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【書評】ポートランド流小商いの本質とは?「Spectator Vol.34 ポートランドの小商い」|YADOKARIの本棚

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未来の住まい方会議でたびたび取り上げている「手づくり都市」ポートランド。以前紹介した「グリーンネイバーフッド―米国ポートランドにみる環境先進都市のつくりかたとつかいかた」は、まちづくりを切り口とした本だったが、今回紹介する「スペクテイター〈34号〉 ポートランドの小商い」は、「小商いの創業者」を切り口に、ポートランドの仕事人や団体に迫っている。

スペクテイター〈34号〉 ポートランドの小商い」の誌面は全11組のポートランドで小商いをする人達の言葉で埋め尽くされている。

本書で紹介されている小商いは以下の通りだ。
・レコードショップ
・まち案内サービス
・クラフトビール醸造所
・活版印刷所
・手づくりパイ屋
・出版社
・手づくりドーナッツ屋
・せっけん屋
・自家焙煎のカフェ
・DIYスペース
・ストレートレザー職人

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どの事業も2000年前後に産声をあげたばかりで、まだ歴史が浅い。しかし、彼らはどんなに人気が出ても、いわゆる資本主義的な拡大路線を取らない。なぜなら、身の丈に合わない規模でリスクを負ってする商売は、彼らの目指す姿ではないからだ。本書で創業ストーリーを振り返る時に決まって出てくるのは、自らの生活の充実と、製品やサービスのクオリティ向上を最優先にしている愚直な姿勢。気負わない彼らの言葉からは、日常生活の楽しみや誇りが感じられる。また、事業に関わる人や街とのコミュニティ意識と、文化を大事にしている姿勢も彼らの共通点といえる。

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ポートランド流の小商いは、子供の頃から熱中していた趣味や、大学で学んだ学問がルーツになっていることが多い。もしあなたが、何か新しいことをやってみようと考えている人ならば、ポートランド流小商いの現場から学べることは多いはずだ。

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月極本3 特集「好きなお金、嫌いなお金。」

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