木にこだわりを持ったタイニーハウス「El Toto & Acorn」
ここアメリカ西海岸は、古くからキャンパー、キャンピングカーが数多く作られ、モバイルハウスの文化が強く根付く土地だ。
彼の名前はライアン・オードネル、木工職人である傍、タイニーハウスのビルダーとしても活躍している人物だ。2018年にハンブル・ハンド・クラフトという会社を設立。このタイニーハウスも彼がハンドメイドで製作したものだ。
彼が以前に手がけた「El Toto」は、スペイン語で「オス牛」という意味のスモールハウスで、木工職人である彼のスキルやこだわりが随所に光っている。
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彼の作る家は木材に関して、人一倍のこだわりがある。
内装のパネル材としてシダの木材を使用し、床材はすでに2次使用された竹材をもう一度使用している。古いものを使用すれば味が出て、非常に心地のいい色合いと雰囲気の空間となった。
このダイニングテーブルは、老木のセコイアの一枚板を天板にして作った。
テーブルは上下に高さの調整ができるようになっている。テーブルの天板を下に下げると、今ソファーになっている部分と連結し、この部分がベッドにもなる。
壁の木以外の部分は、安価ながら大理石のような光沢を出し耐摩耗性に優れたスキムストーンを使用している。
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天井はダイニングテーブルと同じ、セコイアの木を使用している。
しかし、同じセコイアでも赤ワインを醸造する樽を再利用。このような素材の再利用はコスト削減になるだけでなく、他にはないオリジナリティを出すことができる。
実はオーナーのライアンはこの家を製作する前に、アメリカ西海岸沿い全てで「木材探しの旅」を決行していたのだ。
だからこそ、このような多様な木材を使い、見た目も美しい仕上がりになっているのも頷ける。
木材一つ一つにそれぞれの物語があるため、訪れた人にそのこだわりを「これが何で、あれが何で」と説明するのが楽しいそうだ。
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そしてこれが彼の新作、タイニーハウス型のトレイラーで、名前は「Acorn」。
「El Toro」と同じく、彼の木材へのこだわりがよく表れており、そのミニチュア版、そしてモバイル版がこのAcornと言える。
このタイニーハウス型トレイラーは通常のタイニーハウスとしてはもちろん、下にタイヤが付いているのでキャンパーバンとしても使える。
外装はミノムシのように細かい木材を張ったものを使用し、独特の質感を出している。
屋根を支えている木も、太く真っ直ぐしたものではなく、あえて、少し曲がった、遊び心のある木材を使用している。
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トレイラーながら、しっかりとした造りのタイニーハウスで、生活できる十分な設備は整っている。
コンパクトなキッチンでは、水道はもちろん、冷蔵庫なども装備。
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主に使っている木材はマツの木で、El toroと同様セコイア材をアクセントとして使用している。
スペースを有効活用するために、ロフト部分には簡易なベッドがあり、1階部分にもマットを敷きつめると多くの人間を収容できる。
壁にはギターやスケボの板もかかっており、男子にとっては夢のような部屋作りとなっている。
玄関にはちょっとしたテラススペースもあるため、ここでバーベキューやガーデニングなども楽しむことができる。
カルフォルニアなどアメリカ西海岸は有名なサーフスポットが点在するので、サーフボードを乗せながら海岸線沿いを旅するにはもってこいだ。
こだわりのスモールハウスを作っている過程も楽しみながら、好きな物に囲まれた生活。誰しも一度は憧れる生活だろう。
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