、すごくよい体験でしたね。都会でハードに働いていた昨日までの状況から、はっきりとマインドが切り替わって、この特別なコーヒーを飲むことに集中できた気がします。

さわだ:自然の中でコーヒーを飲むのは、最高に贅沢だよね。今回は東京と山梨県小菅村の2拠点だったけれど、近場でこんな大自然に囲まれたところに週末来れるのはいい。ここに来るまでの車中や自然の中の散策など含めて肩の力が抜けて、穏やかな気持ちになれたね。

ウエスギ:家族とでもいいし、恋人とでもいいし、僕らみたいな仕事の仲間とでもいい。普段そばにいる人でも、東京のあのあくせく感から離脱して自然豊かな場所に集まることで、会話も変わるって実感があったな。コーヒーを焙煎してテーブルを囲んだり、食事を楽しんだりしながら自然と笑顔が増えたよね。

小さなテーブル囲んで最高のコーヒーを片手に、笑顔の絶えない時間。

大久保:小菅村に来てからも、タイニーハウスっていう居場所があると、とても気楽でした。ホテルや旅館のようにチェックインなく荷物を置けるし、キッチンでランチを作ることもできる。私たちの他には、時々村の人にお会いするだけ。彼らも普段通りの態度で私たちを受け入れてくれるから気負わないで済む。旅行ではなく、別宅に来たという感じですね。

さわだ:そう。人のご縁があるだけだと、忙しいさなかの週末トリップは疲れる。僕らはこの村のタイニーハウス事業に仕事で関わっている関係で、何度もこの小屋に来ているから、まさにもうひとつの拠点のように感じてる。それに、仲間と一緒だとタイニーハウスはより楽しくなることも、実感したところ。コーヒーについても、味や淹れる過程を一緒に楽しめる相手がいると嬉しいし。

 

熊谷:この「The Roast」の焙煎が手軽にできるっていうのはコーヒーをもっと身近に感じられるし、話題性があるから、このコーヒー体験について一緒に来た人と語りたくなりますよね。お店で美味しいコーヒーを飲むのとは、別次元の体験だと思う。

蜂谷:IoTをコーヒーの焙煎に応用するなんて驚きですよね。今やコーヒーは世界共通の文化。IoTで専門家とつながりながら焙煎をDIYし、コーヒーの味わいや産地について学べるなんて、サードウェーブの先の風景かも。

大久保:コーヒー豆の色や香りの変化を見られるのが嬉しかったです。焙煎したての豆を食べてみたら、それが美味しくて!お菓子にも使ってみたくなりました。「エチオピア イルガチャフィ ワイニードリップ 」の爽やかなシトラス系の味わいは、バターを使った焼き菓子と合わせるとよさそう。あと意外と和菓子も合うかもしれません。

ウエスギ:さすが元パティシエ!コーヒーって嗜好品としても素晴らしいし、他にも色々な可能性がありそうだと思ったね。

蜂谷:ポートランドではオーガニックの石鹸に、挽いたコーヒー豆を入れたスクラブがあるって聞きました。

さわだ:ポートランドはリユースのカルチャーが成熟しているから、アイデアも豊富にあるよね。先日ポートランドに出張で行ったんだけど、アロマとしてコーヒー豆を使ったり、日本人向けの飲食店ではコーヒー豆を焼酎に入れてサードウェーブ焼酎(笑)を扱ってる所もあったよ。YADOKARIでもコーヒーカルチャーにもっとコミットしていきたいね。

熊谷:コーヒーだと、お酒とは違う方向性のコミュニケーションが生まれて、それも新鮮なところ。お酒だと楽しくワイワイ盛り上がるかんじだけれど、コーヒーはじっくりと語り合いたくなる。

 

ウエスギ:確かに。今日は仕事仲間と来たわけだけど、普段は緊張感を持って仕事をしているから、話題は達成すべき目標やクリアすべき課題のことなど、どうしても厳しい内容になる。でもこっちでコーヒー片手に語らっていると、仕事抜きのリラックスした関係性に戻れるよね。それはきっと、カップルや家族でも同じ。

