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【書評】ポートランドやブルックリンから、暮らし方の変化について現地リポート「ヒップな生活革命」|YADOKARIの本棚

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「クラフトビール」「サードウェーブコーヒー」「オーガニック」「ロードバイク」などの言葉を、ここ数年でよく聞くようになりました。
これらは、アメリカで起こっているライフスタイルの変化の一端を表す言葉です。
今回紹介する「ヒップな生活革命 (ideaink 〈アイデアインク〉)」は、ニューヨーク在住のライター佐久間裕美子氏によって書かれたアメリカの都市で暮らす人々の生活の変化がたっぷり詰まっています。

本書の特徴は、アメリカで起こっている「ローカル化」や「有機的なつながり」などの上に成り立つ、小さなお店やレストランなどから、現地の空気感や人の想いが伝わってくる点です。これも佐久間氏が直接現地で取材しているからに他ありません。世界的に有名なパタゴニアやアリス・ウォータースなどに限らず、小さなファーマーズマーケットや個人の活動にもフォーカスしているため、個々の小さな変化が重なって、大きなうねりになってきていることがわかります。

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先日書評で紹介した「グリーンネイバーフッド―米国ポートランドにみる環境先進都市のつくりかたとつかいかた」で詳しく紹介されているポートランド。そこで生まれた大量生産大量消費から手作り(クラフト)を嗜好する意識の変化、いわば生産と消費の原点回帰は、サンフランシスコ・ニューヨーク・ブルックリンなどの都市でも市民権を得つつあります。日本でも聞かれるようになった「地産地消」という言葉が、佐久間氏が紹介する、街で暮らす人々の価値観とも重なります。

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自分たちが消費するものの本質の部分を見る意識は、流行の製品や、安い食べ物を彩る華美な広告を目にし続けると見失いがちです。
物事の本質を捉える視点や意識は、新しい文化の土台になっているのではないでしょうか。
日々、口にするモノや身に付けるものがどのように作られて、どこから来ているのか。高くて良い物だけではなく、身近で親しみのあるものを大切にする価値観の変化が訪れています。
今までと違ったライフスタイルを考えるにあたってオススメな1冊です。

月極本3 特集「好きなお金、嫌いなお金。」

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