YADOKARIの本棚

【書評】住まいの原型は小屋にある「中村好文 小屋から家へ」|YADOKARIの本棚

しょーじだいきプロフィールアイコン | 2014.7.31
  • facebookでシェア
  • ツイート

thumb_DSC_0989_1024「小屋」という言葉に心が動いてしまうのはなぜだろう。
自分の意識が届く範囲の空間を小屋というのなら、子供の頃に誰もが憧れた秘密基地や隠れ家も小屋と言えるだろう。「人の住まいの原型は小屋にある」という自論を持つ建築家、中村好文氏の「中村好文 小屋から家へ」を紹介する。

この本は中村好文氏の著書「中村好文 普通の住宅、普通の別荘」の続編として、「中村好文展 小屋においでよ!」の展覧会図録という側面も併せ持ち出版された。
本書は、中村氏が惚れ込んでいる古今東西の小屋7つの紹介と、中村氏がデザインした12の小屋、そしてファッションデザイナーの皆川明氏との小屋をめぐる対談で構成されている。

2005年頃から、仕事の合間に長野県でエネルギーの自給自足をしながら小屋暮らしを楽しんでいるという中村氏。

体験を伴った言葉は強く心に訴えかける。本書に掲載されている言葉や小屋からは、中村氏が五感を使って感じ取ったであろう、小屋の魅力がにじみ出ている。

好きなものを語る人の言葉も、また魅力的なものだ。
小さな暮らしを愛する建築家が選んだ、小屋の写真や設計図、手書きのラフ図を見ると、読者もまた、その暮らしに引き込まれてしまうかもしれない。

thumb_DSC_0993_1024
thumb_DSC_0995_1024

この本は、気軽にページをめくりながら楽しめる「間口の広さ」と、思わず暮らしと住まいについて考えはじめてしまう「深み」を併せ持った本だと言える、あなたならどう読み解くだろうか?

  • facebookでシェア
  • ツイート

YADOKARI「未来働き方会議」オープン!

しょーじだいきプロフィールアイコン

Writer しょーじだいき

YADOKARI編集部アシスタント兼書評ライター。

カバンには常に複数の本が入っている本好きで、小さな図書館の館長。

普段は、無垢の木に囲まれた開放的な空間でリラックスしながら学習に集中できる京都市左京区のおしゃれな個別指導塾Study Roomの副教室長を務めている。
学生時代から、人それぞれの特徴を活かしながらひとつのものを一緒につくり上げるのが好き。

地元書店・その常連さんと一箱古本市の企画運営、老若男女誰でも楽しめるチャンバラ合戦 -戦 IKUSA-に関わっている。

大阪の”とかいなか”で生まれ育ち、名前のように穏やか。

TW:@daikishoji
HP:居心地の良い塾 Study Room

しょーじだいきの執筆記事一覧 »

▼「未来住まい方会議 by YADOKARI」の購読はFacebookが便利です。