YADOKARI小商い部、活動第一弾!AOYAMA FOOD FLEA に出店してわかったこと

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2014年11月にキックオフが行われYADOKARIサポーターズグループ内で発足したYADOKARI小商い部が、2月7日(土)青山国連大学前で開催されたAOYAMA FOOD FLEAに出店しました。

「小商い」の定義はさまざまですが、”「儲ける」ことよりも、自分のやりたいこと/責任のとれること/楽しみながらやれることを、自分の手の届く距離で行う働き方”と言われています。この「小商い」を、手芸、料理、会計、デザインなど、部員各自ができることを持ち寄って行うのが、YADOKARI小商い部です。
活動を始めてから初となる今回は、スープ屋さんと、手作りのクラフト屋さんの二店を出店しました。

「暮らし」のスープと、「家」をモチーフにしたクラフト

お店の名前は、「暮らしとスープ」という名前のスープ屋さんと、「My Tiny Town」という名前のクラフト屋さん。
それぞれのコンセプトは、「暮らしとスープ」は「毎回違った地域にスポットを当て、その地域の食材や調理方法を取り入れたものを出す」というもの、「My Tiny Town」は「未来住まい方会議でご紹介している”家”をモチーフにした手芸品を販売する」もので出店の準備を進めてきました。
このコンセプトと店名は、部員の方がミーティングを重ねる中で生まれたものです。

「暮らしとスープ」で取り上げる地域は、「東京都 檜原村(ひのはらむら)」

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奥多摩の南東に位置し、東京都本州唯一の村である檜原村(ひのはらむら)は、新宿から電車とバスを乗り継いで2時間弱で訪れることができます。
山間にあり、緑深い檜原村の人工は2379人(平成27年2月)、今回は部員の方の力添えで、この村の野菜をいただくことができました。

いただいた野菜は全て村の方が作られたもの。家の隣の畑で採れたタマネギや白菜、じゃがいも、泥付きのごぼうなど。
また、村在住の方のオリジナルメニューである、里芋のミルクシチューのレシピを教えていただき、檜原村在住の方に調理方法を教えていただきました。

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お店をひとつの”街”に見立てる

一方クラフト屋さんの、「My Tiny Town」は、家をモチーフにしたアクセサリーやポーチなど、たくさんの家の小物を並べ、お店をたくさんの家が並ぶ街に見立てる、というアイデアのもと、準備が進められました。

小物のデザインは各部員が試作品を作り、時にワークショップやミーティングを行いながら、デザインや機能に磨きをかけています。
最終的には、くるみボタンのヘアゴム、プラ版を使ったヘアピン、家の柄のバンドやシュシュ、家の形をしたがま口や巾着など、たくさんの商品を部員一同で作りました。

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「スプーン」と「家」のロゴ

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お店を出すにあたって欠かせないのが商品のパッケージと、お店の外装。
今回、商品のロゴを手がけていただいたのが、フリーデザイナーの波木香里(はきかおり)さん。
こちらが簡単なイメージ図で伝えると、このような素敵なロゴを作ってくださいました。

外装は部員達で簡単なものを作り、必要な物は持ち寄る形でまかないました。
最初のミーティングから3ヶ月。
ああでもない、こうでもないと意見を交わしながら、楽しくあっという間に過ぎていった準備期間が過ぎ、いよいよ出店の日を迎えます。
波木香里さんのポートフォリオサイト

出店当日、朝早くから準備開始

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2月7日(土)の当日は、晴れ間がのぞくいい天気。
準備で徹夜の部員の方もいる中で、朝9時から準備が始まります。
スープは前日に仕込んでおき、会場で鍋とコンロで温め直し、クラフトは店の飾り付けや値札への値段の記入など、大忙し。
あっという間に開場になり、お客さんの姿をちらほらと見かける時間になりました。
果たして作ったものは売れるのでしょうか。部員一同、期待と不安が入り交じります。

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出店後、最初に売れたのはスープでした。今回のメニューは、檜原村産の白菜を使った「白菜とチーズのポタージュ」と、先述した「里芋のミルクシチュー」を用意し、売れたのはポタージュです。
スープには、檜原村のじゃがいもを使った手作りのグリッシーニ(スティック状のパン)を添え、スプーンとして使えるようにしました。

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最初の一杯が売れはじめ、お昼時に近づくと、続々とスープが売れはじめます。
負けじとクラフト屋もお客さんに声をかけ、最初の一点が売れました。

自分の作ったものが売れると、やはり嬉しいものです。自分の得意なことや趣味に人が喜んでくれる、対価としてお金を払ってくれる。その嬉しさは体験した人にしか分からないもの。それは、お客さんと作り手がダイレクトにつながる小商いだからこそ味わえる喜びかもしれません。

開場時間は10時〜16時。2月の寒空でしたが会場は賑わい、時間はあっという間に過ぎていきます。会場にはYADOKARIサポーターズの方や、未来住まい方会議のライターさんも足を運んでくださり、賑やかな一日が終わろうとしています。

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本日の成果は?

