大切な人と豊かな孤立を。エクアドルのカップルのための「Guayabamba Cabin」

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アンデス山脈が南北に走る南米エクアドルの首都キトから1時間の距離にあるのどかな田舎町グアイラバンバに、歴史学者と映画監督のカップルが暮らすタイニーハウスがある。

地方に移住をしたり、働きかたを変えたり。
コロナ禍の生活の変化をきっかけに、自身の暮らしや価値観を見つめ直した人も多かったのではないだろうか。
彼らがこの住まいを手に入れたのもこの時。
孤独を感じやすいその期間に、心地よい孤立を感じるための場所を、また週末に休息したり仕事をしたりするためのスペースの必要性を感じ始めたのだそう。

乾燥した渓谷の中、アボカドの木が生い茂る豊かなこの場所に、自分たちの暮らしを都市から切り離し、自然と再び繋がることの出来るプライベートな空間を求めた2人。
そんな彼らが手に入れた小さなお家「Guayabamba Cabin」を覗いてみよう。

根を張るようなずっしりとした自然とのつながりを

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この住まいは、”土の箱の出現”をコンセプトに作られた。軽やかな気持ちで過ごせそうな開放感のある空間でありながらも、建物そのものはコンクリートで深く庭に埋め込まれ、自然とのずっしりと深くつながれているような印象を受ける。

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目覚めと共に、光と緑を取り入れて

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彼らの一番の要望は、オーバーヘッド照明付きの大きなバスルームと、寝室兼書斎としてのオープンな空間。夫婦が庭や自然と直接触れ合いながら仕事をしたり休息を取れる場所を求めていたのだそう。

中は1つの部屋のみ。1つの家具で仕切られ、2人が日常を過ごすオープンエリアとトイレや収納の用途で使用するプライベートな空間を分けている。

とはいえベッドルームをオープンエリアに設置するとは、ミニマルであるタイニーハウス、そして自然とのつながりを深く求める彼らならでは。
目覚めと共に、朝日の光を目の中に取り入れ、周囲の壮大な自然を取り入れられるとは、なんとも贅沢な暮らしだ。

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素材は、基礎にコンクリート、構造体には複数の木を組み合わせて作った集成材、クロージャーは先住民の住宅建設に使われる伝統的な建築技法バハレック土、スクリーンに銅ガラスという4つのものに絞り込んだのだそう。この土地がすでに持っている象徴的な価値と、自然とのつながりを回復するために、小さな空間でありながらも、適材適所の材料・建築技法の選定に重きが置かれている。

住む場所が美しくあれば、2人の関係性もより豊かに

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こんな空間があれば、睡眠の質や仕事の効率を高めるだけでなく、住む人たちの関係性までより一層深まりそうだ。
一緒に暮らすパートナーと共に、自分たちの暮らしに本当に必要なものを見極めて、どんな景色・香りの中で、どんな気持ちで目覚めたいか、そんなことをじっくりと考えながらあなただけのミニマルな暮らしを築いてみてはいかがだろうか。

時間の経過とともに、暮らしへの満足感と相手との豊かな関係性がどんどんと深まる、すてきな暮らしがスタートするに違いない。

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