下鳥:こういう時間があれば、都会でも無駄な力を抜いて生きられそうですね。人と比べることなく、自分が好きなことにシンプルに向かっていけるんじゃないかと。頑張りすぎて気持ちが苦しくなったら、また戻ってくればいいんだから。

さわだ:ここでリラックスすれば「明日からまた東京で頑張ろう」ってなるよね。本来は好きな相手だから仕事で組んでいるし、やりたいことをやっているんだって。原点に立ち返ってモチベーションを高められる場所と、日常をリセットできる過ごし方を知っているのは、大きな強みになると思う。

 

会話は尽きず、いつの間にか夜が訪れている。語り合った後、より思考がクリアになるのは、傍にコーヒーがあるからこそ。今度は同じコーヒーでも深煎りにしてミルクを加えてみる。すると今度は酸味がまろやかになり、香ばしさと優しいミルクの味わいのハーモニーが感じられる。時間の経過と風景の変化。それに合うコーヒーをつくりだすのが、たまらない。

日常を離れて、大自然のミニマルな空間でコーヒーを楽しむ。その一種茶道にも通じる行為を経て、本当に大切なものの姿がくっきりと浮かび上がってくる。

タイニーハウスと極上のコーヒーを味わう旅。家族や親友、仕事仲間……近しい相手と試してみてはどうだろうか。トランクには「The Roast」と、とっておきの豆を積み込んで。

 

都心に住まい、小菅村に憩う週末2拠点生活のスタート!

週末の朝、家族や仲間とレンタカーに乗り込もう。

仕事に打ち込み、大事な人々に囲まれた毎日。「充実しているけれど、最近忙しすぎやしないだろうか……」。ふと疑問が心をよぎったら、もう一つの居場所に出発するタイミングかもしれない。

春の訪れを感じる週末。僕らは都内から車で2時間弱の秘境、山梨県小菅村に向かった。トランクに詰め込んだのは、特別なコーヒー豆と「The Roast」。

今回の旅の真の目的は、最近会話が不足していた仲間と、自然のなかにあるタイニーハウスで焙煎したてのコーヒーを味わうことだ。滝の麓で遊び、温泉で日頃の疲れを癒すことは、サイドメニュー。そんな贅沢な週末2拠点生活をリポートしたい。

車中のたわいない会話の合間に、よく知っているはずの人の意外な一面を垣間見る。窓の外に目をやれば都会の風景が徐々に自然溢れる景色へと移り変わっていき、肩に入っていた力が抜けていく。そう、僕らの旅は始まったのだ。

秩父多摩国立公園内にあり、多摩川の源流近くに位置し、鬱蒼とした木々が生い茂る豊かな小菅村

タイニーハウスを基地に、大自然を散策

ドライブを満喫しているとあっという間に小菅村にたどり着く。ここはタイニーハウスが林立する、ユニークな村。僕らはそのなかからお気に入りの小屋を借りて、小菅村の拠点にしている。

週末2拠点用の小さなタイニーハウスへ

目新しい場所に赴く“観光”ではなく、親しみのあるコージーな“拠点”に遊ぶ。そんなシーンに相応しいコーヒーを淹れたい。

タイニーハウスに荷物を置いたら、渓谷の散策に出かけよう。小菅村は小菅川という源流からその村名をとる、清らかな水源のある場所だ。

散策の目的地は白糸の滝。清らかな源流が細く長く落ちる、繊細な風情の滝だ。まだ黄金色の落ち葉が目立つ沢に、絹糸のように光る滝が連なる様が美しい。近づくと滝のしぶきが霧のように降りかかり、肌に染み込んでゆく。

