住宅にiPhoneのようなイノベーションを。スマートマイクロホーム「Kasita」

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Kasitaは、LEGOのように積み重ねたり、屋上にポンと設置できるプレハブマイクロホーム。
スマートスピーカーでTVやオーディオ、調光を操作できるスマートハウスは、“住宅版iPhone”というキャッチフレーズだ。$139,000(約1500万円)で買える引っ越し可能な家は、北米の住宅難地域のミレニアル世代にインパクトを与えている。

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「個人用住宅として都市の住宅危機に対するソリューションとしてだけでなく、民泊やグランピング用施設、ホームオフィス、イベントポッド、さらには再利用可能な災害時のシェルターとして利用することができます」と同社は語る。

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テキサス州オースティンのスタートアップ Kasita(スペイン語で“小さな家”という意味の“casita”に由来)の創業者は、かつてProfessor Dumpster(ごみ収集コンテナ)としてメディアでバズった人物 ジェフ・ウィルソン(Jeff Wilson)。

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ヒューストン=ティロットソン大学の環境科学者だったウィルソンは、2014年の1年間、3平方メートルのごみ収集コンテナの中に住んだことで有名になった。自分の所有物の大部分を売却し、ごみ収集コンテナをシャワー、トイレ、キッチン、Wi-Fiなどの必需品を備えたミニマルスペースに改装。この時の知見と経験がKasitaを開発するきっかけとなったのだという。

Kasitaは製造するのに必要な時間は数週間、設置は一日で完了する。「Kasitaはプロダクトでもあり住宅でもあります。自動車やiPhoneのように住宅を製造したいのです」とウィルソンは述べている。Kasitaのメタリックサイディングを備えた未来的なエクステリアは、確かにApple的なデザインだ。

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33平方メートル・高さ3メートルのリビングスペースには、スライド式の家具や収納が多用され、省スペースのポリシーが隅々まで貫かれている。

明るいガラスウォールに面したオープンレイアウトのメインスペースは、リビングとベッドルームの両方として機能し、ミニマルでありながらも快適な居住空間を提供している。

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クイーンサイズのベッドは、ソファから引き出される仕組み。

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階段の内側には引き出し式収納がある。

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リビングルームの向かいには、モダンでシンプルなキッチンがある。食器洗い機、IH調理台、対流式オーブンなどの設備を備えている。

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コーナーを曲がったところには、シャワー付きのバスルームが。

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Kasitaの特徴は、60以上のスマートテクノロジーを統合したスマートハウスであること。

ユーザーは、Amazon Echo Dotを通して、声でガラス窓の透明度の調整、温度と照明、サウンドシステムなどをコントロールできる。そして水とエネルギーの使用量も簡単に監視して、エネルギー回収換気システムで最適化することも出来るのだそう。

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標準システムには、Doorbirdのスマートドアベルとカメラ、Nestのスマートサーモスタット、煙と一酸化炭素検知器、Lutronの調光スイッチ、そしてSonosのワイヤレスステレオアンプなどが統合されている。

Kasitaのユニット価格$139,000(約1500万円)には、水を有効に利用できるNebiaシャワー、Casperマットレス、洗濯乾燥機、タンクレス給湯器も含まれている。

Kasitaには “moods”と呼ばれるいくつかのプログラムされた環境設定がある。たとえば、朝には自動的に「お目覚め」ムードが始まり、ライトやお気に入りのラジオ局がオンになる。仕事から帰宅後に、音声アシスタントで「Netflix and Chill」ムードを呼び出せば、ライトを暗くして、隠れたフラットスクリーンテレビが現れ番組を表示する。“moods”は、シームレスに統合されたライフスタイルモデルを目指す、Kasitaのシグネチャーと言える。

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2017年初頭に、Kasita はイーストオースティンに2300平方メートルの製造施設を開設した。同社はヒューストンやブルックリンなどの地方自治体と協力して、手頃な価格の住宅ソリューションとして、積み重ねられたKasitaのコミュニティを試験的に運用している。

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「家を買うときのノイズを取り去りたいです。プロダクトを買うのと同じくらい簡単に家を買うことができるとしたら、どれほど素晴らしいことでしょう。住所とクレジットカード番号を入力すれば、後のことはすべてKasitaにお任せ、というのが理想です」とウィルソンは語る。

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