欧州のオーストリアといえば、首都ウィーンが音楽の都と称されるだけあり、何やら優雅で耽美な印象がある。 しかし、「タイニーでオフグリッドなトレーラーハウスを自作しちゃおうぜ!」というなんともワイルドな人々がいることをご存知だろうか?ただ家を建てるだけでも素人にはハードルが高いのに、そんな欲張りなことが可能なのだろうか?

pondhouse01 オーストリアのオーバーエステライヒ州の州都リンツは、人口20万余のウィーンやグラーツに次ぐ第三の都市だ。ここはオーストリア最大の工業都市であると同時に、古い伝統文化の遺産をも残している。このリンツから北西に11キロの距離にあるグラマシュテッテンに今回ご紹介するスモールハウスがある。

Camera Lucida 02 「カメラ・ルシダ」をご存知だろうか。カメラ・ルシダは絵を描くための補助器具で、上に取り付けられた半透明の鏡を覗き込むと、描く対象(モデル)が下に置いた紙にうっすらと写るようにできている。その残像をなぞって描くことで、普通よりも正確に絵を描くことができるのだ。ちなみにカメラ・ルシダとは、ラテン語で「照らされた部屋」を意味する。

Gasometers01

18世紀以降のヨーロッパは、古い時代から新しい時代への変革の時期であった。その変動はめまぐるしく、オーストリアのウィーンも例外ではなかった。そのような変革の時代、1896年に建てられたのが「Gasometers」だ。 Gasometersは、4つのレンガ作りの円筒型ガス貯蔵庫で、市民のライフラインとして長年利用され続けてきたが、都市ガスから天然ガスに取って代わったのを契機に閉鎖。そんなガス貯蔵庫として役目を終えたGasometersは、その後、まったく違った巨大施設として蘇ることになる。これがGasometersの第2の幕開けだったのだ。

Roman Villaと名付けられたその建物は、オーストリアの西側、スイスとリヒテンシュタインの国境近くの町に静かに立っている。古代ローマ時代の邸宅跡に建てられたRoman Villaは、 地元の人々や観光客の唯一の目印となって、古代ローマと現代を結ぶ役割を担っているのだ。

自然と共に生きる。ただそれだけの事が特別で豊かに思えてしまう現代社会。風を感じて、澄んだ水を飲み、美味しい空気を胸いっぱいに吸う。それが日常になると人間本来の五感が更に研ぎ澄まされ、ありとあらゆる変化に敏感になり大自然に感謝と尊敬と畏怖を全身で感じるのではないでしょうか?