モダンリビングに大自然を取り込む。オフグリッドキャビン「Into The Wild」の贅沢
自然と一体化するガラス張りのポッドがさらに進化した。ベルギーの建築事務所が手掛けた「Into The Wild」は、2つの天窓を持った星空の下で眠れるキャビン。
コンパクトなモダンリビングに、最大4人を収容できるフロアプランには、驚きの多機能性が詰め込まれている。
Ark-Shelterは、高品質なデザインが魅力の、1日でインストールできるモジュール式木造ユニットを手掛けてきた。
中でもファミリー向けとして好評の「Into The Wild」は、湖のほとりや森の奥、山の斜面など、大自然の中に簡単に設置ができるモデル。モダンなデザインが取り入れられた「Into The Wild」での時間は、都会の喧騒から離れて心を解放するのに最適だ。
ここで味わえる体験は、最大限にリフレッシュできるラグジュアリーホテルのような時間から、子供の頃に戻ったかのようなワクワク感まで。
特別な体験が詰め込まれたキャビン「Into The Wild」を、一緒に覗いてみよう。
ライフステージに合わせて場所を変え、広さをカスタマイズ
「Into The Wild」は、3.5 x 12mの42平方メートルの広さがある。複数のキャビンを結合させて自由なレイアウトを構成することもでき、3つのユニットを結合させると、床面積を最大147平方メートルにまで拡張する。
2つ以上のキャビンを持っていれば、いくつかの場所に設置をして多拠点生活をしてみたり、1カ所の場所に集約し大人数が集まれる大きな空間を作ることも出来る。
子育て期間、そしてセカンドライフなど、ライフステージに合わせて最適な暮らしを手に入れることが出来るなんて、とっても魅力的だ。
ラグジュアリーホテルのような体験をミニマムなキャビンで
早速、キャビンの中を見ていこう。
「Into The Wild」の室内は、中央の水回り設備を集めたブラックボックスで区画されている。
中には、リビング、ダイニング、キッチン、バスルーム、ベッドルームが配置され、ブラックボックスの上には、大きな天窓で星空を眺めながら眠れるエクストラベッドルームが設置されている。
リビングとダイニングエリアの天窓を含む5つのガラス張りの開口部は、自然のランドスケープをたっぷりと室内に取り込み、インテリアを明るく照らす。
ベッドルームのダブルベッドは、自動的に上下に移動する。
使わないときには上に上がって天井と合体し、下に隠されたジャグジー付きバスタブが現れ、リラックススペースに早変わりする。
自然の景色を堪能しながらジャグジーで癒やされるというのは、なんとも贅沢。リラックスしながら窓の外の景色に目をやれば、自分がまるで自然の中の一部になったかのような時間を過ごせるだろう。
ブラックボックスの後ろには、シャワールームとトイレがある。プライバシーを保護する乳白色のガラス窓の横のスペースには、細長い木製の手洗い場がある。
収納コンパートメントの扉を開けると、はしご付きの壁になる。ここを登るとルーフトップの星空ベッドルームにアクセスできるのだそう。ミニマムな空間を最大限活用するために考えられたこのデザインは、合理的なだけでなく、まるで子供に戻ったかのようなワクワク感を味わわせてくれる。
小さなスペースでも最大限に活用するアイデアと、ディテールにこだわったデザインセンスの秀逸さが、ここでの時間をより贅沢で特別なものにしているのだ。
そして「Into The Wild」は、ソーラーパネル、バッテリー、雨水浄化システムを備えており、完全なるオフグリッドでの居住が可能。
インテリアには、パイン材やオーク材のCLT(クロス・ラミネイティド・ティンバー)のバイオプレートを使用して、環境へのゼロインパクトの設計がなされている。
現代人にとっての本当の贅沢を
Ark-Shelterは「ディテールにこだわった最小限のスペースに、可能な限りの贅沢な場所をつくりたかった」と述べている。「Into The Wild」のミニマルな外観はランドスケープに溶け込み、住む人に自然のなかで安らぎを与え、心を解毒するのに最適な環境となった。
自然を尊重しながら一体化することが、現代人にとっての本当の意味のラグジュアリー。そんな彼らの思いがカタチになった住まいが、この「Into The Wild」なのだ。
Via:
ark-shelter.com
archdaily.com
(提供:#casa)