組み立てはたった1日で?DIYで作れるハンガリーのタイニーハウス「Kabinka」
ここは東欧ハンガリー。
ハンガリーのデザインスタジオ兼教育プラットフォームである「Hello Wood (ハロー・ウッド)」が制作したこのタイニーハウスの名前は「Kabinka(カビンカ)」。
Hello Wood自体が教育プラットフォームということもあったため、このプロジェクトには多くの学生が参加し、プロトタイプとして設計&建築されたが、ほぼ完璧に近い休暇小屋が誕生した。
外の剥き出しのフレームと側面についた丸い窓が特徴的で、形としては大きな鳥小屋を彷彿とさせる。
壁は工業的な金属版を使用しているが、そこに木のフレームと側面のCLTパネルといった、耐熱性があり、環境にやさしい素材を組み合わせることにより、無機質さをなくし、非常に柔らかな印象となっている。
早速、中をのぞいてみよう。
白い木が特徴的な綺麗なない内装だ。
この小ささでキッチン、ベッド、デスク、ソファまで全て揃っており、生活するために足りないものは何一つ欠けていない。
奥には洗面所もあり、水回りもしっかりとしている。
このタイニーハウスは中2階、ロフトがあり、ここは主に寝室として使え、一階からはしごを使ってアクセスできる。
2階に来れば、三角屋根の部分を効率的に使えるスペースとなっていることがわかる。
奥の壁側には小さな丸窓があり、昼はあかりがなくても十分本読めるほどの明るさになる。
朝は自然光がここから差し込むため、うるさい目覚ましをセットしなくても自然と目が覚めてしまいそうだ。
丸窓はデザインだけでなく、ここから中に効率的に光を取り込んだり、外と中をつなぐ役割も果たす。
ドアもガラス窓となっており、ここからもふんだんに光が差し込む仕様になっている。
窓が多いと、工数としても増えてしまい、建築期間の長期化につながるが、このように使うパーツとして窓を取り込めば、家の機能性を損なわずに効率的に工数を減らすことができるそう。
バックヤード(裏庭)のゲストハウス、プライベートオフィスとしても最適だ。
このタイニーハウスを組み立て、設置するのにかかる日数は最大でも3日ほど、最短でなんと1日で組み立てることができる。
具体的な作業としては基礎として地面にスクリューを打った後、木のフレームを組み立て、フレームが地面から立ち上がったら、あらかじめ決まったパネルを両側からサンドイッチしていく。
そうしてキャビンの外側ができたら、内装を自由に作っていく作業に入る。
これらは基本的にはキットとしてフラット – 平たいパックにして送られ、それを組み立てる事になる。
もちろん、組み立てはHello Woodチームでも行うことができるが、作業自体は複雑ではないため、購入者やクライアント自身でも建設可能だ。
素材は現地で採れる木材をなるべく使用し、持続可能性、サステイナビリティを向上させている。
基本では基礎を作ったが、もちろん、カスタマイズは自由自在。
サイズはS-11平方メートル〜XL-19平方メートルまで。
素材はデフォルトでは上に述べたものを使っているが、環境に応じて変更可能だ。
このように壁を黒くして、湖畔におけば、またこのタイニーハウスの用途と印象も変わってくる。
アドオンとして、テラスや屋根を伸ばしたりなどもできる。
例えば、キャビン自体は非常に軽いため、地面にスクリューを打つ代わりに下に車輪を入れて、モバイルハウスとして引っ張って、いつでも好きな場所で暮らすことも可能だ。
通常家を建てるとなると短くても数ヶ月かけなければいけなかったが、これからの時代はこのようにDIYのようにクイックに家が建っていき、パズルを作るかのように、誰もが自由に小さな家を建てる時代になっていくのでないか、そんなことを思わせてくれるのがKabinkaだ。
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