スモール・イズ・ビューティフルとパッシブハウスの精神を体現。ポルトガルの「Ursa Tiny on Wheels House」

via: archdaily.com

ポルトガルのMadeiguinchoは、木材を使用したタイニーハウスや、サウナルームなど、数々の意匠性のある小さな空間づくりを手掛けてきた建築設計事務所。今回は、彼らが作ったトレーラーハウス「Ursa Tiny on Wheels House」をご紹介しよう。

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「Ursa Tiny on Wheels House」は、自動車のサイズ規制に基づいて設計されたけん引可能なタイニーハウス。サイズは、長さ4m、5m、7mの3つのタイプのプロダクトがあるという。それぞれの幅は2.5mで、最大高さは4m以下。2トントラックの長さが、おおよそ4.7mであることを考慮するとどのプロダクトも非常にミニマルであることが分かるだろう。これらのタイニーハウスは、17.5㎡のスペースに生活の必要機能を凝縮し、現代のライフスタイルを再考することを目的としてつくられたという。

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このタイニーハウスは、水の供給には逆浸透膜フィルターを使用し、使用した水は再利用できる。エネルギーは屋根に設置されたソーラーパネルから供給され、電気によって堆肥を生産する乾式トイレも完備。つまり、このタイニーハウスでは、完全なオフグリッド生活が可能なのだ。

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Madeiguinchoのタイニーハウスは、エネルギーと水の面で自給自足を実現できる。太陽光発電パネルによるエネルギー供給や水の再利用システムが整っており、都市部から離れた場所で快適な暮らしを実現できる。自然と調和した独立した暮らしを求める方にとって理想的な選択と言えるだろう。

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タイニーハウスのレイアウトには、2人用の寝室、ワークステーション、キッチン、バスルーム、そして屋外デッキが備えられている。このレイアウトは、クライアントのニーズに合わせて開発されており、’スモール・イズ・ビューティフル’と’パッシブハウス・デザイン’の精神を体現している。スペースの最大活用を追求しながらも、快適な生活をサポートする配慮が隅々に行き届いている。空間そのものは小さいものの、日々の暮らしと仕事がしっかりと両立出来るようデザインされ、ニューノーマルな現代を生きる私たちの暮らしや要望に寄り添ったデザインだ。

そして、このタイニーハウスの構造は、一次鉄骨フレームと二次木造フレームで構成され、内部はバーチ合板パネルで、外部は熱処理木材で覆われている。断熱材には発泡コルクボードが、窓とドアは無垢合板と強化ガラスのペアガラスで作られ、高剛性を兼ね備えている。どの部分も細部に至るまで、機能性と美しさが両立された住まいだ。

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Madeiguinchoが手がけるタイニーハウスは、持続可能な生活を送りたい方や自然と調和した環境で暮らしたい方にとって、見逃せない魅力が詰まった空間だ。このような斬新なデザインと機能性を兼ね備えたタイニーハウスで、新たなライフスタイルを体験してみてはいかがだろうか?

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