僕らは今日の一杯のためにその水を汲み、タイニーハウスへと持ち帰った。

林道から水源の森の中通る遊歩道を歩き、白糸の滝へ。極上の一杯のコーヒーのための源流水を汲む

いよいよコーヒータイム!生豆の焙煎にチャレンジ

スマートコーヒー焙煎機「The Roast」と共にコーヒータイム

プロの焙煎士が厳選した生豆が毎月送られてくる

拠点としているタイニーハウスに戻ったら、おいしいランチとコーヒーの時間。東京から持ち込んだ「The Roast」が本日の主役だ。このマシンはIoT(インターネットに接続した)焙煎機で、素人には難しい“焙煎”という工程を、プロの技を借りながらDIYすることができる。

焙煎はコーヒーの生豆から香りや色が引き出されていくのを、目の当たりにできるプロセスだ。瑞々しく青い生豆を容器に入れて焙煎を開始すると、豆が高速回転する。同時に豆殻が取れ、むき出しになった豆が徐々に褐色に色づいてゆくのだ。

焙煎士しかできなかった「焙煎」がお家で手軽に誰でも楽しめる

熱風で煎るため、コーヒーを焙煎する暖かい風が部屋に満ちる。コーヒーの香りは、生産地ごとに全く違う。今日の豆は、「エチオピア イルガチャフィ ワイニードリップ」という。コーヒー好きなら外せない豆。焙煎の香りは香ばしく軽やかで、春の訪れにぴったりだ。

通常、ロースターは非常に大きく場所を取るので、焙煎から行なうカフェは少ない。だから焙煎の香りも含めてコーヒーを味わうことは、とても困難なのだ。ところが「The Roast」さえあれば、自宅であろうと山奥のタイニーハウスであろうと、どこにいても焙煎のプロセスが楽しめる。

豆と焙煎の深さをを組み合わせ、コーヒーをDIYしよう

「焙煎」はアプリを使って自分の好みに合わせた煎り具合を選択できる

コーヒーの焙煎は奥が深い。本来素人がチャレンジすることは難しいが、「The Roast」は、なんとアプリ経由でプロの火入れを再現してくれる。そのなかで浅煎り、中煎り、深煎りと焙煎の加減を3段階から選ぶことができ、ユーザー側のカスタマイズもできるのだ。

美味しいカフェやロースターを探して都会を歩くのもひとつのコーヒーの楽しみ方だけれど、自分の手でコーヒーの風味を作っていく喜びは格別。自然豊かな小菅村の空気感や、その日の天気に合わせて豆を選び、焙煎の加減を選ぶ。

浅煎りだと酸味が立ち軽やか、深煎りだと苦味とコクが際立つ。また豆によっても香りや味わいが変わるので、それが楽しい。天気が変わりやすくしっとりとした小雨も降る今日のランチは、軽やかな浅煎りがぴったりくる。そんな一期一会な時間を過ごせるのも、週末の第2の拠点でコーヒーを味わう醍醐味だ。

監修は“ワールドコーヒーロースティングチャンピオンシップ”の優勝経験もある豆香洞コーヒーの後藤直紀さん。「The Roast」の焙煎は、彼が何度もテスト焙煎をして練り上げたプロファイルを元に、プログラムされる。だから気分次第で焙煎の方法を選んでも、失敗はない。

豆の焙煎の時間は10分ほど。その間は匠の技が生み出す香りや色を愛でながら、豆と一緒に届く「ジャーニーペーパー」を読もう。

The Roast」は機械だけでなく豆や焙煎のプロファイル、そしてコーヒーの背後にあるストーリーもセットになっている。コーヒー産地は赤道を中心に地球のいたるところに散らばっていて、「ジャーニーペーパー」は豆のプロファイルに込めた想いや、現地の文化や人について伝えてくれる。

「焙煎」の時間は約10分。豆のストーリーが詰まったジャーニーペーパーを読みながら気持ちが高まっていく

タイニーハウスのミニマルな空間。漂うエキゾチックなコーヒーの香りに包まれながら、遠い豆の産地に思いを馳せてみる。

タイニーハウスには多くのモノを持ち込むことができない。必然的にできあがるミニマルな空間で、コーヒーを軸に仲間と向き合う。普段から顔を合わせてはいるけれど、東京という日常から離れたからこそ新たな関係性を結び直すこともできる。

