カウンターカルチャーは生き方の自由度を広げる?~モッズ文化やヒッピー文化から学ぶライフスタイル~


1960年代に盛んになった「カウンターカルチャー運動」。
ヒッピーやモッズが代表的に知られているが、実はこれらのカルチャーは生き方やライフスタイルを豊かにするヒントを与えてくれているのだ。
カウンターカルチャーとは何か、どんな文化なのか歴史を紐解きながら、そのヒントを探っていこう。

カウンターカルチャーとは


そもそもカウンターカルチャー運動とは、1940年代ころから始まり1960年代に更に盛んになった。
ベトナム戦争、商業主義、堅苦しい社会規範に対する反対・反発活動として中流階級の若者が始めたものだ。
本拠地となったのは、1960年代後半のアメリカはカリフォルニア州サンフランシスコ「ヘイトアシュベリー地区」。
そこからイギリスに伝わり、ビート運動のような政治的反対活動だけではなく、ファッション、音楽、アートなどの文化を通して自分たちの「在り方」を表現する若者が増えていった。

ポップカルチャーの先駆け「ヒッピー文化」とは

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1960年代にカウンターカルチャーが盛り上がる先駆けとなったのは「ヒッピー文化」が背景にある。
ヘイトアシュベリー地区で生まれたヒッピー文化はそもそも、戦争より平和を推進し、また主流のアメリカ文化や社会規範に反対するものだった。

https://digilab.libs.uga.edu/exhibits/

よく思い浮かばれるのは、その特徴的なファッションや音楽かもしれない。
しかしその一方で、表現の自由を勝ち取ろうとしたヒッピーが行っていた代表的なものは、下品な表現であったり、ドラックの使用であった。
そんなヒッピー文化や運動を目の当たりにしたら、きっとあなたは「過激な集団だ」と思ってしまうかもしれない。
無理もないだろう。
しかしその目的は、「そんなタブーにも臆さずに自由な愛・暮らしを求める信念の主張」でもあったのだ。
そしてその主張運動の1つに挙げられるのは、アフロヘアや明るい華やかな色の服などが特徴的な「ファッションスタイル」。

彼らは、自分が誰であるか、何を信じているのかを表現するものとしてファッションを利用していた。
このように個人主義を謳うヒッピー文化は結果的に、ファッション・音楽・メディアなどのポップカルチャーに革命をもたらし、社会改革をも奨励していったのだ。

カスタムスクーターがトレードマークの「モッズ文化」とは

https://mc-web.jp/

そんなアメリカで起こったヒッピー文化に影響されたのが、イギリスはロンドンで起こった「モッズ文化」。
平和推進、消費主義への批判、個人主義の主張を示すムーヴメントとなった。

そもそもイギリスといえば、紳士的、知的なファッションやスタイルのイメージ。
そんな中でイタリアに憧れをもつ若者が、戦後のまったりムードの中で大人に反発するように作り出したのがモッズ文化だ。

たくさんのミラーやライトをつけてカスタムしたスクーターを乗り回すというライフスタイル。
モッズ・スタイルと呼ばれる軍用コートがベースのファッション。
そのころのベーシックなイギリス文化とは真逆ともいえるスタイルが流行した。
モッズ文化もまた個々を主張する自由な表現によって、国の文化的価値観に影響を与えた動きの1つとなったのである。

ヒッピー&モッズ文化から生まれた時代の変化


「ヒッピー文化」と「モッズ文化」。
この2つのカウンターカルチャーに共通していることはなにか?
1つ目は「個性の主張」だ。
この時代の場合、今よりもっと規範だったり風潮だったりが制限されていることがあった。
なんとなくそこから外れてはいけないと過ごしていることも多かったはず。
そんな中でこれらカウンターカルチャーによって、「個性を出してもいい」「個性を主張してもいい」という新たな流れが生まれたのではないだろうか。

2つ目は「人々の視野と多様性を広げたこと」。
それぞれの国でなんとなく一貫性のあるファッションや音楽、ライフスタイル。
どんな人でも密かに他国への憧れ、自分なりの感性があったはず。
カウンターカルチャーは中流階級の若者たちの間で最初にトレンドとなり、その後年齢や性別、国の垣根を越えていった。
カウンターカルチャーが人々の視野を根本的に広げたことで、必然的に多様性をも広がっていったと考えられるのではないだろうか。

カウンターカルチャーから学ぶ暮らしや人生のヒント


カウンターカルチャーが与えてくれる、生き方やライフスタイルを豊かにするヒント
それは
・変化、主張、表現することを恐れない
・視野を広げて、枠にはまらない
これらによって、暮らしのなかで「自由度」を獲得していくことではないだろうか。
人の目が気になる、人からの評価が気になる人もいるかもしれない。
しかし、自分なりに工夫して主張や表現をして変化すれば、そのあなたの感性、スタイルを受け入れてくれる人が現れ、受け入れる流れができてくる。

カウンターカルチャーが盛んになった時代よりも今の方が個々の主張をしやすい理由として、「大勢で同じ主張をする必要がない時代である」ことが挙げられる。
過去は、大きく言えば政府相手に起こしたムーヴメントでもあった。しかし今は少しずつ、新たな多様性やカルチャーが受け入れられやすくなっていきている。

だからこそ自分自身でいろんなものに目を向けて視野を広げ、枠からはみ出してみよう。
ファッション、音楽、ライフスタイル全てにおいて、主流や正解はないもの。
少し勇気を出して自分を表現し、生き方やライフスタイルの自由度を獲得し、もっと色づいたあなたの人生を楽しんでみるのもいいかもしれない。

【参照】
1960 年代と 1970 年代のカウンターカルチャー ヒッピー運動
モッズは「英国生まれのカウンターカルチャー」 なぜ若者達はミラーだらけのスクーターに軍用コートで乗ったのか?
カウンターカルチャー運動
SWINGING SIXTIES
WHAT IS THE COUNTERCULTURE OF THE 1960’S?