「何もない」ところには何がある?ノルウェーの最果てにある隠れ家「Artist Retreat」

直観やひらめきは、自然の中に落ちているのだろうか。あるいは自然の中で感覚が鋭敏になり、見える世界が変わるのだろうか。得てしてアーティストは、自然の中に居場所をつくる。

ノルウェーのアウストヴォーグ島には、「Artist Retreat」という建物がある。直訳すると、「アーティストの隠れ家」だ。Artist Retreatは、誰でも自由に使うことができ、全面ガラス張りの部屋からは、アウストヴォーグ島の雄大な自然を360°楽しめる。

もともとは自転車乗りのためのシェルター(雨風をしのぐ用途)で、ノルウェーの建築事務所「70°N arkitektur」によって設計された。

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Grunnfor-bicycle-shelter-by-70°N-arkitektur-08-600x398ロフォーテン諸島はノルウェー海に囲まれ、また山もあり自然に富んでいる。北極圏に位置するが、その割には温暖な気候だ。Grunnførはアウストヴォーグ島の北部、海岸沿いにあり、最果てと言っても過言ではない。なぜそのような「何もない」ところに、アーティストが居場所を求めたのだろうか。

この家も紹介されているCabin PornというwebサイトにはArtist Retreatのような建物が紹介されている。これを見るとすべての建物は、海のそば、山の中、湖の上と、自然の中に建てられているのだ。国を見ると、ノルウェー、インド、アメリカ、ニュージーランドと、「この国に多い」といった傾向は見当たらない。ただひとつ言えるのは、大都市のビル群の中には、それが無いことだ。

自然の中にはいったい何があるのだろうか?一見なにもないところには、いったい何があるのだろうか?
アーティストはそれを感じ、自然の中に居場所をつくろうとする。

「Artist Retreat」はかなり大胆だが、「何もない場所」を探すことはそう難しいことではない。ちょっと田舎に行けば、何もないは手に入る。
私たちの暮らしを豊かにするコツは「隠れ家」をつくることなのかもしれない。

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名称未設定
Via:
cabinporn.com
ideasgn.com/architecture