普段聞きたかったことや、伝えたかった想いが、ごく自然に口をつき、少しくたびれかけていたお互いの関係に、新たな風が吹き込まれる。

それぞれが持ち寄った、お気に入りのマグカップにドリップ

焙煎が終わった豆の色を見ると、綺麗な褐色だった。今回は浅煎りを選んだけれど、煎り加減によって変わる色合いや味の変化を知るために、中煎りや深煎りも試してみたくなる。

「焙煎」したての豆は、そのまま食べてもほろ苦く美味

豆をミルで挽く小気味好い音がタイニーハウスに響き、香りもさらに立ってくる。豆を挽いたときの香りは、焙煎したてがベストだというのにも頷ける。

せっかくだから、今日は各自でドリップしてみよう。自宅から持ち寄ったお気に入りのマグカップたち。キャンプで使い込んだアウトドア仕様のマグ、お気に入りの陶芸家によるアーティなマグ、そして友人からもらった思い出のマグ……それぞれのマグが持ち主のキャラクターを表していて、会話が広がっていく。

お気に入りのマグカップを手に、それぞれのマイカップストーリーを語る穏やかな時間

コーヒーは鮮度が命。焙煎から2週間も経つと、コーヒーに含まれるオイルが酸化して味わいが劣化してしまうそうだ。新鮮な豆はドリップするためにお湯をそそぐと、粉全体がふっくらと膨らむ。

コーヒーフィルターの上で膨らむモコモコとした泡を見ていると、ほっこりとした気持ちになるものだ。マグに落ちるコーヒーを飲むのが待ち遠しいのと、ゆっくりと泡を愛でたい気持ちが交錯する。結局は仲間に極上のコーヒーを味わってもらいたい気持ちが勝つのだが……。

忙しく働いている日常とかけ離れて、ゆっくりとしたドリップの時間が心休まる

そして、小菅村の食材を使った料理やちょっとリッチな軽食を囲んで、最高の一杯で乾杯。みんなの最初のひとことは、やはり「おいしい!」。レモンのように爽やかなシトラスのフレーバーに、熟した果実酒のように甘やかな後味。コーヒーの概念が変わる焙煎したての「エチオピア イルガチャフィ ワイニードリップ」の味わいは、仲間との語らいをさらに上質なものにしてくれる。

小菅村特産のヤマメのピザなど地の食材を使った料理とのコーヒー時間は笑顔を誘う

ウエスギ:今回はコーヒーを楽しむために東京から山梨の小菅村までショートトリップしたけれど、すごくよい体験でしたね。都会でハードに働いていた昨日までの状況から、はっきりとマインドが切り替わって、この特別なコーヒーを飲むことに集中できた気がします。

さわだ:自然の中でコーヒーを飲むのは、最高に贅沢だよね。今回は東京と山梨県小菅村の2拠点だったけれど、近場でこんな大自然に囲まれたところに週末来れるのはいい。ここに来るまでの車中や自然の中の散策など含めて肩の力が抜けて、穏やかな気持ちになれたね。

ウエスギ:家族とでもいいし、恋人とでもいいし、僕らみたいな仕事の仲間とでもいい。普段そばにいる人でも、東京のあのあくせく感から離脱して自然豊かな場所に集まることで、会話も変わるって実感があったな。コーヒーを焙煎してテーブルを囲んだり、食事を楽しんだりしながら自然と笑顔が増えたよね。

小さなテーブル囲んで最高のコーヒーを片手に、笑顔の絶えない時間。

大久保:小菅村に来てからも、タイニーハウスっていう居場所があると、とても気楽でした。ホテルや旅館のようにチェックインなく荷物を置けるし、キッチンでランチを作ることもできる。私たちの他には、時々村の人にお会いするだけ。彼らも普段通りの態度で私たちを受け入れてくれるから気負わないで済む。旅行ではなく、別宅に来たという感じですね。

