旅行者からも大注目。ラスティック&モダンなタイニーハウス「Tipsy」

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アメリカ・西シアトルの タイニーハウス物件「Tipsy」。“わたしも将来タイニーハウスを持ちたい” とゲストたちを魅了する、16.7㎡の車上タイニーハウスの魅力は、一体何なのだろうか。

アメリカの建築やインテリアデザインのトレンドとして、「ラスティック&モダン」テイストが注目されている。“ラスティック” ー (田舎風の素朴な手作り感の残る素材や仕上げ)に、ミニマルなモダンデザインを組み合わせたスタイルのこと。自然の中の豪華なグランピング施設や古い建造物をリノベーションしたホテルなど、ラスティック&モダンな内装デザインは、今多くの旅行者から人気を集めているそうだ。

このTipsyも、細部にまで神経を使って造られた、ラスティック&モダンスタイルのタイニーハウスなのだ。

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夜間は背面のブラックライトで輝く“tipsy the tiny house” のバンパーが迎えてくれるTipsyは、シアトルの建築家 Chad Kuntz によってデザインされ、通常の仕事のかたわら、1年半をかけて施工されたもの。

外壁はベイマツの再生木材で覆われ、玄関の重厚なマホガニーの扉とともに、現代的なメタリックな屋根、グレイのアルミ製の窓とのコントラストがユニークな外観を形づくっている。エントランスの外には、2つのラウンジチェアーが置かれて、外の空気にあたりながらワインを楽しむことができる。

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タイニーハウスの狭いスペースを心配していたゲストたちの多くは、中に入って一様に胸をなでおろしている。ここでは、数字で図る物理的な広さとはまた違う、なにか心理的な要素が働いているのかもしれない。

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ベイマツやオークなどの堅材を荒くカットして、ラフなテクスチャーを壁面に、艶やかに光る表面の素材を設備のトップに配置。ラスティックで落ち着いた空間を、表情豊かにデザインしている。つくり手の、これ見よがしにならない絶妙なセンスが伺える。

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屋根には、対面の互い違いの位置に天窓を2つ、ロフトのベッドルームとエントランス横のデスクスペースに光が差し込む。目を使う場所には窓を多く設置しているところに、設計者の思いやりを感じる。

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Tipsyには、ロフトのクイーンサイズのベッドとソファーで3人まで宿泊可能。ロフトに上るためのはしごは、スライド式に横へ移動できる。

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室内には、電化キッチンや液晶テレビ、壁に内蔵されたサラウンドオーディオにWiFi、Netflixの番組も自由に楽しめ、都市生活者のためのモダンテックな装備が、黒とクロームのシックな配色で用意されている。

カスタムメイドのソファーとキャビネット、クローゼットの収納スペースとドレッサー、キッチンには2口ストーブとオーブン、カウンター下には冷蔵庫を完備。

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設備の電源を、ソーラー発電から引っ張ってきているオフグリッド設計なのも魅力の一つだ。

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Airbnbで予約したゲストは、チェックイン時間前にスマホに送られてきた暗証コードで、玄関のロックを解錠して中に入る仕組みなのだそう。ホストが出迎える必要のないスマートなアイデアだ。

5つ星評価のレビュー中で、唯一と言えるかもしれない不満は、ロフトの天窓から朝日が差してくるので寝坊ができない、というもの。ホストが、カーテンなどの覆いをいまだに設けていないのには、それなりの考えがありそうだが …。

日本でタイニーハウスをつくってAirbnbでホストをしてみる場合、どんなデザインがいいだろうか。京風の町家とか茶室のようなデザインだろうか?「畳と布団は必須かな、こたつや囲炉裏があってもいいな、障子や竹は外国人に受けそう… 」などと、考えてみるのもとっても楽しい暇つぶしだ。

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