ミラノで絶賛。配達用バンを展示スペースにした「動く宮殿」

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2015年にミラノで開かれたデザインウイーク。その展示の多くは、ミラノにある宮殿で行われた。建築や芸術に造詣が深いバイヤーやデザイナーたちは、歴史と伝統がある宮殿建築と現代芸術の見事なコラボレーションを実現した宮殿での展示の話でもちきりだったという。

刺激をうけたロンドン在住デザイナーのリー・ブルーム(Lee Broom)は、配達用バンの中に自分の作品を展示するための宮殿を作った。名付けて、”Salone del Automobile”(自動車の中のサロン)。

彼の芸術コンセプトは、光を使い、想定していなかった視覚的幻想を瞬間的に造ること。ミラノ・デザインウイークでの展示を考えたとき、彼の頭には「瞬間的に、この芸術をどこでも見られる展示にしたらどうだろう」というアイデアが浮かんだという。超現実のロードショーだ。

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外から見ると普通の配達用バンだが、バンの後部ドアを開けると、灰色に塗られたコリント式円柱とスタッコ壁の小型宮殿が現れる。

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バンの宮殿の中には、地球儀型ランプが床に置かれたり、フロアスタンドとして使われていたり、天井から吊り下げられていたり……。ランプの黒のストライプ部分に切り込みが入っているため、見る角度によってストライプが変化し、幻想的な視覚的効果をもたらしてくれる。

via: http://www.dezeen.com/
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彼のバンは週末にロンドンを出発。月曜日にミラノに到着し、ミラノ・デザインウイークの主要な展示地区を1週間かけてまわりました。「バイヤーやデザイナーたちが、この展示を見つけ、写真を撮り、そして去っていく、その様子が芸術作品のようだった。瞬きをしたら、この瞬間を逃してしまう。超現実的な発想だ」とブルームは語っている。

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芸術作品は、時間とお金をかけて美術館まで見に行くものだと考えている人も多いはず。でも、こんな芸術が私たちの前に「瞬間的に」現れてくれたら、忙しく暮らしていても芸術を味わえる。最高ですね!

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芸術作品は、時間とお金をかけて美術館まで見に行くものだと考えている人も多いはず。でも、こんな芸術が私たちの前に「瞬間的に」現れてくれたら、忙しく暮らしていても芸術を味わえるのだ。