さわだ:そう。人のご縁があるだけだと、忙しいさなかの週末トリップは疲れる。僕らはこの村のタイニーハウス事業に仕事で関わっている関係で、何度もこの小屋に来ているから、まさにもうひとつの拠点のように感じてる。それに、仲間と一緒だとタイニーハウスはより楽しくなることも、実感したところ。コーヒーについても、味や淹れる過程を一緒に楽しめる相手がいると嬉しいし。

 

熊谷:この「The Roast」の焙煎が手軽にできるっていうのはコーヒーをもっと身近に感じられるし、話題性があるから、このコーヒー体験について一緒に来た人と語りたくなりますよね。お店で美味しいコーヒーを飲むのとは、別次元の体験だと思う。

蜂谷:IoTをコーヒーの焙煎に応用するなんて驚きですよね。今やコーヒーは世界共通の文化。IoTで専門家とつながりながら焙煎をDIYし、コーヒーの味わいや産地について学べるなんて、サードウェーブの先の風景かも。

大久保:コーヒー豆の色や香りの変化を見られるのが嬉しかったです。焙煎したての豆を食べてみたら、それが美味しくて!お菓子にも使ってみたくなりました。「エチオピア イルガチャフィ ワイニードリップ 」の爽やかなシトラス系の味わいは、バターを使った焼き菓子と合わせるとよさそう。あと意外と和菓子も合うかもしれません。

ウエスギ:さすが元パティシエ!コーヒーって嗜好品としても素晴らしいし、他にも色々な可能性がありそうだと思ったね。

蜂谷:ポートランドではオーガニックの石鹸に、挽いたコーヒー豆を入れたスクラブがあるって聞きました。

さわだ:ポートランドはリユースのカルチャーが成熟しているから、アイデアも豊富にあるよね。先日ポートランドに出張で行ったんだけど、アロマとしてコーヒー豆を使ったり、日本人向けの飲食店ではコーヒー豆を焼酎に入れてサードウェーブ焼酎(笑)を扱ってる所もあったよ。YADOKARIでもコーヒーカルチャーにもっとコミットしていきたいね。

熊谷:コーヒーだと、お酒とは違う方向性のコミュニケーションが生まれて、それも新鮮なところ。お酒だと楽しくワイワイ盛り上がるかんじだけれど、コーヒーはじっくりと語り合いたくなる。

 

ウエスギ:確かに。今日は仕事仲間と来たわけだけど、普段は緊張感を持って仕事をしているから、話題は達成すべき目標やクリアすべき課題のことなど、どうしても厳しい内容になる。でもこっちでコーヒー片手に語らっていると、仕事抜きのリラックスした関係性に戻れるよね。それはきっと、カップルや家族でも同じ。

下鳥:こういう時間があれば、都会でも無駄な力を抜いて生きられそうですね。人と比べることなく、自分が好きなことにシンプルに向かっていけるんじゃないかと。頑張りすぎて気持ちが苦しくなったら、また戻ってくればいいんだから。

さわだ:ここでリラックスすれば「明日からまた東京で頑張ろう」ってなるよね。本来は好きな相手だから仕事で組んでいるし、やりたいことをやっているんだって。原点に立ち返ってモチベーションを高められる場所と、日常をリセットできる過ごし方を知っているのは、大きな強みになると思う。

 

会話は尽きず、いつの間にか夜が訪れている。語り合った後、より思考がクリアになるのは、傍にコーヒーがあるからこそ。今度は同じコーヒーでも深煎りにしてミルクを加えてみる。すると今度は酸味がまろやかになり、香ばしさと優しいミルクの味わいのハーモニーが感じられる。時間の経過と風景の変化。それに合うコーヒーをつくりだすのが、たまらない。

日常を離れて、大自然のミニマルな空間でコーヒーを楽しむ。その一種茶道にも通じる行為を経て、本当に大切なものの姿がくっきりと浮かび上がってくる。

タイニーハウスと極上のコーヒーを味わう旅。家族や親友、仕事仲間……近しい相手と試してみてはどうだろうか。トランクには「The Roast」と、とっておきの豆を積み込んで。

 

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