
あなたは「小屋が欲しい」と思ったことがあるだろうか?
YADOKARIは新たに都市と小屋の関係を科学する連載を始める。
横浜市の建築設計事務所「オンデザイン」内にある「アーバン・サイエンス・ラボ」と共同で、
「タイニーハウス」や「屋台」なども含めた「小さな居場所」を整理し、
人と社会が「暮らし」や「都市」に何を求めているのかを考えてみたい。
どんな小屋が、なぜ 欲しい?
あなたは「小屋が欲しい」と思ったことがあるだろうか?
それは、なぜだろう?
何のために建てたいのか、何のために手に入れたいのか?
そして、それを実現するのはどんな小屋だろう?
小屋は小さくて、たくさんの目的を同時に果たすことが難しい。
だからこそ、「何のため」に欲しいのかが、見えやすいのではないだろうか。
アップデートされる小屋
ひと昔前には、山小屋や農作業小屋などが小屋の代表格だった。
明確な目的や必要性と、立地や資材などの制約が、そこにはあった。
最近は、
広い土地があるのに敢えて小屋で生活したり、
何かの楽しみのために小屋を新たにつくったり、
都市部の真ん中に小屋が集まったり、と、
小屋をもっと積極的に選択する人が増えている。
デザインから意味合いや使われ方まで、小屋がアップデートされているように感じる。
そこには、どんなモチベーションや背景があるのだろう?
「好きなことに没頭したい」
「みんなで楽しめる場がほしい」
「そこに、ちょうどよいスペースがあったから」
「家とともに旅をしながら暮らしたい」
いろいろな思いがあるだろう。

(写真:相馬由季)
「タイニーハウス」「スモールハウス」という言葉で語られることもある。
「トレーラーハウス」「コンテナ」などが、小屋のように使われることもある。
小さな居場所を切り口に、都市を見る
そんないろいろな「小屋」というか、小屋に代表される「ちいさな居場所」を、目的ごとに分類・整理してみたい。
現代社会を生きる私たちが、「建物」や「暮らし」そして「都市」に何を求めているのか、見えてくるかもしれない。
(了)
「都市を科学する」の「小屋編」は、横浜市の建築設計事務所「オンデザイン」内で都市を科学する「アーバン・サイエンス・ラボ」と、「住」の視点から新たな豊かさを考え、実践し、発信するメディア「YADOKARI」の共同企画です。下記の4人で調査、研究、連載いたします。