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【タイニーハウスに行ってみた】女性たちのコミュニティ「ホッフェ」(前編)

(c)Naoko Kurata

子供の頃、「大人になったら仲良しの友達と隣同士で住みたいな」なんて考えたことはありませんか? もしくは、学生時代の友人と「年を取ってもみんな独りだったら、みんなで同じマンションに住もうよ」なんて軽口をたたいたり(私はあります)。そんな「仲間たちと付かず離れずの距離でゆるやかに築けるコミュニティ」がオランダに存在するのです。それは、現代の日本が抱えるとある問題のソリューションであるかもしれません。可愛らしいドアや窓が連なる建物に隠された、知られざる秘密を前編・後編に分けてご紹介します。

中庭がつなぐ、女性のコミュニティ

(c)Naoko Kurata

その秘密の建物「ホッフェ」(Hofje)は、ハーレム(Haarlem)という街の中心のにぎやかな界隈に存在します。人通りや交通量も多い場所ですが、このドアの奥にどんな秘密が存在するのでしょうか。早速入ってみましょう。

(c)Naoko Kurata

ドアの奥には、細い通路が。明るいほうに進んでいくと、ドアの外からは全く想像もできない広々とした中庭が広がっていました。

(c)Naoko Kurata

その中庭を囲むように、住居が建っています。けれどそれは戸建てではなく、一続きのまるで日本の昔の長屋のような構造になっているのです。

(c)Naoko Kurata

実はホッフェは、中世から続くオランダ独特の住居スタイル。当時の富豪などが自治体に建物を寄付し、それを(当時は生活力のなかった)高齢の未亡人や独身女性に開放したのが元々のはじまりです。このホッフェは1395年に建てられたオランダ最古のホッフェということもあり、平日の日中は観光客に開放されているのです(ただし、グループでの見学は要予約)。

中世では無料で住めたようですが、現代では社会保障が充実してきたこともあり、居住者は(年金などの)収入に応じて家賃を支払っています。けれども、「女性のための単身住居」というコンセプトは、数百年を経た現代でも変わらず保持し続けています。

シンプルなホッフェの住宅

(c)Naoko Kurata

たまたまホッフェの中の一軒が改装工事中でしたので、玄関から中を覗かせてもらいました。

(c)Naoko Kurata

玄関から直接、日当たりのよいLDKスペースが広がっています。正確な床面積は分かりませんが、印象としては日本の8畳間くらいの広さでしょうか。
床を塗り替え中だったため、残念ながら室内を歩き回ることはできませんでした。けれど工事関係者の方曰く、2階には1階と同じ広さのスペースに、寝室とユニットバスルームが収まっているそうです。

(c)Naoko Kurata

最近ではホッフェを「居住スペースが狭すぎる」と敬遠する人も多いようですが、「タイニーハウス」として考えるなら十分なスペースがあると思います。しかも窓の外には広々とした中庭が広がっているので、圧迫感は全くありません。中庭で、同じくホッフェの住人とお茶をしたりおしゃべりに興じたりするのも楽しいでしょうね。

(c)Naoko Kurata

取材を進めるうちに、別のホッフェの住人に、実際の暮らしの様子を見せてもらうことができました。後編では、リアルなホッフェの暮らしぶりをご紹介いたします。

ライター:倉田直子

Via:
hofjesinhaarlem.nl
haarlemsehofjes.nl

(c)Naoko Kurata

子供の頃、「大人になったら仲良しの友達と隣同士で住みたいな」なんて考えたことはありませんか? もしくは、学生時代の友人と「年を取ってもみんな独りだったら、みんなで同じマンションに住もうよ」なんて軽口をたたいたり(私はあります)。そんな「仲間たちと付かず離れずの距離でゆるやかに築けるコミュニティ」がオランダに存在するのです。それは、現代の日本が抱えるとある問題のソリューションであるかもしれません。可愛らしいドアや窓が連なる建物に隠された、知られざる秘密を前編・後編に分けてご紹介します。

中庭がつなぐ、女性のコミュニティ

(c)Naoko Kurata

その秘密の建物「ホッフェ」(Hofje)は、ハーレム(Haarlem)という街の中心のにぎやかな界隈に存在します。人通りや交通量も多い場所ですが、このドアの奥にどんな秘密が存在するのでしょうか。早速入ってみましょう。

(c)Naoko Kurata

ドアの奥には、細い通路が。明るいほうに進んでいくと、ドアの外からは全く想像もできない広々とした中庭が広がっていました。

(c)Naoko Kurata

その中庭を囲むように、住居が建っています。けれどそれは戸建てではなく、一続きのまるで日本の昔の長屋のような構造になっているのです。

(c)Naoko Kurata

実はホッフェは、中世から続くオランダ独特の住居スタイル。当時の富豪などが自治体に建物を寄付し、それを(当時は生活力のなかった)高齢の未亡人や独身女性に開放したのが元々のはじまりです。このホッフェは1395年に建てられたオランダ最古のホッフェということもあり、平日の日中は観光客に開放されているのです(ただし、グループでの見学は要予約)。

中世では無料で住めたようですが、現代では社会保障が充実してきたこともあり、居住者は(年金などの)収入に応じて家賃を支払っています。けれども、「女性のための単身住居」というコンセプトは、数百年を経た現代でも変わらず保持し続けています。

シンプルなホッフェの住宅

(c)Naoko Kurata

たまたまホッフェの中の一軒が改装工事中でしたので、玄関から中を覗かせてもらいました。

(c)Naoko Kurata

玄関から直接、日当たりのよいLDKスペースが広がっています。正確な床面積は分かりませんが、印象としては日本の8畳間くらいの広さでしょうか。
床を塗り替え中だったため、残念ながら室内を歩き回ることはできませんでした。けれど工事関係者の方曰く、2階には1階と同じ広さのスペースに、寝室とユニットバスルームが収まっているそうです。

(c)Naoko Kurata

最近ではホッフェを「居住スペースが狭すぎる」と敬遠する人も多いようですが、「タイニーハウス」として考えるなら十分なスペースがあると思います。しかも窓の外には広々とした中庭が広がっているので、圧迫感は全くありません。中庭で、同じくホッフェの住人とお茶をしたりおしゃべりに興じたりするのも楽しいでしょうね。

(c)Naoko Kurata

取材を進めるうちに、別のホッフェの住人に、実際の暮らしの様子を見せてもらうことができました。後編では、リアルなホッフェの暮らしぶりをご紹介いたします。

ライター:倉田直子

Via:
hofjesinhaarlem.nl
haarlemsehofjes.nl

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