大草原の小さなトレーラーハウス。“Farallon”の現代的アメリカ伝統デザイン
アメリカのトレーラーハウスを代表する会社、Tumbleweed Tiny House Companyの “Farallon”。“farm”を引用したネーミングのように、アメリカの古き良き時代の農家をモチーフにした、懐かしさあふれるデザインテイストがその魅力だ。遠目からそのシルエットだけを見ると、こじんまりとした農家のようにしか見えない。
「大草原の小さな家」は欲しいが、土地にしばられない自由も欲しい。そして現代生活の利便性も捨てたくない。そんなちょっと虫のいい現代アメリカ人の欲求をかなえてくれるプロダクトがこちらだ。
側面に転じると、ミニマルでモダンな印象にがらりと変わる。
Tumbleweed社の特色は、すべてのラインナップをライフスタルや好みのテイストに合わせて、非常に柔軟にカスタマイズ可能なところ。実にさまざま要素を、Webサイトからクリックで組み合わせることができる。エクステリアから、室内レイアウト、インテリア、キッチン、バスルーム、木の素材や、カラーコーディネートから保証期間にいたるまで、その数50近いカスタマイズ項目がある。
“Farallon”では、室内レイアウトは3種類用意されていて、バスルームやキッチンの間取り、ロフト有り無しなどが選べる。トレーラーの長さは、20フィート(約6.1m)と26フィート(約8m)の2種類。価格はそれぞれ、62,950ドル〜と72,950ドル〜。
オプションの「メディアセンター(800ドル)」は、電熱ストーブの上にテレビを置けるようになっている。
電化キッチンが基本プランだが、800ドルのオプションでオーブン付きのガスタイプに変更できる。
スペースを有効活用したい人は、ロフト付きプランがいいだろう。アクセスも梯子から収納付き階段までいろいろ選べる。天窓はオプションで3つまで取付け可能だ。
ロフトじゃない床上ベッドルームプランももちろんある。こうやってトレーラーハウスでの生活をあれこれ想像しながら、カスタマイズをするのは楽しい作業だ。
アメリカのトレーラーハウスの歴史にタイニーハウスのムーブメントが重なり、従来の移動中心型から「移動式定住型」に姿を変えているトレンドが見てとれる。土地にはしばられないが、快適な現代生活を送ることができる設備が充実した移動可能なタイニーハウスというわけだ。
人生には環境を変えることが必要なシーンがある。旅行や引っ越し、多拠点居住など、日常にスタックしそうになったら別な場所にサクッと移ってしまう。そんな選択肢について、ちょっと考えてみてもいいかもしれない。
via:
tumbleweedhouses.com