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午後4時30分、だんだんとお客さんの姿が少なくなる中、閉場の時間となりました。片付けを素早く済ませ、本日の売り上げを計算します。

それぞれの売り上げは、食べ物屋「暮らしとスープ」が37,400円、クラフト屋「My Tiny Town」が6,700円。
売れた個数と値段はそれぞれ、以下のようになりました。

◎食べ物屋「暮らしとスープ」は
・白菜とチーズのポタージュ/里芋のスープ:各500円×合計65杯
・厚切りベーコンのトッピング:100円×52枚

◎クラフト屋「My Tiny Town」は
・ピアス(2個入り):500円×3個
・ヘアゴム:400円×5個
・ヘアゴム:300円×1個
・ヘアゴム:200円×1個
・ヘアピン:400円×4個
・針刺し:300円×2個

今回の出店料はフードが12,500円(税込み)、クラフトが10,500円(税込み)です(2015年2月現在)。
※出店料には、スペース代に加え、机や看板、棚などの什器を含む

収支を計算すると、食べ物屋「暮らしとスープ」が42,566円の黒字に、クラフト屋「My Tiny Town」が6,700円の赤字になりました。
ちなみに、今回は準備の費用として部員の方からひとり5,000円を受け取っており、そちらも収支に加えています。

今回は、2月ということもあり、マーケット自体の集客が少なかったこと、試作にお金がかかりすぎてしまったことで、赤字が出てしまいました。
次回以降は、収益を出し、部員の方々に収益を分配できるようにしていきたいところです。

小商いをする意味

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このマーケットに出店するために行った11月21日の決起会から2ヶ月半、16人前後の部員の方と作った2つのお店。文化祭のようなドタバタ楽しい日々の第一回が終わりました。
自分が作ったものを誰かが喜んでくれる、代価としてお金を払ってくれる、その嬉しさは何事にも変えがたいことです。
商いをすることは難しいことと考えられがちですが、やってみると案外簡単だったり、逆に自分にはできないことが見えてきます。
分業が進みすぎて、お客さんと直に接する機会を得ることが難しくなっている現代。小商いは豊かな暮らしをするための働き方のひとつとして大きな意味を持つのではないでしょうか。

YADOKARI小商いでは、今後も様々なマーケットにお店を出店する予定です。
一緒にお店を作ってくれる方、店長になってくださる方、商品を一緒に作ってくださる方、デザインをしてくださる方、材料を用意してくださる方など、お店をつくるためには様々な人の力が必要です。あなたも一緒に小商いをしてみませんか?

【制作協力】
・YADOKARI小商い部 食べ物屋:尾坂亮/酒井結希/出町まこ/野知美里/森聖子/中田咲穂/岡田拓治
・YADOKARI小商い部 クラフト屋:小倉美幸/櫻井明希菜/櫻井夕子/音樹真輝/宮崎幹太/Takuto Ikeda/Rika kamizaki/熊谷賢輔/町田昌久

・食材提供 檜原村のみなさん:中村興司さん/福田宮夫さん/福田タカ子さん/井上公夫さん/井上幸子さん/宇田裕美さん/宇田範子さん ⇒檜原村HP
・レシピ提供:繁田あきのさん/染工房シゲ田
・デザイン協力:波木香里 ⇒ポートフォリオサイト
・写真協力:佐山賢太 ⇒Facebookページ

文=小商い部部長・スズキガク

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YADOKARI小商い部 部員募集中

「みんなでちっちゃくはじめる小商い」をテーマに活動しているYADOKARI小商い部では、
楽しみながら趣味を仕事にしたい!
自分で責任を持てる商いがしたい!
小さく始めてみたい仕事がある!
小商いをする人をお手伝いしたい!など

小商いに関わりたい人を部員として募集中です。
小商いをするだけでなく、商品の制作や販売のお手伝い、お店やパッケージのデザインをしてくださる方も部員として募集しています。

今後も都内のマーケットに出店予定の小商い部で、わいわい楽しく小商いをしてみませんか?
小商い部の活動イベントはYADOKARIサポーターズグループで随時更新中です。

▼ YADOKARI小商い部についてのお問い合わせ先
⇒ yadokari.mobi@gmail.com

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文=YADOKARI小商い部部長・スズキガク