
都市生活は便利で合理的。
けれどその一方で「つながりの希薄さ」や「拠りどころの不在」を感じることも少なくありません。そうした現代の都市生活を見つめ直す視点から、いま再び団地という住まいのあり方に注目が集まっています。
かつて“住宅供給”の象徴として多くの人々の暮らしを支えてきた団地は、現在、高齢化や空室化といった課題を抱えながらも、大きな転換期を迎えています。
住民主体の活動による文化の芽吹き、多世代・多用途が交差する居場所の創出、地域社会とのつながり直し。これらの実践と、団地特有の「余白のある空間性」が掛け合わさることで、地域内外の人びとが緩やかに関わり合う風景が広がりつつあります。
その姿は、かつてのさとやま(里山)にも通じます。
自然と人間の暮らしが重なり合い、資源や空間を分かち合う場として存在していた里山のように、都市の中にありながら、人・場所・時間がゆるやかにつながる共生の場として、団地があらためて機能しはじめているのです。
整備された住宅地でありながら、共用の広場や緑地、活用可能な空間が点在する環境。
そこに人と人、人と地域との新しい関係が芽吹きはじめている。そうした“ひらかれた営み”の重なりは、現代都市におけるさとやま的な文化の基盤とも言えるのではないでしょうか。

今回の未来サンカク会議では、UR都市機構で町田山崎団地のストック活用に取り組む坂田辰男さんをお迎えします。坂田さんが携わる「まちやまプロジェクト」では、“学び”と“余暇”を軸に、住民や周辺地域の人々と関係を育む取り組みが進行中です。
団地がなぜいま、暮らしの文化を育む「場」として再評価されているのか?
また、URという“大家”の立場で、なぜ既存の価値を更新する挑戦に踏み出したのか?
その背景や現場での試行錯誤を、坂田さんの言葉とともに紐解いていきます。
後半のワークショップでは、変わりゆく団地を舞台に、暮らしや学び、人との関わりを再発見するアイディエーションを実施予定です。
「団地から生まれるこれからの可能性」を、あなたも一緒に描いてみませんか?
みなさまのご参加をお待ちしております。

◎「未来サンカク会議」とは
未来サンカク会議は、「暮らし」「住まい」「コミュニティ」「まちづくり」といった分野で新しい価値を探求してきたYADOKARIと、様々な分野の第一線で活躍されているゲストスピーカー、そして当日集まったみなさまと領域を超えて未来を創っていく、誰もが “サンカク” できるオープンな実験場です。
前半は、未来を描く道しるべとなるような、ゲストとのトークセッション。そして後半には、トークセッションで投げかけられた「問い」を起点に”サンカクワークショップ”を行い、その場に集う三者三様の発想を面白がりながらアイディアの着想を得たり、これまでになかった視点から社会に新しい価値を見つけていく、対話・探求型のリレーイベントです。
お仕事終わり、少し肩書きから離れ、ぷはーと重力に身を任せる少し前。めまぐるしいスピードで変化していく予測不可能な時代を共に面白がり、会社や組織という枠を超えて、未来を創造していく ”ネオ残業” の場に、ぜひご一緒しませんか?

◎こんな方に来て欲しい
・ハード整備の次に必要な“ソフト価値づくり”に課題を感じている方
・団地・ニュータウン・郊外住宅地の再生モデルを探している方
・空間だけでなく、“余白・関係性・文化”を事業としてデザインしたい方
・居場所づくりやコミュニティ形成を、実務として扱う必要がある方
・住民主体のリノベーション文化や、多世代共生の仕組みに関心がある方
・都市開発・エリアマネジメント・不動産企画で新しいアプローチを模索している方
・団地を“文化の起点”として捉え直す視点を持ち帰りたい方
・組織の枠を越えて、未来の暮らし・住まいの価値を考えたい方
◎開催概要
【開催日】2025年1月21日(水)
【時 間】開始:19:30〜 終了:21:30(交流会は22:00まで)
【会 場】qlaytion gallery(星川駅直結) / オンライン
【参加費】無料
【定 員】現地会場参加:25名(軽食つきの交流会)
※前半のトークセッションのみ、オンライン配信もいたします。
【申し込み】以下のpeatixより、ご希望のチケットをご予約ください。
https://sankaku06.peatix.com
※オンラインの配信URLはお申込み後にお送りします。
◎スケジュール
19:15 受付開始
19:30 イベントスタート / アイスブレイク
19:40 1部:トークセッション
20:20 2部:サンカクワークショップ
21:20 クロージング
21:30 サンカクアフター(懇親会※)
22:00 イベント終了
<トークセッション登壇者>
坂田辰男|都市再生機構東日本賃貸住宅本部多摩エリア経営部エリア計画課長

平成11年入社以来、設計、保全の業務に携わり、主に賃貸住宅のストック活用に関する業務に従事。20年に渡り賃貸のリノベーションに関する取り組みに関わり、DIY、カスタマイズ賃貸、MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト等の初期立ち上げに関わった。また社内の若手がチャレンジできる場としてのABC-Projectの立ち上げに関与し、現在顧問を務める。
姜 美宇|YADOKARI 可動産プラットフォーム事業部

2000年生まれ、横浜市在住。2025年YADOKARI入社。銀行員としてキャリアを始め、自身のルーツにまつわる原体験をきっかけに「まち」への関心が高まり市内NPOへ転身。暮らしの場から文化が芽生える現場を体感し、現在はYADOKARIで郊外地域のコミュニティ活性化やエリアブランディングの企画等を担当している。